大好きな原田マハ作品ですが、
これは本当に面白く原田作品NO1更新です!!
今回も史実とフィクションの絶妙なトリックで、のめり込みました!
日本の名画を代表する俵屋宗達の「風神雷神」とイタリアルネッサンスの巨匠カラヴァッジョが繋がってしまう大胆な発想は、史実としてあって欲しいと思うほどでした。
そして、織田信長時代に天正遣欧少年使節団が壮絶な思いでイタリアに渡り、バチカン市国やミラノで名画に出会った感動は、我が胸にも迫りました。少年たちは選び抜かれたキリスト教徒、涙する程の感動の場面は、とてもリアルに響きました。
私が初めて行ったヨーロッパは、イタリアです。フィレンツェのウフィツィ美術館で観た宗教画の数々に衝撃を覚えました。私が絵を観るようになった原点です。
私はキリスト教については全くの無知ですが、それらを超える絵画の魅力を初めて知りました。それらの事を思い出させてくれました。
原田マハさんの絵画の深い知識や感性が更に読者を物語の世界に引き込み、夢中になりました。