内地の旧友二人から同時に桃が届いた。
冷蔵庫の中の野菜類を追い出し、桃でいっぱいにする。
とてもうれしい。
娘はちょうど誕生日だったので、自分へのプレゼントだと勘違いしているらしく、額にスイミングキャップの日焼け跡をつけながらマヌケ顔でご満悦。
そのまましゃぶりつくと、甘い香りが口の中を幸せでいっぱいにしてくれた。
だがそれだけではもったいない。呑み助の俺はカクテル作りに挑戦だ。
桃のカクテルといえば、そう、ベリーニである。
ヴェネツィアの「ハリーズ・バー」で生まれたこのカクテルは、エリザベス女王やヘミングウェイをはじめ世界中の人々をトリコ仕掛けにしてきた。
近所の酒屋アルテックへプロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)を買いに走る。ここでは辛口のうまいやつが1000円ほどで購入できるのだ。
果実のツブツブ感と桃色を楽しむために、あえて皮をむかずにミキサーへポイっと。クラッシュアイスも入れてしまえ。
グレナデンシロップやガムシロップは入れず、かわりに黒糖をお湯で溶かしたものを使って沖縄色も加味。
そうしてできた桃ピューレをグラスに注ぎ、上からそろりそろりとプロセッコを流し込み、静かにステア・・・。
ん~ん、最高だ!
2008年よしざる夏の公式ドリンク、ここに決定。