沖縄南部の奥武島(おうじま)へじいちゃんと「泳がせ釣り」に行った。
まず防波堤でミジュンという鰯の仲間を釣り、そいつを餌にして大物を狙うという釣り方だ。
針をしかけたミジュンを投入すること15分、波間をただよう浮木がシュンっと沈んだ。
デカい!
リールからジージー糸が飛び出す。
竿は満月のように弓なりだ。
10分ほどの格闘後、あがってきたのは1mほどの立派なタチウオだった。

刺身の昆布締めはもちろんのこと、アラから非常に良い出汁が出る。
ばあちゃんは猫のようにチャムチャムといつまでも骨をしゃぶっている。
自然から食べ物をぶん捕ってくるという行為は、男子にとってこのうえない快感なのだ。