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漢字の話(キラキラネームの秘密、十六)

2017年08月08日 02時30分34秒 | 日記
漢字は、表音文字であると共に表意文字でもあります。これらの熟語は、意味の上から見た場合に、どうなるでしょう。

「ゆめ」の「由芽・由萌」ですが、芽は、「漢音ガ、呉音ゲ、意味は、め」発芽・麦芽。萌は「漢音ボウ、慣用音ホウ、意味は、め・めばえ・きざし」。ですので、「芽」も「萌」も「芽」の事で、ともに名詞です。由は、「漢音ユウ、呉音ユ、慣用音ユイ」です。「由」は、助詞の「より」や、副詞の「なほ~のごとし」のような用法の他に、「ひこばえ」という意味があります。すると、「由芽」「由萌」は、同義の字を合わせた形になり、それほどおかしな熟語ではないと言えそうです。但し、普通は「ゆうが」「ゆうぼう」と読むでしょうし、意味は「芽」や「萌芽」となります。



「げんき」

何故「元気」と書かないのか、という疑問は別にして、「元貴・元希・弦希・玄稀・弦輝」の意味は、次の様になります。

「元」は、『説文解字』によれば、一と兀(ゴツ)を合わせた文字で、一は万物の始め、兀は音声としています。しかし、『説文通訓定声』によれば、古文の「人」と、古文の「上(二)」を合わせた文字で、人体では首が一番上にあるので、かしら・こうべ、また「はじめ」の意とします。更に、上とは陽気・天・男性を表すので、男の始め(長男)を「元」と言います。元子というと世子・嫡子の意になります。名前よりも、字(あざな)として好まれる字です。名乗り訓には、マサ・モト・ユキ・チカ・ハルがあります。


甲骨文 元


小篆 元

古代の中国には、名前の他に「字(あざな)」を付ける習慣がありました。子供が生まれると、三ヶ月以内に父が名を付け、男子は成人すると冠をつけ「字」を付けます。字は敬意を込めた名ですので、相手が同輩以上の場合には、その人物の「字」を呼び、自分は名を名乗ります。例えば、諸葛亮、字は孔明の場合、主君の劉禅(りゅうぜん)に奉(たてまつ)った『出師表(すいしのひょう)』が有名ですが、この名文の誉れ高い文章は、「臣亮言(もう)す…」と書き始められます。他の人物から呼ばれるときには字の孔明が使われ、自らは亮を名乗ります。

「字」は名と関係のある文字を使う場合が多く、例えば、孔子は、名は「丘(きゅう)」、字は仲尼(ちゅうじ)ですが、これは、父の叔梁紇(しゅくりょうこつ)と母の顔氏が尼丘(じきゅう、山東省曲阜の南にある山)に祈って生まれた事によります。仲尼の「仲」とは兄弟順を表す文字で、上から伯・仲・叔・季の順番です。五十前では季(すえ)であるかどうか分からないので、これらの文字は、五十歳になってから「字」の上に加えたようです。

さて、「元貴」ですが、実はこれは北周の趙貴(ちょうき)の字です。名前が「貴」で長男だったので「元貴」なのでしょう。

北周は、南北朝の北朝の国です。439年、北魏が華北を統一すると、それ以降、漢民族の南朝と鮮卑族の北朝の対立が始まります。北朝の北魏の大都督であった宇文泰(うぶんたい)は、534年、孝武帝を毒殺して北魏を滅ぼし、文帝を擁立して西魏をたて、都を長安に定めました。その後、泰の第三子 宇文覚は、最初、西魏に使えて周公に封ぜられましたが、後に簒奪して自立し、国を北周(556年~581年)と号しました。宇文護は宇文泰の遺命を受けて、宇文覚を補佐し、西魏を滅ぼしました。覚が帝となると、護を大冢宰に任じましたが、専横に流れたために、覚は護を除こうとしました。趙貴は、もともと宇文泰によって大都督に任命され、楚国公に封ぜられていましたが、宇文護の専横が目にあまるようになると、護を謀殺しようとしました。しかし計画は漏れ、趙貴は殺され、宇文覚も在位二年で弑(しい)せられました。

こういう縁起のよくない人物の「字」を、何故、わざわざ紹介するのか理解に苦しみます。

さて、「元希」の「希」は、漢音キ、呉音ケ、まれ・めずらしい・ほとんどない・こいねがう・のぞむ等の意味があります。すると、元(はじめ、名詞)+希(まれだ、形容動詞)で、全く意味不明です。また、元(はじめ、名詞)+希(こいねがう、動詞)の意味でとると、「始めに願う」の意となり、やはり、意味不明です。名詞の下に動詞が来る熟語はありますが、「元希」は、熟語としては無理があるように思います。

「弦希」の「弦」は、音ゲン、つる・ゆづる・ゆみはりづき。本義は弓の弦のことです。弓と、黒い糸の意と音を示す「玄」とからなります。弓の弦は糸でつくって弓に張ります。そのため琴瑟に張るものも弦と言います。希は上記と同じですので、弦(ゆづる・ゆみはりづき、名詞)+希(まれだ、形容動詞)・弦(ゆづる・ゆみはりづき、名詞)+希(こいねがう、動詞)となり、「弦希」もまた、熟語としては成立していません。



大篆 弦


小篆 弦

「弦輝」は既にある熟語です。弓張り月の光、という意味です。下弦・上弦の月の光、という意ですので、風雅ではありますが、子供の名としてどうなのだろうと思います。

「玄稀」は、「玄」は、『説文解字』には、「幽遠(静かで奥深いの意)也」、と。古文は、糸の古字と・・との合字で、・・は糸の黒く染まった色を示します。漢音ケン、呉音ゲン、黒色、天の色、遠い、深い、静か、北方、北向き、陰暦九月の異称、かがやく、くらむ、の意味があります。


古文の玄

清代には、康煕帝(こうきてい)の諱(いみな)が「玄燁(げんよう)」であったので、「玄」の字を避けて「元」が代用されました。「稀」は、漢音キ、呉音ケ。もともとは、稲の苗をまばらに植えるという意味を持つ文字です。そこから、まばら、すくないの意で、「希」と同様に使われます。そのため、稀少・稀有・稀薄はまた、希少・希有・希薄とも書きます。すると、「玄稀」は、「玄(名詞・形容詞・形容動詞・動詞)+稀(形容動詞)」の意味は、「黒くてまばら」「静かでまばら」等の意味になり、熟語としては成立するかもしれませんが、碌な意味ではありません。子供の名として相応しいとは思われません。

こうして見ると、頑なに「元気」を使わずに、自作の名を列挙していますが、「元貴・元希・弦希・玄稀・弦輝」の中には、不吉な物・意味不明な物もあり、子供の名として賛成できそうな名は、一つもありません。


さて、最後に「えな」永菜・依那・英那・依奈・英奈・依菜・絵菜・恵菜・笑菜・慧那・絵菜・慧奈・愛菜。「えま」永茉・咲茉・恵茉・笑茉・絵茉・愛茉・恵麻・笑麻・絵真・愛真・絵麻・愛麻・恵舞・笑舞・英真、を見て行きましょう。

この「えな」「えま」は、2016年版『最新「最高の名前」が見つかる!赤ちゃんの名づけ新百科』の、「読みから選ぶ女の子の名前リスト」の中に掲載されている物で、「えな」に続けて「えま」の名が列挙されています。

一見して感じるのは、これらの名が、一つ一つ丁寧に考え、或いは、集めた名ではなく、「え・な・ま」と読めそうな漢字を適当に集めて繋げた名だと言う事です。しかも、「咲茉」を始めとして、漢字をきちんと読んでいない、インチキ読みをしている物が、異常に多いのに驚きます。

何を考えて、この様な名を子供に付けようと考えついたのかは不明ですが、私は、誰かが「えな」と言えば、「胞衣(えな)」を思い浮かべますし、「えま」と言えば、「絵馬」を思い浮かべます。

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長くなりそうなので、一度切ります。