伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

バックハウスのピアノコンチェルトを聴きハンス・シュミット=イッセルシュテットを知った指揮者でベートヴェンの 《エグモント》Op.84 序曲から聴いてみる。

2019年08月02日 | クラシック音楽・オーディオ

夢の中の話ですが、筆者のサブスピーカーはKEF Q300を使用しているが、出来れば、もう少しグレートアップを考えている、このもう少しが深みにはまる・・・・・・・このもう少しが泥沼化する!

オーディオでは此の一言が間違いの基である、此のために想像以上の予算が掛かり、四苦八苦することが多い。最近「管球王国」vol.93号が発売された、特集記事として「BBC小型モニターの系譜・・・・・コンパクトスピーカーを真空管アンプで聴く」を覗いてみる。

特にロジャースのLS3/5aに興味が沸く、ここで改めて最近感じる、今どきの英国の音について再考察して見たいと思います。

BBCモニターが聴かせた優しい繊細感、渋みのある大人の鳴り方こそ、記憶に刻まれる“ブリティッシュ・サウンド”といえそうです。此の英国の音が曲者であり苦労の根源でもある、(笑)では、BBCの系譜に連なる現代の小型スピーカーは管球式アンプとの組合せでどのように魅力的な音を聴かせるか。最新5モデルでじっくりと試聴しますと綴られている。

筆者が思うにLS3/5aというスピーカーが有る後期型のバイワイヤ仕様のものや、KEFバージョンもありますがやっぱ憧れるのはロジャースの初期型でしょう!と、かってに思ってます。音質の違いはどれほどのものか気になります。しかし多くのメーカーが製作してサイズは略同じサイズであるが多少のネットワークに違いがあるようですが自分で塗装、コード関係の繋工合などメンテして聴いてみたい、繋ぐケーブルでも違いが変化する。

英国にはスピーカーメーカーは数多く、老舗はセレッション=1922年、タンノイ=1926年、ワーフデール1932年その後KEF、B&Wと至る今回は以下のメーカーのLS3/5aを試聴があり購入したが記事を見る限りあまり参考にはなりませんでした。

[試聴スピーカー]

スペンドールClassic3/5、スターリングLS3/5aV2、グラハムオーディオCHARTWELL LS3/5a BBC MONITOR、ハーベスHL-P3ESR、ファルコン アクースティックスLS3/5a P

[試聴アンプ]

サンバレーSV-Pre1616Dキット+サンバレーSV-S1616D[300B仕様]キット、トライオードTRV35SER、オクターブV16 Single Ended等とあります。

ここでの注意はLS3/5aの系譜は85dBとかなりの低能率ですので筆者のパワーアンプSV-501SEは8W×2なので出力不足が否めない。とある・・・

けして大音量では聴かないがオーケストラ、オペラ等の大音量の量感は感じたいものである。合わせてアンプも新調するのはとても望めないが、LS3/5aは一度は聴きたいスピーカーであり、低能率なことを除けば意外と鳴らしやすエンクロージャーのようです。LS3/5aで満足されて聴き続けている方も多く、一つの基準の音が欲しかった理由でもあるようだが、価格と程度の良さにあった物も無いのが苦労する。

このスピーカーはオーデイオ店で何度も試聴するが、考えるとLS3/5aの小さな箱からフルメンバー演奏の交響曲、オペラが聴ける魅力もTANNOYとは違った魅力でハマリやすい要素が多い要因かも知れない。

この箱の低域は密閉という事もあり、重低音は出ませんが、とにかく深い音がするのが特徴です。なんと言うか、密閉にありがちな軽い音とは違い、少し渋めな重くて奥行きがある、この音質が低域は出なくても低音を感じさせる音なのかも知れない。まさに英国スピーカーのマジックか?まさに真夏の夢物語かも知れない・・・・・・・・・?正に大人の求める音かも知れない。

今回少し古いが、シュミット=イッセルシュテット(Hans Schmidt-Isserstedt)1900年5月5日〜1973年5月を考察する。

280日ベルリン大学で作曲と音楽学を学び、ドイツ各地の歌劇場を経て、1935年にハンブルク国立歌劇場の首席指揮者となる。1942年ベルリン国立歌劇場音楽監督、1945年北西ドイツ放送交響楽団首席指揮者、1955年ストックホルム・フィル常任指揮者などを歴任。

モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなどのドイツ音楽の正統的な指揮者として、その重厚な音楽作りには定評があった。また、バルトーク、ヒンデミット、ストラヴィンスキーといった20世紀の作品の演奏にも熱心に取り組んだ。ウィーンフィル最初のベートーヴェン交響曲全集、最初で既に金字塔打ち立てるとは実に素晴らしい指揮者であるイッセルシュテツトは録音活動はSP時代から活発で、独テレフンケンからポピュラー名曲と協奏曲を大量にリリースしている。

戦後も録音活動は続けているが、あまり恵まれたものではなかったところ、名門英デッカ社から1958年、バックハウス独奏によるベートーヴェンピアノ協奏曲全集をウィーン・フィルでやってみないかと誘いを受けたことと、1965年から同じベートーベンの交響曲全集を録音したことで、一躍、レコード愛好家に名前を知られることとなった。

ベートーヴェンのピアノソナタ32曲のうちの最後に作曲されたものであり、作風は前の3曲のような前期から中期のものとはやや異なり、ベートーヴェンの後期の内容的に円熟した孤高の音楽となっている。

後期三大ピアノソナタに以下の2曲を加えて「ベートーヴェンの後期五大ピアノソナタ」の演奏は好きで特にピアノ・ソナタ第31番変イ長調作品110を引くヴィルヘルム・バックハウスの演奏は凄みにある演奏は位置でも緊張する、往年のドイツの指揮者、ハンス・シュミット=イッセルシュテットは、質実剛健なドイツ的スタイルで今も根強い人気を持つ名匠。

温和な格調を保ち、音楽のしっかりした作り方や厚い響きはドイツの主流の指揮者を感じさせる。確かにこの1940~50年代の演奏家はジャンルを問わず筆者の好きな演奏家が多く素晴らしい演奏を残している。

今回登場するセットでは、シュミット=イッセルシュテットの代表的セッション録音のほか、放送録音なども交えて、その芸風をさまざまな作品で味わうことができます。

ベートーヴェンの交響曲は実に躍動感がありDECCAの録音技術の高さを感じる、特筆は《エグモント》Op.84  序曲は10分足らずの短い曲ですが本当は他にソプラノ独唱を伴う曲を含む9曲が作曲されている。難易度はとても難しい曲と言われる。作品中でベートーヴェンは、自らの政治的関心を表明している。

圧政に対して力強く叛旗を翻したことにより、死刑に処せられた男の自己犠牲と、とりわけその英雄的な高揚についてである。

初演後、この楽曲には称賛の評価がついて回った。序曲しか聴かないが十分力強さを感じさせる音は流石だ、むしろ交響曲を聴くより《エグモント》Op.84  序曲が勝るんかも知れない。

Beethoven: Overture "Egmont" Opus 84 

ウィーン宮廷劇場の支配人であるヨゼフ・ハルトルはゲーテとシラーの戯曲に音楽をつけ、一種のオペラのようにして上演する計画を立てた。そして、ゲーテの作品から『エグモント』を選んでベートーヴェンに作曲を依頼した。

ちなみに、シラーの作品から選ばれたのは『ウィリアム・テル』でり、こちらはアダルベルト・ギロヴェッツに作曲が依頼された力強く雄渾多感な序曲は、ベートーヴェン中期の終わりに位置する作品で、序曲《コリオラン》や、2年早く完成された《交響曲第5番》と同じくらいに有名であり、また作曲様式でも類似点が見られる。

DECCA盤のハンス・シュミット・イッセルシュテット指揮&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団他によるベートーヴェン交響曲全集。1965年~1969年の録音。

【演奏】

ジョーン・サザーランド(ソプラノ)/マリリン・ホーン(アルト)/ジェイムズ・キング(テノール)/マルッティ・タルヴェラ(バス)ウィーン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ) 以上、

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)

【録音】

1965年11月22-24日(5)、12月8-12日(9)、1966年10月12-14日(4)、

1967年4月26-28日(2)、11月13、14日(3)、1968年9月16-21日(1,6,7)、

1969年6月4-9日(8) ウィーン、ゾフィエンザール

1965年から69年にかけてDECCAが収録したこの全集は、

ウィーン・フィルにとって史上初のベートーヴェン:交響曲全集のセッション録音となっているようである、1958-59年にかけてバックハウスをソリストとして完成されたベートーヴェンのピアノ協奏曲全集、当時それほど録音を行ってはいなかったイッセルシュテットにとっても貴重な記録のようです。

今聴いても古さは感なく十分良い演奏が聴けます。イッセルシュテットを代表する名盤として多くのリスナーの支持を得たことでも知られています。

しかし当時全盛期のDECCAによる優秀な録音であることに加え演奏も、普段ウィーン・フィルを指揮する機会が無かったことが功を奏してか、両者が緊張感を持って収録に挑み、興味も含めて互いを積極的に感じ取ろうとする意欲的な演奏であったことが全てプラスに出ている名演であり、イッセルシュテットの持つ北ドイツ的な堅牢さと、ウィーン・フィルによる明るく伸び伸びとしたスタイルが見事に融合した、稀に見る録音となっています。

今から50年以上も前の録音ですが、いつまでも深い感動と感銘を期待出来ます。

イッセルシュテットのエグモントに、ブラボー!


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