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愛知県岡崎市在住
永続のページ管理人の個人日記

東大阪、不正経理事件の不思議。やっぱりウソはいけない。

2015年11月09日 | Weblog
保育園会計のプロ、正しい決算に定評(笑)のある、さかい税理士事務所
としては、問題というより、不思議な話です。


不正経理:東大阪の保育園4600万円で懇親や高級車購入


東大阪の保育園での不正が発覚したみたいですねぇ。
本当ならかなり問題ですね。

東大阪は中核市なので、監査権限を府から移譲されているので、
監査の主体で府は当事者外。


1.二年一回の法人監査で市は何を見ていたか?

2.毎年、児童福祉法の義務に基づいて監査している市が、
  被害者のような第三者の立場でマスコミの取材に
  応じていますね。

  被害者なんですけど、監査に行った当事者でもあるんですよね。
  4年ぶりに行ってみたらとかではなくて...
  法定の義務があるので、毎年行っていたはずなんです。
  何をみていたんでしょうね。

3.愛知県・岡崎市の事情
 
  「何をみていたの?」
   
 と、まあキツイ書き方をしましたが、

 「従業員の飲食」って...
 ウチでは認められてないげと、あっちはOKなんだ....
 というレベルです。
 こっちの監査では、そんなもの通りません。


 営利の株式会社等が支出する、従業員の明日への鋭気を養うための
 支出みたいなものは、認められていません。

 要は飲食代の支出は原則ノーなんです。
 岡崎市なんて....
 食事付きの一日研修とかありますよね。

 「この内、食事代分を算出して本人負担に...」
 と言い出すぐらい厳しいんです。
 会議の茶菓について言われることもあります。

 何百万って...💦
 重大さでいうと、
 空き巣のレベルでなくて、強盗致傷みたいなレベルです。 
 知らない間に...じゃないですね。

 人件費、事業費、事務費というおおきな区分があって、
 福利厚生費は事務費に該当(人件費は直接費のみ)、
 国から来る運営費は財源が、この三つに分かれていて、それぞれに
 収支の分析をします。

 つまり、事務費が異常な支出超過をしていたはずです。
 この差が大きいと個別に内容分析するはずですが...

4.修繕費を架空?

 1,000万円単位の修繕の支出が架空かもしれないそうで。

 10万で相見積、請書
 100万~契約書
 250万~競争入札

 補助のつく修繕なら、写真は当然提出。

 かなり、手をかけないと架空取引はできません。
 1万円のウソ修繕を1,000回とか...(笑)

 物品購入は150万で入札。
 保育園が車を持つことはまずありません。
 理論上、送迎バスやバンなどのものは想定されますが、
 乗用車はねぇ。💦

 事実がわかっていないので、いけませんが、
 監査はどうしてたの?
 これが一番気になります。

5.で、誰が被害者って

 園児と保護者のみなさんは気の毒です。

 あと、懲戒解雇された経理担当の保育士さん。
 悪に染まっていたのか、
 怖くて逆らえなかったのか...
 人生ぐちゃぐちゃですね。

 「あんたは言われた通りやっておけばいい!!」とか
 「あんたに罪はない、決済したのはウチや!!いざというときは守ったる」
 まぁ、すべて想像です💦

 いざとなったら、園長・副園長は経理担当を守らないし、守ることもできません。
 保護者、警察、行政、銀行、利害関係者から見たら同罪です。
 
 税理士関与もあったとかいったら、エライことです。
 無事じゃ済まんですねえ。
 「知ってたでしょ!!」と言われたら、こたえようがありません。

 税務申告してないので、今回は税理士法・税法には触れないと思いますが、
 見逃せば故意。気づかなかったら相当注意義務違反みたいな話です。
  → つまり、常に当事者にされて、一方的な被害者になれないんです。

 当事者は感覚が麻痺しているので、メチャメチャです。
  
 ダメと言える耳かき一杯の勇気が必要ですね。