山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ウチョウラン

2020年08月05日 | ラン科
 ランのブームの際はアツモリソウと同様に徹底的な盗掘に遭い、激減してしまったウチョウランであるが、人のあまり近付かない山の上ではひっそりと生き残っていたようで、近年少しずつ増殖傾向にある。御坂山系だけでなく八ヶ岳や奥秩父でも生育が確認されている。紫色の蝶が舞う美しい花である。


    ウチョウラン 平成27年7月 御坂山系1


    平成27年7月 御坂山系1


    平成28年7月 御坂山系1


    平成28年7月 御坂山系1 岩場の中の草が生えた場所を好んで生育している。


    平成28年7月 八ヶ岳


    令和1年7月 奥秩父山系 新たに奥秩父山塊でも発見された。


    令和1年7月 奥秩父山系


    令和1年7月 御坂山系2


    令和1年7月 御坂山系2


    令和1年7月 御坂山系2  御坂山系の個体数は少しずつ増えているように見受けられる。

 台風や大雨の影響で岩盤の崩落や土砂の流出が起こらなければ、これからも咲き続けてくれると期待している。

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4 コメント

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Unknown (milkpooyama)
2020-08-16 15:31:11
盗掘が絶滅に追い込んだ花の山の名前を書き込まれるのはなぜなんですか?
milkpooyama (ヨッシー)
2020-08-17 10:26:16
ウチョウランはバイオ技術で増殖が可能となり以前ほど商品価値は無くなったことが盗掘が減少した大きな要因であろうと推測しています。しかし最近でも盗掘の情報が入ってきており、その場所は全くネットに情報が公開されておらずほとんど人が行かない場所です。八ヶ岳の株も実は昨年盗掘に遭ってしまい、台風で沢道が壊れて人が入らなくなったところを狙われました。某山のイチヨウランは今年コロナの影響で入山規制となり人が少ないところを狙われて盗掘されてしまいました。最近の傾向として、このように人が居ないところを狙っての盗掘が目立っています。場所の情報は公開しないほうが良いのでしょうが、それだけでは盗掘は防げないのではないのでしょうか?登山者が訪れてみんなで見張ったほうが良い場合もあると考えています。
ご意見はごもっともなので、山名は書き換えさせていただきました。
Unknown (milkpooyama)
2020-08-18 20:47:29
対応ありがとうございました。
前半部分はおっしゃることがよく理解できませんでした。
盗掘情報の詳細をご存知であれば、どうすればいいか対応方針をたてられていると思うのですが。
盗掘されたものはこれからも可能性があり、場所を書くことは盗掘を助長しているとしか私は思えません。
情報公開しないこと以外の盗掘を防ぐ方法をぜひお聞かせください。
milkpooyama (ヨッシー)
2020-08-19 10:41:16
ウチョウラン盗掘は「まさかあの場所が!」といった感じです。ルートが不明瞭でほとんど人が行かない場所です。これは人が居ないことを知っていてウチョウランを狙った確信犯です。イチヨウランは盗掘された個体数がとても多く、同様に確信犯、おそらくは業者さんではないかと推定しています。この確信犯を防ぐこと難しいと思います。知識を持っているだろうし、私が持っている程度の情報はおそらく持っていると思います。もうひとつは、綺麗な花を見て自分で育ててみたいと思う出来心で盗掘して行く人です。これは決して全部持って行こうとはしません。八ヶ岳のウチョウランはいちばん目立つ大株が盗掘されており、このタイプだと思います。かつ、以前からそこにあることを知っていたのではないでしょうか?情報を出さないだけでは盗掘は防げないし、時代が時代ですので花情報はネットを使わずとも花仲間同士のネットワークで簡単に拡散してしまいます。特定指定種に指定されるまであれほど情報が出ないように徹底していたヒメスズムシソウでさえ、私の仲間しか知り得ない情報が知れ渡っており踏み荒らされてしまっていました。

ではどうすれば花を守れるのか?ひとつは保護している姿勢を見せることです。立て看板やロープを張ることが手段のひとつ、さらにネットを張るのはもっと効果があると思いますが、行政にお願いしてもメジャーな場所以外はまず動いてくれることはありません。だからこじんでやるしか無いです。もうひとつはパトロールに行くことでしょうが、確信犯の盗掘者は人が居ない時間にやって来るのでこれもまた難しいです。花好きの登山者に花を見守ってもらうことは、少しは盗掘防止の役に立つのではないかと思います。隠すことよりも開かれた保護が私の目指す理想です。

まだそういう時代には程遠いので、出来るだけ山名は隠すようにしたいと思います。

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