好きなジャズを生演奏に限りなく近い音で聴きたいという思いから20年程前引っ越しでリビングが広くなったのを機に導入。出てくる音の次元の違いに愕然とし、『俺はオーディオマニアではない』と思いつつシステムを変え今に至ってる。20年の間にウーファのエッジを3回、ミッドバスのエッジを1回交換した他、アッテネータも新しいものに変えた。エッジはユニットを山形県の小川電気商会に送って修理し、アッテネータは現在JBLを扱うハーマンインターナショナルのYさんに出張修理をお願いした。その都度エージングに時間を費やし、維持費も掛かるが、メンテを怠らなければ何十年でも使えるスピーカである。但しチューニングは難しい。オール・アルニコの魅力を是非。
小川電気商会 →http://www.audiolab.co.jp/ogw/
ハーマンインターナショナル →http://www.harman-japan.co.jp/
30年以上前の製品なのでXLR端子が無い。C40に変えようかと思うのだが、音が大好きで手放せないでいる。管楽器、弦楽器、打楽器を問わずアコースティックサウンドを艶っぽく再生する魅力は現代のアンプには無いものだ。私が持っているのはUSA仕様117V用なのでCSEのステップアップトランス(ST-500)に繋いでいる。マッキンの音で聴くジャズは麻薬みたいで何時間聴いても飽きない。ミュージシャンが家のリビングに来てくれているかの様。
年代的には逆行するのだがSANSUI 907NRAの後釜として入手したお気に入りのパワーアンプ。音像が不安定になった為、アクアオーディオラボの大島市朗氏(サンスイ時代の当アンプ開発者)の手により2012年2月にOHをして頂く。その際、電源の心臓部であるシルミックコンデンサに一部不具合が見つかり、カスタムメイドの部品の為通常は修理不能の所を秘蔵部品を使って特別に直してもらう。大島氏によればJBLでジャズを鳴らすことを意識して設計したアンプとの事。後発の2302はクラッシックオーケストラを再生する音作りになっているので、ジャズには2301Lが合うとご本人の弁。
氏の手元に直接持ち込み、状態を詳しく説明した上で作業に取り掛かってもらったので万全。丁寧な仕上がりは流石である。実際OH後の艶やかで奥行きのあるサウンドはリアリティ抜群、ベースの唸りやシンバルの鳴りなど気持ち良い事この上なく、4343が嬉々としている。妥協を許さない設計と厳選されたカスタムパーツで作られたサンスイ史上の傑作パワーアンプと思う。
『この音を出すアンプはもう無いし、二度と作られないだろう』との大島氏の言葉が印象的であった。私にとって多分一生モノとなるであろう。
アクアオーディオラボ →www.aqua-audiolab.com
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