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漢字の話(キラキラネームの秘密、結び)

2017年11月28日 23時30分36秒 | 日記
一、漢字は増やしてはならない

問題の所在は、「呉中華(仮名)」という人物が来日したとして、この人物の中国語名を日本人全員が覚えなければならないのか、それとも、この人物が自分の日本語音を覚えるべきなのかという点にもあります。

大陸にせよ、台湾にせよ、私達が中華圏に行く場合、特に留学や仕事で中長期に滞在する場合には、必ず、自分の名の中国語音(=中国語)を調べるはずです。それは、仕事が上手く行くためでもあり、現地の人々との友好関係を結ぶためでもあり、また、自分の名を中国語で発音するときに、一種の異国情緒を感じるからでもあります。

同じ事は、中国人にも言えます。中長期に滞在する人々は、必ず日本語を勉強します。個人的な差はありますが、最初に自分の名の日本語音(=日本語)を学ぶはずです。それに、日本人には、義務教育で常用漢字を学習する義務はありますが、中国語や朝鮮語を覚えなければならない、という決まりはありません。


・日本、台湾、大陸での学習すべき文字数

ところで、現在、日本人が学習すべき漢字はどれほどあるのでしょう?

常用漢字が2136文字あります。それに人名用漢字が863字で、計2999文字です。では、この文字数は、日本人が覚えるべき数として、ふさわしいと言えるのでしょうか?

昭和21年に制定された「当用漢字」は1850字、昭和26年に制定された「人名用漢字」は92字でしたので、常用漢字は286文字、「人名用漢字」に至っては771文字も増えた事になります。実は、これは異常な事です。

そもそも、土岐善麿(ときぜんまろ)の『國語と國字問題』によれば、文字数に関する代表的な意見としては、明治六年に福沢諭吉が『文字之敎』という著書で、「ムツカシキ漢字サヘ用ヒザレバ漢字の數ハ二千カ三千ニテ澤山ナルベシ」と述べた事に始まり、明治十八年に、矢野文雄が「日本文體文字新論」の中で、一語に平均二字を要するものとして、動詞・形容詞・副詞・前置詞・間投詞・接続詞等に一千六百余字、名詞に一千四百字と仮定して、常用の字数を三千以下で充分であろうと述べたと言う、この二つを根拠に、文字数の上限はだいたい三千文字なのですが、これまで、実際に三千文字が規定された事はありません。

常用漢字が始めて定められたのは、大正十二年六月の事です。1962文字・略字154文字が臨時国語調査会から発表されました。これは新聞社・出版業者も実行に移す事を了承していたものの、関東大震災が起きて、活字も工場もメチャメチャになり中止になりました。

昭和六年五月には1962文字を1858文字に修正して発表されましたが、顧みられなかったようです。

その後、漢字は無制限に使用され、社会生活上少なからず不便が出て来ました。そこで、昭和十七年に「標準漢字表」が二度、刊行されました。

一度目は六月十七日で、国語審議会が文部大臣に答申した物は、常用漢字(使用頻度が高い1134文字)、準常用漢字(常用漢字に比べて使用頻度低い1320文字)、特別漢字(皇室典範・帝国憲法・歴代天皇の追号の文字74文字)の三種の計2528文字と、簡易字体(本体78文字)、簡易字体(許容64文字)が発表されました。

その後十二月には、この漢字表を修正した標準漢字表が文部省から発表されました。それは、三種類の区別を廃し2669文字とした物で、これは義務教育で修得させる標準漢字として制定されました。

要するに、戦時中の昭和十七年に定められた2669文字が最多で、昭和二十一年が1850文字。昭和五十六年十月一日に定められた漢字は、常用漢字1945文字、人名用漢字166文字で、合計2111文字です。

常用漢字の総数が、二千文字前後で推移しているのには理由があります。

終戦直後、国語審議会の委員が最初にまとめた「当用漢字案」は1295文字でした。これを、昭和二十一年五月八日の総会にかけたところ「実行にあたってはなほ検討の余地あり。」という事になりました。昭和二十年七月時点で、国民学校第一学年から六学年までの国語教科書に出てくる漢字の総数は1647文字であったこともあり、また、当時、新たに憲法が制定されましたが、1295文字の範囲ではおさまらず、当用漢字が読めるだけでは憲法が読めない、という問題も生じました。そこで、諸事情を勘案して、1295文字に564文字を加え、更に9字を削除して1850文字を決定しました。

「当用」の意味については「日常生活上さしあたって必要なもの」(文部大臣談)、「当座の用のもの」(当局談)と説明されています。俗に、当用漢字は、将来的に漢字を全廃することを目的として、当面の間使用する事を目的に選ばれた、という説がありますが、幕末から明治にかけて、或いは、終戦後に、漢字を廃止してローマ字表記にしようと言う意見があった事は事実ですが、当時の文部大臣が、漢字廃止論者であったかどうかは疑問です。

ところで、我が国と同様に漢字を使う台湾・香港や中国にも、常用漢字と同様に、通常使用する文字が決められています。

中国大陸では、1988年に出版された《現代漢語常用字表》には、常用字2500文字と次常用字1000文字の計3500文字が収められていました。その後、中華人民共和国教育部と国家語言文字工作委員会との連合組織によって、《通用規範漢字表》が、2013年6月5日に正式に発布されました。この表は三つの部分に分かれており、一級字表(常用字表)には3500文字、二級字表には3000文字、三級字表には1605文字の合計8105文字が収められています。一級・二級の字表は、主に出版印刷・辞書編纂と情報処理等の一般の需要に応ずる物です。三級字表は、姓氏人名・地名・科学技術用語と学校の教材でしばしば使われる文言文から構成されています。

台湾では、中華民国教育部が、国字の標準化政策を推進する目的で、1973年から国字の整理を始めました。その後、常用字と字体の標準4808文字を定め、1979年には《常用国字標準字体表(簡称:甲表)》を出版し、続く1982年12月には《次常用国字標準字体表(簡称:乙表)》で次常用字と字体の標準6341文字を、1983年10月には《罕用国字標準字体表(簡称:丙表)》で罕用字(まれに使用する文字)と字体の標準18388文字を定めています。

香港では1984年7月から、当時の香港教育署語文教育学院中文系の李学銘教授等によって、資料の収集と分析が始まり、1985年9月に《常用字字形表》を完成させ、1986年9月に出版しました。この《字形表》は、1990年・1997年・2000年及び2007年に修訂され、4762文字を収めています。

国立台湾師範大学の『教育心理学報』に掲載された『一到九年級學生國字識字量發展』によれば、小学校一学年から中学校三年までの平均識字量(読む事の出来る文字数)はそれぞれ以下のようになります。

一年:700文字、二年:1200文字、三年:2100文字、四年:2600文字、五年:3100文字、六年:3300文字、国民中学一年・二年:3500文字、中学三年:3700文字、

因みに、国民中学一年から三年までの教育目標は、3000~4500字に設定されています。1994年の黄富順の研究によれば、台湾で一般的な成人が日常に使用する基本的語彙の文字数は2328文字。その中で、1680字程度読む事ができ、並びに、日常生活に必要な簡単な文字を書く事ができれば文盲ではない、と言われています。すると、小学校三年生の水準で、基本的な日常生活に必要な識字量に達する事になります。大学生になると、5150文字前後、読む事ができるようです。

さて、大陸では3500文字、台湾は4808文字、香港は4762文字が標準的に使われる文字として掲げられています。それに対して、日本の2136文字は、随分少ないように思えますが、そうではありません。この2136文字には、2352の音と2036の訓、計4388の音訓があり、その他、熟字訓(熟語に訓を当てたもので、漢字を分解しても一字一字に訓の要素は現れない)や当て字等が存在しているのです。

例えば、「上」という文字は、漢音ショウ・呉音ジョウの他に
・うえ(うわ)・かみ・あげる・あがる・のぼる・のぼす・ほとり・たてまつる等の訓があります。

「下」という文字にも、漢音カ・呉音ゲの他に
・した・しも・もと・さげる・さがる・くだる・くだす・くださる・おろす・おりる等の訓があります。

例えば、「生」という文字には、
・生(い)きる・生(う)まれる・生(お)い立ちの他にも、・芝生(しばふ)・生兵法(なまびょうほう)・芽生え(めばえ)・弥生(やよい)・生方(うぶかた)・生憎(あいにく/あやにく)・相生(あいおい)・生粋(きっすい)・往生(おうじょう)・生業(なりわい)・鈴生(な)り・生田(いくた)・壬生(みぶ)・桐生(きりゅう)・埴生(はにゅう)・早生(わせ)・晩生(おくて)・福生(ふっさ)・平生(へいぜい)等々の読み方があります。

日本での常用漢字が、2000文字前後で推移している理由は、一つには、通常の生活に必要な文字数を確保する必要から。もう一つは、中国語に比べて、音訓がはるかに複雑で、無闇に増やす事ができないからです。

常用漢字の学習目標は、2136文字のうち1006文字を小学校で学び、中学校卒業までに使いこなせるように、高校卒業までに2136文字を全て読む事ができ、1006文字以外の主な漢字も書く事ができるようにする事です。子供達がそれ程の負担無く修得し、社会で円滑に使用されるという事を考えると、現在の2136文字というのは、多いと言わざるを得ません。

人名用漢字の863文字というのは更に異常です。

・多すぎる人名用漢字

そもそも、昭和二十六年五月に発表された「人名用漢字別表」には92字、昭和五十一年七月に発表された「人名用漢字追加表」には28字で、合計120文字。昭和五十六年に法務省から出された「戸籍法施行規則」第六○条の別表第二「人名用漢字別表」には166字が掲げられていました。その後、平成二年に118字、平成九年に1字追加された後、平成十六年二月に1字(曽)、六月に1字(獅)、七月に3字(瀧,駕,毘)追加され、この段階で人名用漢字の総数は290文字です。

これだけでも充分であると思えますが、平成十六年二月に1字、六月に1字、七月に3字、九月に488文字を追加し、更に195字の常用漢字の旧字体(廳(庁)・顯(顕)等)、及び10字の人名用漢字の旧字体(彌(弥)・祿(禄)等)を追加したので、この時点での人名用漢字の総数は983文字です。

その後、平成二十一年に2字追加し、平成二十二年に129字を常用漢字表に、更に(勺・錘・銑・脹・匁)の5字を常用漢字表から人名用漢字表に移動させ、平成二十七年に「巫」、本年二十九年九月に「渾」を追加して計863文字になりました。これは多すぎます。

・問題の所在

「標準漢字表」「当用漢字表」「常用漢字表」のような、国家の定める目安、或いは、標準と言う物が、時代の要請に応じて変化をするのは当然の事です。しかしながら、車の両輪のように、一方で学校で修得し、一方で社会で正確に使われなければ、車に乗せた言葉や文化を順調に運んで行く事はできませんし、この場合、車輪の枢軸となる物が、「常用漢字表」であり「人名漢字表」であると思います。

現在、コンピューターを始めとする情報機器には、日本語の処理のために日本工業規格(JIS)で定めた漢字表が搭載されています。このJIS漢字には、第1水準2965字、第2水準3390字、第3水準1259字、第4水準2436字の計10050字が収められています。これらの機器を使うことで、多くの漢字を容易に使えるようになりました。

しかしながら、漢字が正確に使われているか否かという事になれば、一方ではキラキラネームの様な読めない名前が生まれ、一方では外国人の在留カードの表記がデタラメになり、明らかに漢字は正確に使われなくなっています。

この問題に対する責任の一端は、「人名漢字表」にあると思っています。

平成十六年に増加した488文字の中には、人名として明らかにおかしな文字が含まれています。例えば、「口偏」の文字だけを挙げてみても、

呑、慣用音ドン、のむ、まるのみにする、とりこむ、滅ぼす、軽んじる
吻、慣用音フン、漢音ブン、きちさき、くちびる、ことばつき
哨、音ショウ、口をすぼめる、口をすぼめて口笛を吹く、すぼまる、みはり、ものみ、かまびすしい、やかましい
哩、音リ、マイル(英国の距離の単位)
喧、漢音ケン、かまびすしい、やかましい、あきらか、痛む
「喧嘩」は、やかましく言い騒ぐ、いさかい、殴り合い
嘩、漢音カ、呉音ケ、かまびすしい、やかましい、やかましくさわぎたてる
「嘩」は「譁」の俗字。
喰、国字なので音がありません。くう、くらう、物を食べる
喋、漢音チョウ、漢音トウ、しゃべる、ふむ、ついばむ
「喋血(ちょうけつ)」血をふむ。戦争で血が一面に流れ、それをふんで足が血でべとべとになる事
嘗、漢音ショウ、呉音ジョウ、なめる、こころみる、ためしに、かつて、秋の祭り(新しくとれた穀物を噛みに供えるまつり)
噌、漢音ソウ、かまびすしい、やかましい
噂、音ソン、かたる、うわさ、うわさをする

我が家で飼っている鶏にさえ、憚られるような物ばかりです。これらの文字を、本気で我が国の子供達に付けさせようと言うのでしょうか。

また「女偏」の文字でも、

妖、音ヨウ、なまめく、あでやか、うつくしい、こびわらう、しなをつくる、あやしい、奇怪、ばけもの、もののけ、わざわい
姪、漢音テツ、漢音チツ、めい、おい、つきそい、そばめ
姥、漢音ボ、呉音モ、うば、めのと、ばば、老婆、しゅうとめ、妻
娩、漢音ベン、生む、出産する、しなをつくる、うつくしい

これらも同様に、人名に用いられる文字とは思われません。

この他、「娃」という文字に至っては、中国語と中国人の人名に使われる文字です。

娃、慣用音ア、漢音アイ、美しい、みめよい、美人
・娃娃 wawa 小さな子供
・娃娃生 wawasheng 子役
・娃娃親 wawaqin 子供のうちに親同士が決めた縁談
・小娃娃 xiaowawa 動物の子供
・鶏娃 jiwa ひよこ
・狗娃 gouwa 犬の子…。

どうして、この様な漢字が、取り上げられているのだろうと思います。

また、平成二十二年に常用漢字表と人名用漢字表の、両表の文字を交換していますが、これは、人名用漢字表の文字が熟考されずに選ばれているので、移動が可能であったのだと思われます。更に、いきなり旧字体を205文字も復活させていますが、何故、旧字体を復活させたのか、何故、205文字だったのかの説明はあるのでしょうか?

長くなりましたので、一旦切ります。次回結論です。