山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

紅葉の日光白根山  平成24年10月7日

2012年10月11日 | 日本百名山
 前日の10月6日、川越市民会館で1966カルテットという女性4人グループの演奏会があった。入間に続いて聞きに行くのは2度目となるが、今回は前から3列目中央の絶好の席を確保できた。客席は空席が目立ったが、演奏は素晴らしかった。ビートルズとクイーンの曲をヴァイオリン2台、チェロ1台、ピアノ1台でクラシック調にアレンジして演奏するのだが、原曲など知らなくてもその快適なリズム、弾ける音、躍動する演奏者4人、素晴らしい出来栄えである。特に今回は客席の様子を見てプログラムを一部変更し、11月に発売するマイケル・ジャクソン・クラシックスの中から2曲を演奏したが、そちらの演奏も素晴らしかった。胸にジーンとくる感動を抱きながら、日光白根山菅沼登山口に向かう。

    頂きました。川越公演大ポスターにサイン! 機会がありましたら皆様是非聴きに行ってあげてください。


 沼田インターで高速を下りて食事をとった後、菅沼登山口には午後8時ごろに到着した。天気予報通り、その頃には雨が降り出した。可能ならば暗いうちに弥陀ヶ池あたりまで登り、星空を撮影したかったのだが、この雨は夜明けまで降り続いた。ようやく小雨になった朝6時、車から起き出して準備を始める。次々に登山者の車がやって来て、続々と出発して行く。6時45分、霧雨が降る中をようやく出発する。駐車料金1,000円と表示されているが、料金を徴収するのは入山ゲートのところで、実際には入山者のみ料金をとっているようだ。

    5分ほど歩いて林道終点。ここから登山道。山には雲がかかる。


    山の紅葉


    落ち葉の道  ダケカンバはだいぶ落葉してしまっていた。

 登山道は整備されているが、ゴツゴツの溶岩が露出した急斜面もある。やがて雨は止み、時折覗かせる青空を見上げて晴れることを期待しつつ道を進む。途中から見える山の斜面は紅葉が見頃を迎えているが、曇り空なので色彩がいまひとつぱっとしない。2時間少々歩いて弥陀ヶ池に到着する。池の周辺は紅葉真っ盛り、時折雲が晴れて白根山が全容を現し、弥陀ヶ池に映し出される。

    弥陀ヶ池と日光白根山


    紅葉と日光白根山を映す弥陀ヶ池


    中腹から見下げる弥陀ヶ池

 弥陀ヶ池のほとりで撮影していると、続々と登山者たちがやって来た。この場所まで登ると突然眺望が開け紅葉と白根山が見えるため、皆「おー」という歓声を上げている。ただ、青空が見えず陽が射し込まないのが残念だ。


    雲の巻く日光白根山を見上げる


    弥陀ヶ池と周辺の紅葉  なかなか陽が射さず、20分ほど待って撮影した1枚。


    急斜面を登る。下から見るほど大変な登りではない。

 弥陀ヶ池を過ぎるといよいよ日光白根山の核心部、岩混じりの急登となる。既にたくさんの登山者が斜面に取り付いて行列になっているのが見える。下から見上げると大変そうに見えるが、行ってみると岩の間をうまく道が付けられていて、見た目ほど大変ではなかった。見下げる弥陀ヶ池とその周辺の紅葉が美しいが、雲がかかってなかなかすっきり見えず、中腹で三脚を構え、30分近く陽が射し込んで来るのを待って撮影する。そして山頂に向かうが、急斜面を登った先はあふれんばかりの人だった。


    一瞬の青空と白根山山頂


    山頂周辺は人がたくさん。


    山頂に続く行列。


    行列は山頂付近だけかと思ったら、その後ろまで長い列が続く。


    山頂の白根山神社

 山頂を踏んで下山、と思っていたのだが、側面の岩を登って行列に入ろうとするとその向こうにも遥かに行列が続いていた。割り込むのも申し訳ないので、ここは山頂をあきらめ、その下にある神社をお参りして下山することにした。菅沼登山口よりもロープウェイを使ってアプローチする登山者が多いらしく、山頂周辺はとにかく人だらけ、昼食は五色沼まで下りてから摂ることにする。

(後編=前白根山、金精山経由で下山編に続く)
コメント (4)
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