後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

ある方の宗教に対する心の軌跡(4)こうして私はキリスト教を棄てた

2008年12月16日 | 日記・エッセイ・コラム

以下は毎日新聞記者でいらした銭本三千年(本名で、ぜにもと みちとし)氏のブログの文章です。お許しを得て何回かに分けて連載いたしています。

人間、誰しも弱い存在です。神の僕(しもべ)も聖書を引用した詭弁で信徒を過ちに導きました。私は、当時の牧師たちを弾劾する気持ちは毛頭、ありません。聖書によればキリスト受難の時、弟子の最高位にあったペテロですら師を3度、否みました。

 何時の時代でも、信仰者も揺らぎ、世俗の権力と妥協することはあるのです。日本で起こった国家と教会の政治的妥協を検証する一つの範例がここにあります。是非、みなさまに読んでいただきたい歴史文書です。ここに公開する由縁です。

この恥ずべき教団は、敗戦とともに解散されるべきでありました。日本基督教団がそのまま戦後も生き続けたのは占領軍の庇護があったからに他ありません。1945年8月15日に大変節し、今や、ファッション宗教化し、神の名を商標にブライダル・ビジネスに走っている堕落ぶりを許せない気持ちを、私は持ち続けています。

 世がどのように移り変わろうと、時の権力と妥協し、時流に乗る、このようなファッション的宗教教団に若者が集まることが心配でなりません。20世紀後半の半世紀、日本を風靡したキリスト教ブームは悪しきアメリカ風の典型というべき軽薄な世相を生み出しました。

 それにしても・・・・全知全能・唯一無二の神は、何故、いつも信徒最大の試練の時に沈黙するのか? 十字軍の昔から同じ信仰の諸民族がそれぞれ別の神意を掲げて相争い、殺し合ってきました。

 それは現在まで続き、現にイラン・イラク、パキスタン・アフガニスタン戦争を混迷に導いています。私たち日本人信徒は広島・長崎に原爆投下の任務を負った兵士たちをテニアン基地の従軍牧師が神の祝福を授けた光景の記録写真を忘れません。神の代理人は、女、子ども、老人を含む非戦闘員を大量虐殺に向かう兵士にどんな祝福をしたのでしょう?

 「汝、殺すなかれ」はキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の共通聖典の根本義とされる十戒の一つです。それを信ずる者たちが相互に殺し合う時、それを授けた神は、なぜ、沈黙するのでしょう。

 不可解なそのワケは多分・・・ニーチェも言った通り、「神は既に死んだ」のです。
 事実、私は神の面影に自我の理想像を置いていたことに気づきました。神はいない。目覚めた今、一神教はもはや私には無縁です。 今、在る「神」は、邪な人間が世俗権力に迎合するため創造した模造神 レプリカでしかありません。ファッション宗教に心を奪われてはなりません。

 キリスト教については、私は、二つのことを問い続けております。
 第一は、世界に軍隊を派兵しているアメリカ軍には必ず従軍教会と従軍牧師が装備されています。そして出撃に当たり、牧師は必ず祝福を与えます。殺しを任務に出撃する兵士に神の代理人は一体、何を祈り、祝福するのか? 

  テニアン基地から広島に原爆を落とした爆撃機・エノラ・ゲイの乗組員に祝福を与えている写真を見て、未だ若かった私は、棄教を決意しました。十字軍の昔から殺しを神の名において義とする詭弁を今も続けるこの宗教とは何でしょう?

  特に「日本基督教団」という宗教団体は、世界のキリスト教の中でも特異な存在です。それは、旧大日本帝国の「八紘一宇」の侵略戦争に翼賛するため、当時の国内プロテスタント系キリスト教会を合同して結成した軍事装置の一つです。靖国神社と同じく、「軍事施設」であったのです。この新教団の元、多くの青年信者は「靖国で会おう」を合い言葉に戦場に向かいました。

  「日本基督教団」は、終戦と同時に解体されるべきでありました。それは、自ら発した「「公同的使徒的書簡」にはっきり明記されているように、戦争翼賛のために各派が大同団結し、樹立した新教会。つまり聖戦貫徹のための戦争装置であったのです。

  敗戦の一億総懺悔で、当然、解体され、各派聖職者と信徒は、それぞれの母教会に復帰の許しを請う手続きを取るべきでありました。キリストに背き、過ちを犯したと真に反省するならば、当然、取られるべき信仰者の懺悔でなければなりません。

  しかし、聖職指導者はそれをせず、マッカーサー軍政の保護の元、キリスト教宣布の役を担って温存されました。新たな過ちを犯しました。そして今、時流に乗って、この教会の多くは、ブライダル・ビジネスに走り、牧師の多くは巨額の司式料を稼いでいます。信者でもない出来ちゃった婚の何を神の名において祝福しているのか? 

  イエス・キリストは、エルサレム神殿で商売する人々を「蝮の末裔」と口を極めて批判し、その商人の台座を覆された。聖職者たるもの、何よりもまず、自らを省み、その故事に目を止めるべきでありましょう。ともかく「日本基督教団」は、戦争の時代も、戦後の時代も、そして現代も、時流に乗る術に長けた詭弁の宗教、と、私は、断じております。

【お断り】 
 この一文は、第二次世界大戦の最中に、この戦いをキリスト教の聖戦として「八紘一宇」を唱道し、戦争翼賛のために結集した聖戦装置としての「日本基督教団」を取り扱っております。
これに加入を拒否したカトリックや、他の多くのプロテスタント宗派、独立教会などは全く関係ありません。これらの宗教にたいしましては、 私は敬意を持ち続けております。
誤解のないよう念のため申し添えます。

by zenmz | 2005-08-03 00:00 | 戦争秘話:平和への戒め


毎日コメントが貰えるBYOOLというSNS

2008年12月16日 | うんちく・小ネタ

ブログのオーナーの皆様へ

ブログを毎日書いていますと、読んで下さる方々のコメントが欲しくなります。

そこで数個のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)へ加入しています。以前から加入登録していた「趣味人倶楽部」では毎日1,2件のコメントを頂けます。

最近、元毎日新聞記者だった銭本三千年氏(本名)が種々のSNSを比較検討され、BYOOLというSNSが一番インタラクティブで良質であると決論されてます。

ただしこのSNSは会員の紹介が無ければ加入出来ません。そのせいか会員が1000人位と非常に小さなSNSです。会員数を少なくしても良質なSNSを提供しようとしている運営会社の精神が素晴らしいと思いました。そこで銭本氏へ御願いして紹介して頂きました。

12月10日に加入しましたが、15日までの5日間のアクセス数が240件で、このブログへ対するコメントは毎日3件あるいは4件頂けました。コメントはBYOOLの日記欄へコメントという形で投稿されますので、このブログの読者の皆様にはご覧頂けません。

しかしコメントの言葉が丁寧で美しい日本語で書いてあります。内容も良質です。

BYOOLへ加入したい方をご紹介いたします。ご希望の方はメールアドレスとブログのアドレスを記入してこのブログのコメント欄へご連絡下さい。

ご参考になれば嬉しく思います。年末のお忙しい季節に、皆様のご健康と平和をお祈りいたしております。敬具、藤山杜人


ブログで知り合った方と実名でお付き合いする

2008年12月16日 | 日記・エッセイ・コラム

ブログは仮名やハンドルネームを用い匿名で記事を書いたり、写真を掲載したりします。その故にブログは単なる仮想的なお遊びと思っている方々も多いようです。

しかし私は数人の方々と実際にお会いし、実名、職業を紹介し合い親交を楽しんでいます。またメールで実名と個人的な生活の様子を交換し合って楽しんでも居ます。

今回はその中からHootaさんをご紹介します。ヨットのプロです。コメントの交換とメールの交換の内容はHootaさんによるヨット技術の具体的な指導です。ものすごく実際的に役に立つ指導ぶりです。ヨットを趣味にしている人々にとっても明日すぐに役に立つような内容です。(ttp://hoota.blog.so-net.ne.jp/ )

まだお会いしていませんが、小生のレベルの低さと、こちらの艇の性能にあった指導を、ステップごとに教えてくれます。

そのお陰で、いろいろなスポーツのコーチの重要性が体験的に理解できました。

来春には東京湾夢の島マリーナへ行って、Hootaさんへお会いしたいと楽しみにしています。そこでHootaさんの1枚の傑作写真をご紹介します。東京湾夢の島マリーナの夜景です。

1207_21a446

(出典は; http://hoota.blog.so-net.ne.jp/ )

Hootaさんによるヨット技術の指導内容は、海上で舵が壊れてしまった場合、どのようにして港まで帰ってくるか?という問題に関してです。Hootaさんは舵が壊れてもセールだけで進路を決めて帰ることが出来ます。と指導します。自分で2回出艇していろいろ試してみて、そのつど結果を書きます。Hootaさんが具体的に指導します。裏ワザも教えてくれます。でも結論は、私の技術レベルでは帰港困難となりました。そこで船上にあるもので応急の舵を作る方法を書きおくりました。Hootaさんが、もっと簡単に作る方法を教えてくれます。緊急時に使う予備の舵の写真も送ってくれるそうです。

この冬の間、自宅でエマージェンシー・ラダー(予備の舵)を、日向ぼっこをしながら作ることを楽しみにしています。来年の春にはその手製のラダーを船に積んでおくつもりです。

このようにブログは決して仮想空間では有りません。

コメントを交換するときメールアドレスを非公開で交換出来ます。そんな機能があるブログなら、仮想空間が実空間にすることが容易です。しかし実際に実名を紹介し合い、お付き合いする前に相手の立場や趣味趣向を慎重に考えないとご迷惑をおかけします。まだ現役で毎日お仕事にお忙しそうな場合は特に慎重にしましょう。また実際に親交する方の数も多過ぎないことも充実感を得るためにも重要と思います。(終わり)