どうもこの国の問題点は、モチベーションのより低い所に税金が流れるというシステムに
有るように思えます。「もう駄目です、助けて下さい」という所にお金が流れ、「頑張ります!」
という人には耳元で「頑張って」というだけで動いてくれません。予算を使っていないから
自分の仕事とは思われないのでしょう、動きません。
だからと言って、使い道にあれこれ制約の多い補助金を欲しがっているのでは有りません。
補助金よりも、頑張る時に邪魔をする無用な規制の撤廃と行政の信用付与が雇用の場の
創設という大きな実りを国にもたらすのだから行政府は全面的に協力する事が最重要です。
役所は予算が無いと仕事が出来ない、予算の付かない事業は役所の仕事ではないと思って
います。補助金という名の税金を使って採算度外視の事業を行う事がどのように悪なのかを
正面から議論し、現場の意向を正確に取り上げ国政に反映させなければ財政の健全化は
図れません。
松下政経塾で勉強されて来た先生方は松下幸之助翁の「無税国家論」をどのように議論
されたのでしょうか、疑問です。
負債を抱えた貧乏人が、せがれや孫の名義で借金して、「お金下さい」と懇願されると何故
貧しいのかという内容も精査もせず、再チャレンジ出来る人にその方向性も示さず金を渡し
ているのが現状です。自分で稼いだことの無い奴が財布を握っているから、より始末が悪い。
我々中小零細は補助金が有るから動くのではありません。自分のやりたい事、人さまの
意見に同調し、将来性を感じるから動くのです。しかし、補助金を否定はしていません。
リスクヘッジと補助事業認定という行政の信用を受ける事により大勢のお仲間を集める
きっかけになる事を十分理解しています。
背中を押す最初の一押し、ここを我々自身も考え直す時期に来ていると思えてなりません。
役所の補助金を取って来るのが手柄でなく、その事業を進める事でまちがどう変わったか
に注目し、評価する時代です。