この人も前項Mathewsと同様全盛期のリーダー作はこの1枚のみ。ずっと後年になって何枚かのリーダーアルバムを残した点も同じだが、渋い演奏を聴かせる名サイドマンとしての認知度はより高かった人と思う。トランペッターとして同時代に活動したLee Morganの5歳上、演奏スタイルも似ているし(アドリブ・フレーズなどソックリな処がある)、参加したバンドにも共通点があったが、Leeの方がスター性があった為陰に隠れてしまい割を食った部分が多かったと思う。Hardmanの場合与えられた仕事を黙々とこなすタイプで前面に出る性格では無かったのかも知れない。当アルバムは彼入魂の1作と言え7曲全て素晴らしい。しかも何の因果かピアニストはMathewsだ。
他にLou Donaldsonの『Sunny SIDE UP』やDave Baileyの『TWO FEET IN THE GUTTER』(2014.7/10記述済)でのプレイは名演と思う。
◆MUSIC DATA
1.CAPERS (Tom McIntosh) 7:10
2.ANGEL EYES (Brebt-Dennis) 5:55
3.JO B (Bill Hardman) 9:50
4.BUCKEYE BLUES (Bill Hardman) 10:44
5.ASSUNTA (Cal Massey) 6:10
6.IT AIN'T HAPPENED YET (Bill Hardman) 5:18
7.WITH MALICE TOWARD NONE (Tom McIntosh-Jon Hendricks) 3:55
◆PERSONNEL
BILL HARDMAN (Tp)
SONNY RED (As) 〈except on7〉
RONNIE MATHEWS (P)
DOUG WATKINS (B) 〈2~5,7〉
BOB CUNNINGHAM (B) 〈1,6〉
JIMMY COBB (Ds)
◆RECORDED
1961.10.18
◆RECORDING ENGINNER
◆LABEL
SAVOY