学校の歴史教育では応神天皇や仁徳天皇の巨大な前方後円墳だけを強調して教えます。天皇制を賛美しようという偏った視点で古墳時代(AD300年からAD700年まで)を教えるので大和地方の古墳だけを丁寧に教えます。
その結果、多くの日本人は古墳は大和地方だけにあると誤解しています。実は私もそうでした。
しかしよく調べてみると古墳は北海道の江別古墳群を含めて全国に普及し、盛んに建造されていたのです。
そこで以下に関東地方の古墳の幾つかをご紹介いたします。
(1)埼玉県行田市の古墳群のご紹介
始めに埼玉県の行田市に9個も集中してある巨大な前方後円墳や円墳の航空写真を示します。
そして以下に小生と家内が撮影した写真を示します。クリックすると拡大した写真が楽しめます。
(撮影場所:埼玉県行田市大字埼玉(おおあざ さきたま)、撮影日時:2008年6月7日午後1時頃、 撮影者:後藤和弘と春海)
埼玉(さきたま)の古墳時代に強大な王国が存在したことを想像させます。出土した、見事な細工の金属製馬具や装飾品の展示もあり、5世紀終わりから7世紀はじめに作られた古墳から出たその他の副葬品が展示されています。
その金属製の馬具や飾りを見てハッとしました。1983年頃、小生が韓国、慶州で見た古墳からの出土品とあまりにも似ているのです。素人の気安さで言えば、埼玉の古墳を作った人々は韓国、慶州から渡ってきたようです。高麗という地名も埼玉南西部に現存すくらいですから。
あなたは埼玉県の行田市の郊外にこのように巨大な古墳群が存在している事実をご存知だったでしょうか?
尚、古墳に関する調査結果やその検証と写真は「埼玉古墳群」と検索するといろいろ出てきます。(続く)