①LEROY WALKS!
一切小細工なしのBIG TONEでバンドの地盤をがっちり固める『Walking Bass』の巨匠。その初リーダー作にして最高傑作と思う。Walkingに引掛けたタイトルとジャケ写真(歩いてます)に加え7曲全てWalk繋がりの徹底ぶりだ。冒頭から信じ難い低音が響き渡り何か違う楽器を使ってるのではなかろうかと勘繰りたくなる。ベースラインの音使いにして並者だったらダサい演奏になりそうな音をご機嫌に弾いてみせるし、ソロ迄Walking Bassで聴かせてしまう名手っぷり。(V.Feldmanによるアレンジは今一つだけど・・・)
ただ彼のBassにはひとつ難点があり、その音を正確に録音出来るエンジニアが滅多に居ないのだ。CONTEMPORARYの歴史的名録音技師ROY DYUNANこそ真にその人でスピーカーからリロイの音が次々溢れ出て来る様な再生音は見事。次に紹介する続編と比べても一聴瞭然(?)だ。
盟友CARL PERKINSの躍動感溢れるピアノプレイも聴きもの。彼はこの半年後に僅か29歳でこの世を去ってしまう。
https://en.wikipedia.org/wiki/Leroy_Walks!
②LEROY WALKS AGAIN!!
前作の評判が良かったからなのか判らないが、およそ5年後にリリースされたモノで参加ミュージシャンも共通した人が多く内容も悪く無い。ただ残念ながら再生音のリアリティーは遠く及ばず手を伸ばせばリロイに触れそうなアノ感覚は得られない。前作録音後夭逝した盟友CARL PERKINSに捧げたLeroyのオリジナル『FOR CARL』が収録されているのが哀しい。
二つのセッションが入っているが、3曲だけに参加しているMIKE MELVOINのピアノが素晴らしく次作のTRIOアルバムに繋がって行く事になったのだろう。
https://en.wikipedia.org/wiki/Leroy_Walks_Again!!
③ JAZZ'S GREAT "WALKER."
前2作とは異なりシンプルなピアノトリオでの全曲同一メンバーによる演奏。なぜVEE JAYに吹き込んだのか理由は判らない。
残念ながら当LPはWikipediaにアップされていないので以下記載
尚、盤センターラベルの作曲者名は誤りが多く下記データが正しいと思う。
◆MUSIC DATA
side-A
1.Doing That Thing[Double Stopping] (Leroy Vinnegar ) 3:54
2.You’d Be So Nice To Come Home To (Cole Porter) 5:07
3.If I Should Lose You (Ralph Rainger ) 3:55
4.The Love Nest ( Otto Harbach) 6:05
side-B
4.Kick, Laugh , Crawl (Mike Melvoin) 4:30
5.Persuasion (Don Nelson) 3:46
6.They Say It’s Wonderful (Irving Berlin) 4:35
7.Bees Seed (Mike Melvoin) 5:42
◆PERSONEL
Leroy Vinnegar (B)
Mike Melvoin (P)
Bill Goddwin (Ds)
◆RECORDED
1964.
◆RECORDING ENGINNER
◆PRODUCER
◆LABEL
VEE JAY