祥泉暦

日常の出来事の記録

菜根譚

2019-04-04 09:24:22 | 書籍


花は半開を看
酒は微醺を飲む
この中に佳趣あり


数年前に我が書の師 新井瑞雲先生が
社中展に寄せられた洒脱な作品に
私はうっとりと佇みました。
その時からゆっくりと「菜根譚」を
読みたいと思っていました。


「論語」は道徳の名言集
「孫子」は謀略の知恵袋
とすれば「菜根譚」処世訓となります。
「人は常に菜根をよくかんでいれば、
あらゆる事はなしとげられる」
いろんな深い意味を含む言葉です。

菜根譚は、中国の明代に刊行された後、日本にも伝えられました。
そして加賀藩の儒者 林蓀坡(はやしそんぱ)が、和刻本を刊行しました。
時代を超えて実業家やアスリートで愛読する人が増え、
「松下幸之助の菜根譚」「野村克也の菜根譚」などという本があるのは
知るところでしょう。

身に迫る名言が沢山ありますが、
自分の置かれた状況やコンデションによって
響く言葉が違います。

「自分に厳しく、他人に優しく」は、
私の座右の銘ですが、
菜根譚にもありました。
「人の過誤は宜しく恕すべし。
しかれども己の在りては即ち恕すべからず。」
言葉としてはとても厳しいですね。

結びに。。。
随縁素位(ずいえんそい)
これから起こる禍福吉凶は、随縁(仏の因縁)なのだから、
それにあらがうことなく、素位(周囲に心を奪われない)に
静かに生きることを学びました。







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