おはようございます。(株)wiwiwの山岸です。
先週末から東京は一気に秋の肌寒さに包まれ、街のファッションも秋モードへとシフトしています。
蒸し暑い日にはとても直視できなかったファーを使った小物が、
今では暖かそうで、思わず触れたくなってしまいます。
さて、本日はワーク・ライフ・バランスに関連した新聞記事をご紹介します。
現在、短時間勤務制度の導入が企業で進んできていますが、その中で、女性管理職が
育児との両立のために選択する例も多くでてきました。
記事中に、wiwiw導入企業であるオリックス様の例が掲載されていました。
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夕方5時。オリックス海外事業統括本部マネージャーの麻生悦子さんは部下3人を
残して東京都港区のオフィスをさっと飛び出す。
管理職の立場だが、就業時刻より20分早く帰る時短勤務をしているのだ。
麻生さんは、2004年に第二子を出産。産前産後休暇だけで復帰し、1時間の時短
勤務をしていた時に昇進の辞令を受け驚いた。
「時間を費やすことが貢献とみなされると思っていたので、昇進は考えてもいなかった」。
当初は「時短」をする上司に部下がついてきてくれるのか」と不安もあったが、
部下の成長度合をみながら仕事を任せ、自分は判断業務に専念するように。
時短勤務とはいえ、柔軟に対応し、仕事をこなす工夫もこらす。
フレックスタイムを併用して、夜8時過ぎまで仕事をしたり、自宅から米国の顧客に
電話をかけトラブル解決にあたったりしている。
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時短勤務を活用し、柔軟に仕事を進めている、とても良い例だと言えるでしょう。
また、時短勤務制度について、厚生労働省が調査したアンケートによると、
「育児のための短時間勤務制度を利用したいか」
という問いに対し、「利用したい」と答えた比率は以下の通り。
男性:34.6% 女性:62.3%
また、「利用したい理由」(複数回答)によると、上位1~2位は次の通り。
第1位:71.8% ・・・ 子供と一緒にいられる時間が増えるから
第2位:62.5% ・・・ 保育園、学童クラブ、両親等に預けられる時間が限られているから
(注)厚生労働省「今後の仕事と家庭の両立支援に関する調査」より、2007年
しかしながら現状では、管理職の短時間勤務について、賛否二派に分かれています。
いざという緊急時に管理職が職場にいないと困る、部下管理ができない、
というのが反対の理由のようです。
ですが国際市場に対応する企業では、24時間を管理職がカバーするのは不可能と言えます。
労働人口が減り、フルに働ける人だけでは成り立たない時代を迎えようとする現在、
幅広い世代の男女に配慮したワーク・ライフ・バランス支援策が必要となってきたと
言えるでしょう。
アンケート結果第1位の「子供と一緒にいる時間が増える」ためにも、
フレキシブルなワークスタイルの可能性をさらに広げていく必要があるように思います。
参考記事: 日本経済新聞 2008年9月25日(木)発行 夕刊17面「管理職でも短時間勤務」