手練れのジャズマン達がリラックスしたライブで気分良く演奏し生まれた『間』の妙を味わえるアルバム。ジャズ界で『間』と言えばマイルスだが彼の場合計算され尽くした『間』であるのに対し、此処でのそれは自然発生の賜物であり、同じ『間』でも全く異質の物だ。1曲目、オリジナルフォーマットでは未収録だった物がCD化に際し追加された曲で、エンジニアが録音機器チェックの為にテープを廻したものと思われ、途中で左右のバランスが変わったり音量が絞られたりしている。恐らく演奏しているミュージシャンも録音しているとは思っていなかったと殆ど確信出来る位寛いだプレイが記録されている。その雰囲気は次曲に続き全編に渡って緊張感とは無縁の極楽の68分に浸る事が出来る。但しジャケットが頂けないのが残念。
◆MUSIC DATA
1.GONE WITH THE WIND (Magidson-Wrubel) 8:59*
2.STARDUST (Carmichae-lParish) 10:59
3. CARAVAN (Ellington-Milles-Tizol) 10:03
4.GEORGIA ON MY MIND (Carmichael-Gorell) 6:40
5.OLE MISS BLUES (W.C.Handy) 6:44
6.MOP MOP (Wilson-Heard) 8:06*
7.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE (Cole Porter) 7:35*
8.RENAISSANCE BLUES (Webster-Rowles-Hall-Mitchell-Butler) 5:48*
* BONUS TRACKS
◆PERSONNEL
BEN WEBSTER (Ts)
JIMMY ROWLES (P)
JIM HALL (Gt)
RED MITCHELL (B)
FRANK BUTLER (Ds)
◆RECORDED
1960.10.14
◆RECORDING ENGINNER
HAWARD HOLZER
◆LABEL
CONTEMPORARY