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漢字の話(漢字文化圏について、再アップ)

2016年05月12日 03時39分42秒 | 日記
以下の文章は、2015年3月31日にアップした物で、全て私が書いています。このブログの「漢字の話」は、中国語の知識がなければ書くことはできません。何処かで、同じ物が発表されているのをご覧になった方は、それは剽窃ですので、ご一報ください。


日本は漢字文化圏に属しています。今回は、漢字文化圏について説明した後に、現状の問題点について考えてみたいと思います。

・漢字文化圏
漢字文化圏とは、漢字・漢文を共通の意思伝達手段とする地域の事です。嘗ては、日中の他に、朝鮮半島・安南(ベトナム)も、この文化圏に属していました。歴代の朝鮮の首長が、常に中国の王朝から朝鮮国王に封ずという封冊を受けていた事で、封冊と漢字文化圏を結びつける考え方がありますが、漢字の伝わり方は各国それぞれ違いがあるので、その論は間違いですし、日本は漢字文化圏ではないという意見に至っては、妄言に等しいと言わざるを得ません。だいたい、「日本は漢字文化圏ではない」と漢字で書いている事について、おかしいとは思わないのだろうかと思っています。

漢字文化圏については、次の説明が最も明解です。

「中国を中心とした日本・朝鮮・安南(ベトナム)はアジアの漢字文化圏である。漢字は中国で生まれたものであるが、周辺の国々に波及し、かつては漢字・漢文が共通の意思伝達手段であった。その漢字の読み方は日本は日本式、朝鮮は朝鮮式、安南は安南式に読んでいた。それゆえ読む字音は違っていても、書いた文書は共通の理解を持つことができていた。

日本は奈良時代に遣唐使・留学生を中国の唐の都の長安に派遣して中国文化を積極的に摂取し、奈良・平安時代には正式の文書は漢文であり、公卿(くげ)たちの日記も漢文で書いた。江戸時代にも教養人はみな漢文を書き漢詩を作り、漢文で書いた随筆も多かった。

朝鮮は殷(いん)の箕子(きし)の子孫だという伝説をもち、また戦国時代(紀元前三世紀)の燕(えん)の国の人々が朝鮮に移住したともいう。漢代(紀元前二世紀)には楽浪以下の四郡がおかれて漢の領土となり、漢式の文化が移植された。六朝時代(六~七世紀)には、朝鮮を通じて日本に中国の文化や仏典がもたらされた…。

江戸時代に朝鮮の使節が来たとき、日本の学者・文人が朝鮮使の随員たちと筆談と漢詩の応酬で交歓していた。現在の朝鮮の漢字音は北宋(十二世紀)の中国語をまねたもので、日常の言葉にも多くの漢語が入っているから、ハングルの間に漢字をまぜて書くことも行われている。その漢語の六○~七○%は中国・日本と同じである。(高等学校の教科書を見ると「漢文」という教科書が各学年にあり、内容は日本の旧制中学の漢文よりも相当に高度のものである。)

ベトナム(越南)はもと安南と称した。漢代に馬援(ばえん)がここに遠征して日南郡以下の郡治をおき、三国から六朝時代には漢人の移住者が多かった。唐代には河内(ハノイ)に安南都護府をおき中国式の文化が普及した。一九世紀にフランスの植民地となって仏領印度支那、略して仏印といわれた。仏印政府はローマ字化を強行し、今日では全くローマ字を用いている。しかし単語の多くは漢語である。安南漢字音は唐末(一○世紀)の中国語をまねたものである。」(『漢字小百科辞典』原田種成 編)

小野妹子が遣隋使として海を渡ったのが、六○七年の事です。そこから数えても、既に千四百年余の歴史があります。その間、日本の漢字文化は、日本人によって醸成され共有され、抽象的思考を可能にし、社会や文化を支えてきました。私は、漢字はできるだけ良い形で、次の世代に伝えて行くべき物であると考えています。

・僭越
3月23日にシンガポールの初代首相が亡くなり、29日には国葬が営まれ、安倍総理を始め韓国・印度・インドネシアなど10ヵ国以上の首脳が参列しました。この人物の名前と長男で現首相の名前を、日本の媒体は次の様に表記しました。

初代首相リー・クアンユー氏、
長男のリー・シェンロン首相

シンガポールは、もともと英国の植民地でしたが、首相は華僑の家柄ですので、英語の表記と漢字の名前を持っています。23日に亡くなった時から、中国では、CCTVを始め各媒体で特集が組まれ、また、習近平や李克強がお悔やみの言葉を述べた事が報じられました。中国は漢字からは逃げられません。媒体が用いたのは漢字表記の名前で、音は北京語音で読まれていました。中国での親子の名の表記と発音は、次の通りです。()は、北京語での発音を私が片仮名で表記した物です。

李光耀 li guang yao (リ グゥアンヤオ) 
李顕龍 li xian long(リ シェンロン)

英語の表記は、

Lee Kuan Yew (リー・クアンユー)
Lee Hsien Loong(リー・シェンロン)

日本の媒体は、英語名を片仮名で表記したものと思われます。私は、個人的に李光耀(りこうよう)や李顕龍(りけんりゅう)の方が使いやすいのではないかと思いますが、英語名を片仮名で表記するのは、正しい方法であろうと思います。

ベトナムも漢字文化圏に属していましたので、国家主席や首相を始めとして、漢字の姓名を持っています。

国家主席は、チュオン・タン・サン(張晋創)
首相は、グエン・タン・ズン(阮晋勇)

ベトナム語の発音が、

Trương Tấn Sang(張晋創)
Nguyễn Tấn Dũng(阮晋勇)

ですので、日本の媒体の表記は、ベトナム語の発音から取って、片仮名表記にしているようです。私は、ベトナムもまた漢字表記があるのであれば、それに従って張晋創(ちょうしんそう)や阮晋勇(げんしんゆう)の方が使いやすいと思いますが、ベトナム語を片仮名で表記すると言うのは、間違っていません。

何が言いたいのかと言えば、漢字は漢字文化圏では、その国の発音で読みます。ですから、シンガポール人の名も、ベトナム人の名も、中国では漢字があるのであれば漢字を使い中国語の音で読みますし、シンガポールもベトナムも日本に対しても中国に対しても、漢字を用いて英語音で読めとかベトナム語の発音を付けろ、とは言いません。

なぜ、その様な要求をしないのかと言えば、外国がある国の国語に対して指図をする事は、僭越だからです。実は、北朝鮮や韓国も、中国に対して、朝鮮語音で読めとは言っていません。

韓国だけが日本に対してのみ、日本の漢字に自国の発音を付けろと要求しているのです。これは、漢字文化圏の漢字の使い方を逸脱した、傲慢な要求であると言わざるを得ません。

・それとなく混ぜ込まれた韓国語の発音
日本の漢字は、日本人の間で共有されています。ですから、もし、読み書きで間違いがあったとしても、「字典」を調べれば正しい内容を知る事ができますし、「字典」を通して正しい情報を共有しています。しかし、外国語は共有していませんので、それが正しいのか間違いなのか、或いは、デタラメなのかは習った事がなければ分かりません。

例えば、次の三つは、中国の有名な監督と女優の名であり、雑誌や新聞、テレビで用いられている片仮名表記です。

張芸謀(チャン・イーモウ)
章子怡(チャン・ツィイー)
鞏俐(コン・リー)

この様に書かれていると、普通は中国語の音は知りませんから、それを使っている媒体を信じて、中国ではこの様に読むのだな、と思ってしまいます。でも、これは、中国語の発音ではありません。北京語のピンインは次の通りです。

張芸謀(Zhāng Yìmóu、ジャンイーモウ)
章子怡(Zhāng Zǐyí、ジャンズイー)
鞏俐(Gǒng Lì、ゴンリー)

張・章の発音は北京語では「Zhāng(ジャン)」であるにも関わらず、日本では「チャン」と表記されています。また鞏の発音も「Gǒng(ゴン)」の発音であるにも関わらず「コン」です。私は以前から、この発音が聞きずらく疑問でもありました。例えば、香山(かやま)と田山(たやま)が違うように、「ジャン」と「チャン」も同じであるはずはありません。

これら「チャン」や「コン」が何処から出てきたかを紹介する前に、もう一つ、中国の省の名を挙げておきます。

山東(サントン)

このブログの『漢字の話』の中でもたびたび取り上げましたが、この音も中国語の音ではありません。山東の発音は「Shan dong(シャンドン)」の発音で「サントン」ではありません。

では、「チャン」「コン」「サントン」の音は何処から来たのか。始めは分かりませんでした。しかし、「朝鮮人の姓の一覧」(Wikipedia)の中に、次の様な物を見つけました。「張 , 章 , 莊 , 蔣 장(チャン)」。また、別な所で「鞏俐공리(コン・リー)」も見つけました。「東海」問題では、韓国では「東海(トンヘ)」と読むようですし、「山」は(サン)の発音であろうと思います。

要するに「チャン」「コン」「サントン」とは、全て朝鮮語でした。

すると「漢字をその国の発音で読みましょう」と言うのは、実は日本人に「漢字を朝鮮語の発音で読」ませる為に、或いは、半島出身者が使いやすいように密かに日本の漢字を変質させる為・日本の漢字を朝鮮語の影響下に置きたいが為に始められた事ではないか、という疑問が生まれます。それを証明する事が難しいとしても、現在の外国語の漢字のルビには、中国語のはずなのに朝鮮語である場合や、すっかりデタラメ・インチキである場合が多多あり、相当いい加減に作られた物である、と言う事は言えると思います。これでは、いったいどれ程の名詞に韓国語音が混ぜ込まれているのか分かったものではありません。「子」は자(ヂャ)だそうですので、「チャン・ツィイー」の「ツィ」の音に至っては、中国語でも韓国語でもありません。全くのデタラメです。

そう考えると非常に腹立たしい事ではありますが、しかし、漢字に密かに朝鮮語音を付けた人物、或いは、集団だけが悪いのではありません。これは慰安婦問題などにも共通する事ですが、そもそも、大切な日本語の構成要素である漢字に対して、韓国語音を付けさせるような、外国に引き渡すような事をした日本側が良くなかったのです。悪弊は断ち切るべきです。これらの漢字は、

張芸謀(ちょうげいぼう)
章子怡(しょうしい)
鞏俐(きょうり)
山東(さんとう)

が正しい表記であると思います。中国人の名も韓国人の名も、漢字で書かれた物は、日本では日本語の音で読んで差し支えはありません、と言うよりも当然日本語で読むべきです。また、韓国大統領の名前は、以前は、

全斗煥(ぜんとかん)大統領
朴正煕(ぼくせいき)大統領

と呼ばれていました。皆さんは「あしたのジョー」を読まれたことがあるでしょうか。そこに出てくる減量不要のボクサーは、金龍飛(きんりゅうひ)でした。

漢字は漢字文化圏では、その国の発音で読むという暗黙の了解というか決まりがあります。それを崩してしまうと、不見識でみっともない上に、漢字文化を破壊する事にもなりかねません。もし、韓国語音を優先するのであれば、シンガポールやベトナムと同様、片仮名で表記すべきであると思います。