平成23年3月26-27日
萎縮した左腕の筋力はまだ全く戻った気がしない。夕方になると相変わらず左手を締め付けられるような痛みが襲ってくるものの、頻度も持続時間も酷かった1月に比べると格段に良くなった。この状態でテント泊の装備を背負って山に登れるのだろうか?茅ヶ岳の向こうにある金ヶ岳は眺望が良く、昨年1月にも一度山頂に泊っているがもう一度行きたいと思いつつも、悪天候や今回の頚椎症の影響などで計画しつつも行けなかった山だ。北杜市明野にあるふれあいの村から登ると2時間半~3時間くらいで行ける手頃な山になる。加重負荷テストを兼ねて、残雪の雪山フル装備、約17kgの荷物を背負って金ヶ岳に行った。
行き慣れた山なので夜でも歩ける。どうせ写真撮影はほとんど夜なので、山頂6時到着の予定で明野ふれあいの村を午後3時に出発した。昨年10月の笊ヶ岳以来約半年ぶりのテント装備荷物だが、意外と重さは感じない。左手の調子も良さそうだ。最初はなだらかな登りだが、ところどころ急斜面あり、最後の登りは岩の混じる急傾斜となる。中腹過ぎたあたりで左腕のしびれ、というよりも筋性疲労といったほうが良いかもしれないが、だるくなってきた。しかし、斜面を登るには大きな支障はない。
ふれあいの里側の金ヶ岳登山道から、いざ、出陣。約半年ぶりのテント山行。
山頂の下300mの崩落地。八ヶ岳の眺望が良いが、この時間は大きな雲がかかる。
茅ヶ岳と並ぶ夕暮れ富士 ここで日没を迎える。
5時半、山頂まで300mのところの崩落地に到着。ここは富士山側と八ヶ岳側の眺望が抜群で、茅ヶ岳の右側に並ぶ富士山を見ることができる。もうすぐ陽が沈むが、山頂まで行かずにここで日没を迎えることにした。この日は冬型の気圧配置で強風吹き荒れる日だったが、低気圧が過ぎ去った後の夕方か夜には高気圧が張り出して風が止み、空が晴れてくる予想だ。心なしか風が収まり始め、富士山にかかっていた雲も晴れてきた。6時までここで待ち、富士山の残照が消えたところで山頂に登った。
甲府盆地の夕暮れと茅ヶ岳 金ヶ岳北峰から。
夕暮れの甲府盆地。低空にカノープスが輝いているはずだが、肉眼では確認できず。
上の拡大図。低空の明るいオレンジ色の星がカノープス。一目見れば長生きできると言われている。
6時20分、金ヶ岳山頂到着。町明かりが灯っている。素晴らしい甲府盆地の夜景だ。空にはおおいぬ座シリウスが輝き、夕暮れとともにその輝きが増して行く。ちょうど南中している冬の大三角形、その真下にはあのカノープスがあるはずだが・・・甲府盆地の町明かりに消えて肉眼では確認できない。一応写真に撮っておき、後にパソコンで確認すると、やはりカノープスが写っていた。この山からも条件さえ良ければ肉眼でカノープスを見ることができるのだ。7時過ぎまで夜景と星空を楽しみ、テント設営して夕食をとる。
金峰山とうしかい座アルクトゥールス
9時過ぎ、外に出てみると予想通り風が止み、星空が見えている。そろそろオリオン座が南アルプスに沈む頃だ。その前に金ヶ岳南峰からの甲府の夜景と金峰山が見たい。南峰からは角度が変わり、今度は富士山が茅ヶ岳の左手に見えるようになるのだ。10cmほどの雪が残る北峰と南峰の間を三脚担いで木の根っこにつかまりながら慎重に通過し、南峰頂上に立つ。甲府盆地の夜景がきれいだが、富士山は山頂が雲で隠れているようだ。金峰山は大丈夫のように見えたが、後にパソコンで見るとやはり山頂は雲がかかっていた。春の大三角形を撮ろうと思っていたのだが時間が遅く、また両側の木が邪魔して画角的にも難しそうだ。
南アルプスに傾くオリオン座と冬の大三角形 北峰と南峰のコルから撮影。プロソフトンAフィルターを使用。
こちらはフィルターを使用していない画像。星は小さいが山はきれいに映る。ハーフプロソフトンフィルターなるものがあれば良いのだが、残念ながら無い。
オリオン座が南アルプスに傾いており、一角にある一等星リゲルが甲斐駒ケ岳に沈む直前で北峰に戻った。今回撮りたかった画像のひとつが、この南アルプスに沈むオリオン座と冬の大三角形だ。最近使っているプロソフトンという拡散フィルターを使ってみるが、星が大きく写るのは良いものの、山がボケてしまうのがどうにも気に入らない。もう一工夫必要なようだ。
南アルプスに沈むオリオン座と冬の大三角形 金ヶ岳北峰から。
北峰に設営したテントと星空。フライシートを持って行かなかったら、想定外に寒かった。
電池3個持ってきたが、既に2個を使い切り残りは1個のみ。夜明けのために温存し、テントに戻って10時半、シュラフにもぐり込んで寝る。久しぶりの山の上は思った以上に寒かった。
萎縮した左腕の筋力はまだ全く戻った気がしない。夕方になると相変わらず左手を締め付けられるような痛みが襲ってくるものの、頻度も持続時間も酷かった1月に比べると格段に良くなった。この状態でテント泊の装備を背負って山に登れるのだろうか?茅ヶ岳の向こうにある金ヶ岳は眺望が良く、昨年1月にも一度山頂に泊っているがもう一度行きたいと思いつつも、悪天候や今回の頚椎症の影響などで計画しつつも行けなかった山だ。北杜市明野にあるふれあいの村から登ると2時間半~3時間くらいで行ける手頃な山になる。加重負荷テストを兼ねて、残雪の雪山フル装備、約17kgの荷物を背負って金ヶ岳に行った。
行き慣れた山なので夜でも歩ける。どうせ写真撮影はほとんど夜なので、山頂6時到着の予定で明野ふれあいの村を午後3時に出発した。昨年10月の笊ヶ岳以来約半年ぶりのテント装備荷物だが、意外と重さは感じない。左手の調子も良さそうだ。最初はなだらかな登りだが、ところどころ急斜面あり、最後の登りは岩の混じる急傾斜となる。中腹過ぎたあたりで左腕のしびれ、というよりも筋性疲労といったほうが良いかもしれないが、だるくなってきた。しかし、斜面を登るには大きな支障はない。
ふれあいの里側の金ヶ岳登山道から、いざ、出陣。約半年ぶりのテント山行。
山頂の下300mの崩落地。八ヶ岳の眺望が良いが、この時間は大きな雲がかかる。
茅ヶ岳と並ぶ夕暮れ富士 ここで日没を迎える。
5時半、山頂まで300mのところの崩落地に到着。ここは富士山側と八ヶ岳側の眺望が抜群で、茅ヶ岳の右側に並ぶ富士山を見ることができる。もうすぐ陽が沈むが、山頂まで行かずにここで日没を迎えることにした。この日は冬型の気圧配置で強風吹き荒れる日だったが、低気圧が過ぎ去った後の夕方か夜には高気圧が張り出して風が止み、空が晴れてくる予想だ。心なしか風が収まり始め、富士山にかかっていた雲も晴れてきた。6時までここで待ち、富士山の残照が消えたところで山頂に登った。
甲府盆地の夕暮れと茅ヶ岳 金ヶ岳北峰から。
夕暮れの甲府盆地。低空にカノープスが輝いているはずだが、肉眼では確認できず。
上の拡大図。低空の明るいオレンジ色の星がカノープス。一目見れば長生きできると言われている。
6時20分、金ヶ岳山頂到着。町明かりが灯っている。素晴らしい甲府盆地の夜景だ。空にはおおいぬ座シリウスが輝き、夕暮れとともにその輝きが増して行く。ちょうど南中している冬の大三角形、その真下にはあのカノープスがあるはずだが・・・甲府盆地の町明かりに消えて肉眼では確認できない。一応写真に撮っておき、後にパソコンで確認すると、やはりカノープスが写っていた。この山からも条件さえ良ければ肉眼でカノープスを見ることができるのだ。7時過ぎまで夜景と星空を楽しみ、テント設営して夕食をとる。
金峰山とうしかい座アルクトゥールス
9時過ぎ、外に出てみると予想通り風が止み、星空が見えている。そろそろオリオン座が南アルプスに沈む頃だ。その前に金ヶ岳南峰からの甲府の夜景と金峰山が見たい。南峰からは角度が変わり、今度は富士山が茅ヶ岳の左手に見えるようになるのだ。10cmほどの雪が残る北峰と南峰の間を三脚担いで木の根っこにつかまりながら慎重に通過し、南峰頂上に立つ。甲府盆地の夜景がきれいだが、富士山は山頂が雲で隠れているようだ。金峰山は大丈夫のように見えたが、後にパソコンで見るとやはり山頂は雲がかかっていた。春の大三角形を撮ろうと思っていたのだが時間が遅く、また両側の木が邪魔して画角的にも難しそうだ。
南アルプスに傾くオリオン座と冬の大三角形 北峰と南峰のコルから撮影。プロソフトンAフィルターを使用。
こちらはフィルターを使用していない画像。星は小さいが山はきれいに映る。ハーフプロソフトンフィルターなるものがあれば良いのだが、残念ながら無い。
オリオン座が南アルプスに傾いており、一角にある一等星リゲルが甲斐駒ケ岳に沈む直前で北峰に戻った。今回撮りたかった画像のひとつが、この南アルプスに沈むオリオン座と冬の大三角形だ。最近使っているプロソフトンという拡散フィルターを使ってみるが、星が大きく写るのは良いものの、山がボケてしまうのがどうにも気に入らない。もう一工夫必要なようだ。
南アルプスに沈むオリオン座と冬の大三角形 金ヶ岳北峰から。
北峰に設営したテントと星空。フライシートを持って行かなかったら、想定外に寒かった。
電池3個持ってきたが、既に2個を使い切り残りは1個のみ。夜明けのために温存し、テントに戻って10時半、シュラフにもぐり込んで寝る。久しぶりの山の上は思った以上に寒かった。
それにしても、雪山フル装備(17kg)は大変だったのではないでしょうか?
いつもの素晴しい星空を拝見していると、自分もそろそろ活動を再開しないといけないですね。かれこれ1ヶ月山から遠ざかってしまっています。
次は是非、金ヶ岳にチャレンジしたいですね。
頚部、腕の調子はいかがですか?無理なさらないように。ただ金ヶ岳に登れたならOKかも。
私も以前初夏に、先生と同じ林道脇に車を止め→金ヶ岳→茅ヶ岳→千本桜で周遊しましたが下りのリュックの重さに閉口したのを思い出しました。最近活動が少なく、湯村山をたまに登る程度になってしまいました。(そういえば、秋に湯村山→淡雪山→興因寺山→間違って北山園地→西田に下ってきました。)なかなか、要害山→竜が池まで到達できません。また、がんばってみます。それから茅ヶ岳には、標柱を確認に登ってみます。では、また。
金ヶ岳は甘利山と並んで甲府盆地の夜景を楽しむには凄く良いところだと思います。
湯村山から興因寺山を越えて要害山までのルートは結構長くて歩きがいがありますよね。私も一度に全ルートを歩いたことは無くて、3回くらいでようやく全ルート繋がりました。