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キラキラネームは日本の漢字文化を破壊するための、カルトの工作活動です!公務員の国籍条項と外国人土地法の復活求む!

漢字の話(キラキラネームの秘密、結び一)

2017年10月15日 01時15分38秒 | 日記
・問題の所在

「キラキラネーム」と言う流行が、日本の社会に突きつけるのは、日本の主権は何処にあるのか、日本人にあるのか、と言う問題です。これは、寛容であるか否かという次元の話しではありません。

現在、国語表記に対する破壊が、営利企業や占い師によって行われています。それは、漢字を含めた国語表記を戦前に戻すと言う方向ではなく、新旧字体・漢字の意味用法をデタラメにして、日本の漢字文化をまとめて破壊しよう、と言う方向に動いているように思われます。

「表現の自由」は守られるべきですし、名付けという「親の権利」を侵害するつもりはありません。しかし、自由や権利を行使することで、国民共有の財産とも言うべき文化を破壊するのは、行き過ぎた自由であると言わざるを得ません。企業や団体が勝手に推進しているとすれば、それは、日本の社会に対する裏切り行為です。


最近、ある番組で「大翔」と言う名を取り上げていました。番組によれば、この漢字は最近の名付けの世界で最も流行している名前であり、その読み方には「はると」「やまと」を始めとして十数通りの読み方がある、とアナウンサーが得意げに説明していました。しかし、「大翔」と書いて読み方が十数通りと言うのは、振り仮名がなければ誰も読めないと言う事です。それでは名前の用を為しません。使えない名前を、人様の子供に付けるように、テレビが誘導してどうするのだろうと思います。

漢字には、音と読みがあります。音と読みは関係があります。「はると」と聞いても、漢字が思い浮かびません。また、「やまと」と聞いても、「大和」を思い浮かべるだけです。名前の読み方は、法律で定められてはいません。しかし、「大翔」を、はると・やまと・ひろと…と言うのは、違法ではありませんが、ダメな名前です。


では、何故、ダメなのでしょう?

ここで、戦後に行われた国語表記の改革について少し振り返ってみたいと思います。国語表記に関する内閣訓令が出されるのは、昭和二十一年十一月の事です。

『当用漢字表の実施に関する件』(昭和二十一年、内閣訓令第七号)には、次の様に書かれています。

「従来、わが国において用いられる漢字は、その数がはなはだ多く、その用いかたも複雑であるために、教育上また社会生活上、多くの不便があつた。これを制限することは、国民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資するところが少くない。

それ故に、政府は、今回国語審議会の決定した当用漢字表を採択して、本日内閣告示第三十二号をもつて、これを告示した。今後各省庁においては、この表によつて漢字を使用するとともに、広く各方面にこの使用を勧めて、当用漢字表制定の趣旨の徹底するように努めることを希望する。」

参考資料 「官報」号外、昭和21年11月16日(土曜日)

また、『人名用漢字別表』(昭和二十六年、内閣訓令第一号)にも、次の様に書かれています。

「人名に用いる文字は、国民の生活能率をあげるためにも、また、個人の幸福のためにも、できるだけ常用平易な文字を用いることが必要である。しかしながら、人名に用いる漢字については、社会慣習や特殊事情もあるので、政府は、今回国語審議会の「人名漢字に関する建議」を採択し、当用漢字表(昭和二十一年内閣告示第三十二号)に掲げる漢字のほかに、人名に用いてさしつかえないと認められる漢字を、「人名用漢字別表」として、本日内閣告示第一号で告示した。

今後、この趣旨が国民一般に徹底するよう努めることを希望する。」

参考資料 「官報」第7310号、昭和26年5月25日(金曜日)

上記の二つの法令が、国語表記の出発点です。改革の根底にあるのは、漢字の乱用を避けて平易な表記法にする事で、生活の能率を上げ文化水準を高める、と言う物でした。

漢字表記の改革の根底にあるのは、社会生活上の不便の解消にあります。文字という物は、社会全体で共有している物です。当然、その家族にしか分からないインチキ読みを発明して良いはずはありません。愚かな流行に乗って、子供に奇妙な名を付ければ、進学・就職で環境が変わる度に名前を聞かれるばかりでなく、例えば、小包の配達・医療機関での検診・役所や銀行の手続きの度に、漢字とその読み方を確認され、要するに、子供に一生つきまとう不便を押し付ける事になります。その状態が子供にとって幸福であるとは思われません。

また、「大翔」の読みとしての(はると)(やまと)…が誰にも読めない以上、平易な表記法とは言えません。その様な漢字の乱用を敢えて勧める企業や集団が存在するとすれば、それは、既に、違法行為に均しい反社会的な行為であり団体である、と言えます。何故なら、「漢字の乱用を避けて、平易な表記法にする」と言うのは、昭和二十年代から現在に至るまでの、漢字表記に関する一貫した目標であるからです。


漢字の話(キラキラネームの秘密、結び二)に続きます。