山地帯の林床や陰湿な谷間を好んで生育する多年草である。高さ40 ~ 60㎝。根生葉は腺毛のある長柄に楯形につけ、7 ~ 13 裂した大きな掌状葉となり、基部は深い心形となる。茎葉は数個互生し、表面に渋い光沢がある。茎には細くて鋭い毛が生える。茎の先に集散花序をつけ、白色~帯黄白色の花を数個つける。花は5弁で、下向きに咲き始めのちに上を向くようになる。花期は 5 ~ 7 月。 山梨県での個体数は少なく、シカの食害を受け、分布地の個体数は減少している。
2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN) 2017年環境省カテゴリー:なし
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/e3/4cde118ce588b792ddb997228a416c44.jpg)
谷間に咲くヤワタソウ 2024年7月 東部富士五湖方面で撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/82/5799ed436bbcf35d5413ac5162167922.jpg)
葉と花。白色ないしは少し黄色味を帯びる。花は少し痛み始めている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/5c/ba848c0f5cd79d3f3bb4ddca1d7b007a.jpg)
鹿の食害を受けており、食害を受けにくい傾斜のきつい斜面に花が咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/76/4621a7ab38e0476188ac530964783c80.jpg)
花柄は葉の付け根の部分から分岐する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/fe/b87853d694126ea530e7aed86b0db063.jpg)
花弁は5枚で先端部は細かく切れ込んで尖る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/64/15948faf27740d388b91a99c35ae8e7c.jpg)
ヤワタソウの葉。掌状に深裂しさらに鋸歯状に細かく切れ込む。渋い光沢がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/51/b70eeb6e64983bc6a26e8a4d51c9d28b.jpg)
茎には細くて尖った毛が生える。良く似たイヌショウマの葉はほとんど毛が生えていない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます