山林の中の私の小屋の近所にある美術館をご紹介いたしたいと存じます。山梨県の北杜市にある清春白樺美術館です。
さて清春白樺美術館の南には白い花崗岩が輝く甲斐駒岳が美しく見え、北には八ヶ岳連峰が見える高台にあります。その高台は少しだけ平地になっていて、一歩足を踏み入れると急にパリの芸術的な香りが漂ってくるのです。
エッフェルが設計した画家たちの集合アトリエのラ・ルーシュがパリの雰囲気をかもしだしているのです。ラ・ルーシュはパリから移築した本物です。
そしてエッフェル塔の階段の一部が庭に展示してあります。
その奥にはジョルジュ・ルオーの油彩画や白樺派の作家達の作品を多数展示してある美術館があるのです。谷口吉生設計の小さいけれども美術館らしい雰囲気の漂う清楚な建物です。
白樺林の中にはルオー礼拝堂もあります。ステンドグラスは彼が作りました。十字架像は17世紀のものをルオーが彩色しました。
敷地の奥にはパリでルノアールに師事していた梅原龍三郎のアトリエが移築され展示されています。
この一画を清春白樺芸術村と言います。銀座の画廊の主の吉井長三が1983年に作りました。
ここは私の山小屋に近いので何十回も訪れた場所です。敷地に沿って桜の大樹があります。
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1番目の写真は清春白樺美術館の門です。
古めかしい鉄門がヨーロッパの雰囲気を出しています。この門を入ると集合アトリエのラ・ルーシュがあります。パリの雰囲気を感じます。
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2番目の写真は敷地内にある白樺林の向こうにある美術館の本館です。
ルオーの油彩画多数と、梅原龍三郎、岸田劉生、有島生馬、髙村光太郎、高村智恵子などの白樺派の作品が展示してあります。
そしてこの美術館はよく企画展を開催しています。その予定表は美術館のホームページに出ています。
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3番目の写真は清春芸術村にあるレストランです。
ここでコーヒーをゆっくり楽しみます。後ろの丸い建物が集合アトリエのラ・ルーシュです。コーヒーを運んできた女性がヨーロッパの人でした。
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4番目の写真は白樺林の中にはルオー礼拝堂です。
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5番目の写真はルオー礼拝堂の内部です。古いヨーロッパのオルガンがあります。左上のステンドグラスはルオーが作ったものです。
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6番目の写真は美術館に展示してあるルオーの風景画です。
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7番目の写真は美術館にあるイエス様の画です。
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8番目の写真は十字架にかけられたイエスの絵です。
この美術館はそのものが楽しいだけでなく周りも豊かな雰囲気が漂っています。少し脚を伸ばすと雑木林の中には有名な蕎麦の店「翁」があり楽しい場所なのです。
そこは八ヶ岳高原へ続く高台になっていて畑や林の風景がヨーロッパに似ています。
そんな風景と美術がお好きな方々へ心からお薦めしたい場所です。
地図は、http://www.kiyoharu-art.com/ に出ていますので、晴天の日にお出掛けになっては如何でしょうか。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)