後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

参院選挙で安倍首相派が勝った5つの理由

2019年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム
今回の参院選挙で自民党、公明党の与党が躍進して参議院の議席の半数以上になりました。衆議院でも以前から半数以上でしたから安倍首相は独自の政策を気楽に国会に提案し、国会の賛成を得られるようになりました。安倍さんの笑顔が印象的でした。
この勝利の原因は総理大臣就任以来の安倍さんの政策が広く国民に良く評価され支持されたためです。国民の評価が国会に反映されることは何と言っても民主主義の良さです。
私は安倍首相が特に好きでも嫌いでもありませんが、今回の参院選挙で安倍首相派が何故勝ったか客観的に考えてみたいと思います。
理由はいろいろあるでしょうが、私は彼の功績を外交面と国内政治の面から5つの理由に整理してみました。
(1)外交面での成果
1)トランプ大統領と素早く信頼関係を作り、それを維持して来た成果。
日本の安全保障にはアメリカの大統領と固い信頼関係を築くことが鉄則です。
安倍総理はまだ在任中だったオバマ大統領を無視してトランプ氏の大統領選挙の勝利を祝すために素早くトランプ氏を訪問し直接祝意を伝えたのです。これは外交儀礼上、顰蹙ものですが効果は覿面で、それ以来トランプ氏は安倍さんをシンゾウ、シンゾウと呼んで信頼するようになったのです。
この安倍さんの素早い外交行為は後の日米安保の日本側の負担や日米貿易におけるアメリカの要求を大幅にやわらげる効果に繋がったと考えられます。

2)アメリカの主張するペルシャ湾の安全を守る有志連合への参加を慎重にしている功績。
安倍さんは中央省庁の官僚の意見をよく勉強して外交政策を決めているようです。つまり官僚の使い方が上手なのです。以前、田中角栄の娘の田中真紀子さんが外務大臣の時、外務省の官僚の意見を聞かずにアメリカの重要人物との会談を突然キャンセルして大騒ぎになりました。安倍さんは絶対にこういうことはしません。
ペルシャ湾の安全を守る有志連合への参加を慎重にしていたのは外務省の官僚の意見だったと私は考えています。
最近、ヨーロッパのNATO諸国がアメリカの主張する有志連合へ参加しないことを決定し、それを発表したのです。安倍さんの慎重な態度はNATO諸国との信頼関係を強めることにつながります。日本の国益を守ったと評価されます。

3)イラン訪問など全方位外交の積極的推進は日本の海外経済活動に貢献する。
安倍さんは就任以来、気軽に外国に行き首脳外交に数々の成果をあげて来ました。
最近のイラン訪問やイスラム教のいろいろな国の訪問は日本の原油輸入の安全に大きな貢献をする筈です。
一方、中国との友好関係も着実に推進しています。
以上のように安倍さんの外交面での活動は歴代の総理に比較すると立派なものです。
しかし韓国とは子供っぽい感情的な喧嘩をしています。日本のような大国の総理の態度ではありません。
日韓友好を推進すべきです。韓国は日本の重要な貿易相手なのです。幼稚な喧嘩は止めるべきです。

(2)国内政治の面での評価
1)憲法改正を急ぎ過ぎる。
いろいろな新聞社が世論調査をしています。その結果によると安倍政権の急いで取り組むべき施策は1老後の生活の経済的保証、2地域経済の活性化と格差の是正、そして3憲法改正の真剣な議論の開始の順序になっています。
憲法改正はいずれ必要だが急ぐべきではないというのが国民の総意なのです。
それなのに安倍さんは在任中に憲法改正の国民投票の法律を作ると豪語しています。
現在の憲法は「平和憲法」なので日本が平和なのだと信じている人が多いのです。この人達の説得は容易ではありません。元々右翼の安倍さんの気持ちは分かりますが急ぐべきではありません。

2)各方面に気配りし国内各地へ行く気軽さは評価される。
自然災害の度に各地へ行って被災者を慰め勇気づける安倍さんの態度は好感を持たれます。
最近のハンセン病患者や家族を勇気づけるため裁判の控訴取止めも好感を持たれます。
安倍さんのこのような各方面への気配りが長期安定政権につながったと思います。

以上、私の評価は少し甘いものです。
さて皆様は安倍政権についてどのような評価をなさってるでしょうか?ご意見を頂けたら嬉しく思います。

今日の挿し絵代わりの写真は山梨県の甲斐駒岳の麓に咲いている花々の写真です。私が撮ったものです。

それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)











コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。