祥泉暦

日常の出来事の記録

現代アートをたのしむ 原田マハ 高橋瑞木 共著

2020-05-15 18:10:00 | 書籍
「現代アートをたのしむーー人生を豊かに変える5つの扉」
先日インスタグラムのストリーズで2人の対談があり、
この本の紹介が目的だった様で、その場でポチりました。

新型コロナウイルスのため、凄いことになっている日常で
いろんなジャンルでSNSを使った面白いトークショウを見て、
自粛の態勢をとりながら、リビングで熱い思いを持ちました。

そういえば美術館によく行くけれど「現代アート」は少ないかもしれない。
東京現代美術館はその遥か昔に「ノグチイサム展」に行きました。
とても素敵な建物で、展示を観た後素敵なカフェでお茶をする事は、
私達夫婦にとって、子育てを終えて2人で出かけるにはちょうどいい所でした。
その後娘が近くに住むようになって、数回行きました。

そして何と言っても5年間の台中赴任時代に行った 台灣国立美術館は、
よくわからないけれどつい行ってしまう事で、つい観てしまう「現代アート」でした。
台灣は、ポップアートが盛んなところで、歴史的にも現代アートが主流でした。
家から緑園道を徒歩20分行くと、美術館に直行します。特に夏の暑い時には格好の
休憩所です。確かアジアのアートフェスや大きな展覧会が幾度もありました。
説明は英語か中国語、どちらも同じくらいの理解力で、次第に読むのが疲れてきて
作品を観て楽しむ術みたいなものを身につけた様な気がします。
「わからないが面白いに変わる!」というこの本のキャッチコピーまでは行きませんが、
何を意図しているのかを考えながら観る事は習慣づきました。
多分企画展がめじろ押しの日本にいたら、それを追いかける事で一杯になり、
「現代アートはわからない」と友達と共有していた事でしょう。


この本で2人が語っている現代アートは、どれもみてみたいと思いました。
特に興味を持ったのは、香川県の「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」には、
近いうちに行きたい!  高松には、大原美術館や尾道、出雲、宮島を遥か40数年前に
一緒に旅行した学生時代の友がいます!!楽しみ!


先日のインスタグラム対談で、これからの美術館のことについて
原田さんの言葉が印象的でした。
これまでのスポンサー付きの大企画展は、これからはできなくなるだろうと。
コロナウイルスと共存するための環境が整うまでは、どうなのでしょう。
アートは生きていくためには必要である事は大前提にあり、
それなら現代アーティストの活躍の機会ではないか、と。
ゴッホやモネがどんな思いで作品を作ってきたかは、多くの人が研究しているが、
ほとんど憶測の域で、それが楽しい。しかし今そこに作者が居たら、いろんな事を聞く事ができる。観て考えて感じる事ができる事が現代アートへの関わり方だとしたら、
新たな興味が湧いてきます。

この自粛生活を強いられている今、このタイミングで「現代アート」に触れることを
趣味の1つに加えようと思った。
「ひとり遊びには、美術館がもってこい」の私には良い気づきとなりました!
「謝謝您!」

とりあえず少し出歩ける様になったら、国立近代美術館の東山魁夷の「道」を
観に行きましょう。