「働きやすい職場」はそこに居続ける動機にはなります。
でも、必ずしも、意欲やモチベーションにつながるわけではありません。
「居続ける」ために、その場所を確保する手段として、業績につながる行動をとる場合はあります。でもそれは働く意味を失っている状態に近いものです。居場所を作るのは目的ではありません。
◆◆ キーワードは、達成感と成長可能性。
とあるところからの引用です。
「幸せ感(happiness)には、普通の幸せ(well-being)と、真の幸せ(authentic happiness)があり、後者は、自分の能力を発揮する機会を与えられたり、大切だと価値を置いている仕事に携わったり、または自分にとって意味がある課題に取り組んだりして、自己充実を感じるときに感じる幸せ感」
「働きやすさはwell-being(安寧、福利)を提供し、働きがいは、本来であれば、真の幸せを提供するのだろう。そしてそうした真の幸せは、働く意欲やモチベーションに結びつく可能性が高い。」
well-beingを否定するつもりはありません。
とっても大切なものです。
ただ、企業目的に照らして、世のため、人のため、自分のため、企業が存続していくには、真の幸せの方が大切です。
◆◆ さらに引用。
「働きがいや働きやすさの確保は、企業側や現場リーダーだけの責任ではない。働き手の参加がなければ、とても難しいのである。」
そこにいる、貴方・私がリーダー(職制上のリーダーを指していません)となって何を目指すかが大切です。
普通の幸せは受け身で、管理不能。だから有難いものです。
真の幸せは、自分の自主的な行動で管理可能な部分が多々あります。
お師匠さまの結論(もちろん、私の勝手な断定)
真の幸せが欲しかったら自分がリーダーになりなさい、自分をリードしなさい。
◆◆
いずれにせよ「楽」という文字は登場しませんね。
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【働きやすい職場と働き甲斐のある職場】
「働きやすい職場」と「働き甲斐」のある職場はどう違うのでしょうか。
働きやすい職場とは福利厚生には敏感であるけれど、
意外に同好会のようなので業績も悪いのに危機感もなく、
何事も低いところで満足している人が多い職場です。
働き甲斐のある職場は、同僚間が切磋琢磨して仕事には厳しいので、
お得意様から「ありがとう」が多く、業績もいいので、
いつもワクワク、ドキドキしながら、いい緊張感もあるので活気もあり
仕事を楽しんでいる人が多い職場です。
働きやすい職場は、ミーティングが多く
ミーティングに出ると最も大切な仕事をしている気になり、
そのために成果を上げるための仕事は二の次になるので、
当然成果も上がらないし、成果に誰も責任を負わないのです。
働きやすい職場ではなく,働き甲斐のある職場をつくるには,
現場のマネージメントよりリーダーシップが問われます。
みんなが一生懸命頑張らないのでなく,
頑張れる場づくりをつくってあげれば,
みんなは頑張って成果を上げるのです。
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