後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

クリスマスにちなんだちょっと良い話

2008年12月23日 | 日記・エッセイ・コラム

毎週通う教会の山本量太郎神父様の説教にはいつも感心します。短くて感銘深い話ばかりです。この前の日曜日は神父様と幼稚園の女の子の会話でした。

子供が神父さんへ聞きます、「イエスさまは、ずうっと昔に死んでしまったのに、なぜ毎年誕生日のお祝いをするの?」

返事に困った神父さんが(イエスさまがよく聞き返したように)、「どうして、そう思ったの?」と聞き返したそうです。

女の子はおじいちゃんが大好きでした。毎年おじいちゃんの誕生日のお祝いの宴が楽しいのです。ところがある年からその楽しい宴会が突然なくなりました。おじいさんが死んでしまったからです。死んだら誕生日はお祝いしない。女の子は悲しい理解をしました。でも教会では毎年クリスマスにイエス様の誕生をお祝いします。

神父さまはこの思いもかけない質問に一瞬戸惑います。が、次の瞬間あたかも精霊がおりてきたような感じで、良い返事を思いつきました。

「それはね。イエスさまは今でも生きているからですよ。いや毎日私達の中に生まれれているから、誕生日をお祝いするのですよ」、続けて神父さんがおっしゃいました。

「この答えに女の子は納得した様子ですが、一番よく納得したのは私自身でした」

この一言で教会中が笑い出しました。

山本神父様の説教はこれだけでした。明日はそういう意味のお祝い日です。

家族が集まって夕食を召し上がるとき、このお話を思い出して頂ければ嬉しく思います。そして一人でクリスマスを迎える人々のことも思いだして下さい。

(終わり)