こんにちは。wiwiw介護アドバイザーの角田です。
話題になっている片付け本を買いました。
ときめくかどうかで物を取捨選択するという視点が新鮮でした。
台所から片付けを初めてみると、保存容器の多さにびっくり。
使えるかどうかではどれも棄てられませんが、ときめきで判断すると案外楽に棄てられます。
棄て始めると棄てること自体が快感になって、
息子の幼稚園時代のお弁当箱もゴミ袋の中に投げ入れました。
数日後、ベッドの中でまどろんでいたら、突然お弁当箱が頭に浮かんできて、
急に胸が締め付けられるような気分になりました。
20数年も大切に取って置いたものを何で棄ててしまったのだろう・・・。
本題に入りますが、電話相談を受けていると、
家族以外の人が訪ねて来る頻度の少ない家ほど、
介護保険サービスを利用したがらない傾向があるように感じます。
ゴミ屋敷ほどではないにしても、家族だけ、あるいは高齢者の一人暮らしは
生活の垢のようなものが積み上がっていきます。
それをよその人には見られたくない、よその人に指摘されたくないという思いが強ければ
「要介護認定のために訪問調査員が家に来る」
「ケアマネジャーが訪ねて来る」と聞いただけで二の足を踏んでしまいます。
介護保険サービスを使う前提として、よその人を招き入れられる家にしておきたいですね。
また、老いへの準備として、暮らしのダウンサイジングが重要視されており、
必要でない物の整理から始めなければなりません。
子どもには、親が保存している自分に関する思い出の品を整理する手助けが求められます。
思い出を親子で話しながら「ありがとう」とゴミ袋に入れてください。
私も、あのお弁当箱を息子に見せていたら、
「なんだ、まだあったの。棄てていいよ」と冷たく言われ、
「幼稚園の頃はかわいかったのに。親の気持ちも知らないで」と
がっかりする姿が想像できます。
そのひとときがあれば、後悔せずに済んだかもしれませんね。