worldNote

世界の覚書

道州制、易姓革命、外国人参政権には反対です。伝王仁墓に百済門を作るのは場違いであり、反対です。

大陸侵略を準備したかもしれない中朝論

2005年05月31日 | 歴史・伝統
『日本人と中国人』(山本七平)をぱらぱらと読んでいて注目したのが、『中朝事実』(山鹿素行)から尊王思想や大陸侵略を理解する筋道。検索してみると、松岡正剛さんの『現人神の創作者たち』書評コラムがうまい感じだ。 明の滅亡がもたらした衝撃は、朝鮮だけでなく、日本にも来ていたのだ。朝鮮に、我こそ真の中華という意識が生まれたのと平行して、日本でも中朝論が生まれ、尊王思想から、八紘一宇につながっていく、原形 . . . 本文を読む

靖国神社はいじれない

2005年05月30日 | 政治
日曜日午前の番組はニュースバリューがある。自分は見ていないが、報道によれば、与謝野政調会長はテレビ朝日で「靖国問題は単なる内政問題ではなく一定の外交的効果を持った問題だ。内政だけの問題としてとらえるのは、とらえ方が狭すぎる」と述べたようだ。中川秀直国会対策委員長はフジテレビで「ご遺族と神社側が話し合い、A級戦犯の分祀や分霊を自発的にやることが望ましい」と述べたらしい。 単なる内政問題ではなく.. . . . 本文を読む

中曽根首相(当時)の靖国参拝中止と入亜

2005年05月27日 | 歴史・伝統
中曽根元首相は、靖国参拝を止めた理由について、後に「胡耀邦さんを守らなければいけないと思った」(「正論」平成13年9月)と語っている。もちろん、余計なお世話だったが、「肩入れ」の持つ意味がよく分かる。日本側が中韓側の誰かに(無理繰りな)肩入れをして、ろくな事はないのだ。「肩入れ」は、「入亜」に失敗した福沢諭吉を想起させる。 . . . 本文を読む

森岡正宏氏の発言から

2005年05月27日 | 歴史・伝統
5月26日の自民党代議士会での、森岡正宏氏(衆議院議員、厚生労働政務官)の発言: 「A級戦犯、BC級戦犯いずれも極東国際軍事裁判(東京裁判)で決められた。平和、人道に対する罪など、勝手に占領軍がこしらえた一方的な裁判だ。戦争は一つの政治形態で、国際法のルールにのっとったものだ。国会では全会一致で、A級戦犯の遺族に年金をもらっていただいている。国内では罪人ではない」(読売新聞) 「極東国際軍事裁 . . . 本文を読む

1928年に満州帝室の霊廟が冒涜された事件

2005年05月25日 | 歴史・伝統
1928年7月3日から11日、北京の東方にある東陵(満州帝室の霊廟)が破壊され、冒涜され、略奪された。廟の入り口、棺は爆破して暴かれた。乾隆帝の遺物や西太后の遺体もずたずたにされ、遺骨が散乱した。 特別法廷が設置されたが、首謀者の中に少なくとも国民政府軍の将校(譚温江)も含まれていたものの、全員が刑罰を免れ、略奪品の回収も行われなかった。また国民政府から、何の遺憾の意も表明されなかった。 「わ . . . 本文を読む

副首相のドタキャンの真意

2005年05月24日 | 政治
5月16日、衆院予算委員会の集中審議で、仙谷氏(民主)と首相のやりとりがあった。小泉氏は靖国神社参拝について「どのような追悼がいいのか他の国が干渉すべきではない」と述べ、不快感を露わにしたとされる。仙谷氏は「いい気なもんですね」と、なめた口調で発言している。他の国が干渉すべきではない(内政問題だ)という主張に対し、これは国際問題だという反応だが、いい気なもんなのは仙谷氏だろう。国際問題だという主張 . . . 本文を読む

復た以って聞するなかれ

2005年05月23日 | 歴史・伝統
靖国参拝・歴史教科書「目にしたくない」 胡主席が批判 (朝日新聞) - goo ニュースで思い出したのは、「復た以って聞するなかれ」の故事。 言うまでもなく隋書にみる、倭國王「多利思北孤」(これが聖徳太子かどうかは知らない)のもたらした国書が巻き起こしたエピソードだ。原文は「蠻夷書有無禮者勿復以聞」 この時は、隋と倭の関係だから、「日出處天子致書日沒處天子、無恙」への反応としてはそんなもんだろ . . . 本文を読む

ロスネフチと旧KGB勢力シロビキ

2005年05月21日 | 政治
(露エネルギー戦略 国営石油が主導権 財界でも旧KGB主役 (産経新聞) - goo ニュース、及びFujiSankei Business iの記事よりまとめた) プーチンは、2004年7月に大統領の側近セチン前大統領府副長官を、ロスネフチ会長に送り込んだ。ロスネフチはロシア唯一の国営石油企業で、旧KGB勢力「シロビキ」の支配下にある。2004年末に、破綻したユコスの6割を占める中核子会社を、極め . . . 本文を読む

ラストサムライの問題

2005年05月20日 | 文化・創作・メディア
今更だが、ラストサムライを見た。ん~、村の景色は美しいかもしれないが、山村や屋敷のデザインはでたらめだし、脚本もでたらめだ。戦国自衛隊に近いと言えば、当たっているかもしれないが、それよりひどい。どこの国の話でもない、不思議な惑星で演じられた、ちぐはぐで、頓珍漢で、必然性もない話になっている。目的不明で、ただ死ぬことを目的にしただけの、訳の分からない馬鹿げたストーリーだ。戦闘シーンは、黒澤明の劣化コ . . . 本文を読む

過去の理解は可能か

2005年05月19日 | 歴史・伝統
シカ食害は江戸時代から…青梅で集中発生 (読売新聞) - goo ニュースによれば、江戸時代にも奉行の管轄違いでちぐはぐな行政が行われるような事があったそうだ。「縦割り行政の弊害は今も昔も同じ」というのが、この記事の教訓になっている。 さもありなんと思いつつ、見過ごしてしまいそうな話だが、人間の性質はそう変わるもんじゃないというのは、全部が全部ではないだろうが、そういう所はあるんじゃないかと思う . . . 本文を読む

ニューズウィークと朝日新聞

2005年05月18日 | 社会・教育
本をトイレに流したら、(たとえ千切って入れても)詰まるじゃないかと思うし、そんな話はまず疑うべきだったと思うが、ニューズウィークはどうやらガセネタを公表してしまったらしい。内容が内容だから、その影響は歴史的なものとなった。イスラム諸国で広範な騒動を巻き起こし、鎮圧で死者まで出てしまった。とんでもないとしか言いようがないが、これで予測できる報道が一つあった。 キューバのグアンタナモ基地でひどい事や . . . 本文を読む

憲法9条改正論と平和主義

2005年05月17日 | 軍事・諜報
左翼系の憲法9条擁護論の主な主張は、「平和憲法下であったから、戦後数十年の間、日本は戦争に直接関与しないで済んできた」「抑制効果はあったし、今制約をはずして、得になることはない」といったものだろう。実際、韓国はべトナム戦争の実戦に参加しているから、ありえない話ではなかった。 改正論の主な主張は、法理上、自衛隊を合理的な存在として位置づけたいというものだろう(私は、交戦権の否定を止めるだけでもいい . . . 本文を読む

散発的に起こる日本人への嫌がらせ

2005年05月15日 | 社会・教育
5月15日のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(香港)によれば、4月19日天安門広場で、旅行中のフィリピン人家族が中国人の若者に襲われ、父娘が死亡、母親が重傷を負った。加害者は江蘇省出身の25歳の男で、直ちに逮捕された。動機は不明。ただ、日本人と間違われて襲われた可能性が取り沙汰されている(日経より)。 日本人をターゲットにした嫌がらせや実力行使の話は(上海で襲われた話は表に出ているが)、アメリ . . . 本文を読む

植民地主義と反植民地主義

2005年05月15日 | 文化・創作・メディア
意識されない植民地主義は危険だが(日本の知識人の多くはそうらしい)、一方に根本思想としての反植民地主義の流れがあるようで、やっかいだ。こいつは、左翼思想の逃げ道になっているような気がする。その最大の欠陥は、還元主義的であることだろう。もう、何でもオリエンタリズムだ。 オリエンタリズム批判とかポストコロニアルとかサバルタンとかディアスポラとか、一時流行したわけだが、一方にはその批判もあるようだから . . . 本文を読む