永続のページ別館

愛知県岡崎市在住
永続のページ管理人の個人日記

西水美恵子さんのお話

2011年05月31日 | 経営品質
5月30日、31日と
元世界銀行副総裁の西水美恵子さんのお話を伺う機会を4年ぶりにいただきました。
場所は聖地伊那にある、かんてんぱぱホールです。

二日間にわたるもので間には懇親会もあるという、とんでもないものです。講師の西水さん、場所を提供していただいた伊那食品工業さんと社員のみなさん、信州伊那地域経営研究会と経営品質実践塾の皆さん、そしてすべての原因をつくっていただいた鬼澤さんには感謝申し上げます。皆さん、大切に自分の命の時間を使って、この機会をもうけてくださいました。

懇親会ではすみっこが大好きな私が端に座っていたら、上座に招かれた西水さんが、私の目の前に移動してこられたので大ラッキーでした。4年前できなかったご挨拶をさせていただくことができました。ただし名刺が切れたということで一方的に名乗らせていただいただけの形です。その代わりではありませんが、著書に一筆いただくは、写真は撮らせていただくは、挨拶に来る方々の話を一緒に聴けるはと...まぁ美味しい思いをさせていただきました。

講演については下記の方々がシンプルにまとめておられるので是非ご参照ください。

鯉田さん  http://blog.livedoor.jp/koi_koi_blog/archives/1594073.html
鬼澤さん  http://ameblo.jp/onikko-nikki/entry-10909387154.html
岡村さん  http://okamura-kyotostyle.blogspot.com/2011/05/blog-post_31.html
人見さん http://www.hitomi-net.jp/calen/calen.cgi

◆◆

すごく頭を使った二日間でした。
シンプルにまとめられない私としては例のごとく、つらつらと書きならべたいと思います。ご存知の方も多いですが、一旦書き出すと長いので、付き合いきれない方は、このへんでご退場をいただければ幸いです。(^_^;)

講演は短めであり、途中で塚越会長が登場したり、あとで質疑があったりしました。
読んでいただく目的もありますが、記録の意味もあるので、今アウトプットしないと絶対にあとではやらないので、文献の引用をしたりして、よけいに時間をかけて文字数を増やしています。

◆◆  先制パンチ

「この国に生まれて本当に良かった」と腹の底から思ったことありますか?

始まりはこの問いからです。
そして、前提となる発展途上国の貧困を考えることにうつります。カシミールのアマの話を例に、1日3回往復2時間=6時間を水汲みに費やす、『体を生かすだけの毎日』を経験した話があり、

『貧困は過渡的な自然現象ではない。悪質な政治がつくった人災だ』という言葉が出てきました。


◆◆  みなさんお待ちかねの雷龍王の登場

・雷龍王の信念の原動力は「危機感」 
(中国、インドという大国にはさまれ国家存続の危機感を常に抱いているわけで、武装しても勝ち目はありません。国を守るのは人の心しかないのです。国を不安定にし、危機にさらすのも人の心です。小国が生き延びるための戦略はこの国に生まれて本当に幸せだと誇りをもって言える国づくりにあるという考えに発展していきます。国民が幸せでないと国家が保てないという危機感です。)

「政治とは、国民の幸福追求を可能にすること。全ての政策は、幸せへの公共的障害を取り除くためにある。幸福は全体論だから、行政は民の視点から横割りに。不幸せな民は国家を不安定にする。だから、国民の幸せは国家安全保障の基礎だ」

・『人の世に不動なのものは変化のみ』

色々と話があり、「ブータン2020」という国家ビジョンが紹介されました。草の根から編みあげられたものだそうです。声明という言い方をしておられましたが、私には聞く限り、哲学に聞こえました。
(ほとんど書きとれなかったのが残念です。ネットで英文の原文はとれるのですが和訳は要旨の要旨しか見つけられませんでした。) 

・目的と手段を混同してはならない ・・・ (塚越会長、いたく共感)
・非物質的満足感 ・・・ 物の尺度より心の尺度
・5つの和 ★1 を壊してする成長は「人間がする、国の成長ではない」

声明文の紹介のあと、説かれたのは
・口先と本腰の差
・行政の質は「国民が肌で感じうる思いやりのあるもの」であるべき
 →「肌で感じうる」です。
・「継続」の大切さ (経営になぞらえての話です。)
 →社員とその家族を路頭に迷わせてはいけない。国家も同じである。
 →指導者に頼る国づくりはもろい。
 →「ダイナミックな発展」「ダイナミックな安定」 ★2
 →CSRはサスティナビリティ(持続的成長)の基礎

・「何をすべきか」ではなく「すべきことをどう捉えるか」 ★3

◆◆ 雑用という用はない

雑用という用はない。用を雑にしたときに雑用になる。この教えを忘れるところでした。
数年前に伊那フォーラムの振り返りで鬼澤さんが言った「それを聞いてどうするの?」という言葉が常につきまとい、気の利いた質問をしないといけない義務感にとらわれている私がいました。自分に活かすのが目的というより興味本位の質問だなぁとか、質問というより聴いて欲しいんだとか、上から見下ろしている私もいました。(二日目の最後に一番トンチンカンな質問をするということも、つゆ知らず(^_^;))

表面上の質問はそうであったかもしれませんが、出てくる答えが素晴らしいもので、見落とすところでした。質問を自分が愚問にしてしまうところでした。反省です。
危ない危ない...どんなことも学びがあると思ってアンテナを高くして聴かないと...

・リーダーシップのある人は「人の前で(精神的に)裸になれる」

・魂を揺さぶるような出来事で頭とハートがつながる・・・ 原体験  ★3

・リーダーとって大切なものは、世のため人の為という考え、自分に正直であること

・本気で悩めばリーダーシップ精神を見つけることができる

・当事者に「なりきる」努力 ・・・ 現場で体験しなさい ・・・ 視察 ×
  この表現は端々で登場します。相手の立場に立つという同情的・共感という立場ではなく、身につまされる・我が事そのものと捉えるという一つ高いレベルを差していると思います。(捉えると言った時点でダメかも...。かっこちゃんみたいに人のケガを見て本当に自分が痛くなるレベルかなぁ。)

・大切なのは本気

・言葉にはあんまり頼らない。

・本心・本気で伝えたいと思ったら繰り返し言う。
 → 行動から学ぶほうが早いる。
 → 周りを変えたいと思うならまず自分から変わる。自らが行動で示す。
   「背中を見せる」というやつです。

・知識を教えるのではない、ブータンの将来を担う人間をつくるために教壇に立つのだ。それを忘れるな。 ・・・ 教育理念

などなど、質問を書かないで回答だけ書きならべました。回答だけで何を言っているかわかりますよね

★印については、別にアップ致します。

腹をくくる

2011年05月27日 | ノンカテゴリー
橋下知事、新築住宅に太陽光パネル義務化検討(読売新聞) - goo ニュース


いいですねぇ。

これぐらい腹をくくらいなと普及しませんよね。

原発という他人の生命を脅かしてまで安い電気が欲しいとは思えません。

そうである以上、全員が負担するのはしかたないことなのでしょう。


ただし、

4千万円と、わかけのわからない報酬や無駄な経費を削減することも忘れずに。


新しい国をつくる。

2011年05月11日 | 気づき

中部電力が浜岡原発の件で決断をしましたねぇ。

電力需要をどうまかなうか...
代替資源による発電コストを誰が負担するか...

企業努力で吸収していただければ結構ですが、誰かを不当に泣かせるぐらいなら電気代の値上げもやむを得ないなぁと思ったりしています。だいたい(川畑父さんも言っていましたが)資源のない国の国民がジャブジャブ使い過ぎです。「安全な電気が安く」というのを当たり前と勘違いしてないでしょうか?

安全・安心という輸入食品と国産品との比較の話を思い出しますが似て非なる問題です。

「いいものをどこもまでも安く」という下品な要求を「消費者ニーズ」と言い張っていないか?胸に手を当てて考えないといけません。

食品の問題は経済的に余裕がないから、安いものを買います。これは、極端な話をすれば仮に農薬のついた食品を食べても自分に難が降りかかる話なので自分で決断をすればいいのです。

でも、原発で発電した電気が欲しいという理論は、自分はノーリスク。発電所のある地域の人々の「命」を危険にさらして供給されていることに気づかないといけないと思います。代償は自分でなく人に降りかかると...。

わかっていた「つもり」だったけど、今回の福島の件でやっと「見にしみて感じて」いるのでしょう。

なので私一個人は、脱原発賛成。
節電に心がけ、電気代の上昇もしかたない。
そう考えています。
安い方がいい、ジャブジャブ使える方がいい、
でも、その考えを改める日が来たと思っています。

あとは、原発城下町の経済をどう考えるか。
経済論の先生方の智恵を拝借したいものです。

構造も、そこにいる人々の考え方も一新して。
新しい国づくりを考える日が来ています。
螺旋階段を上りましょう。(←弁証法による革新のことね)


(月末は「国をつくるという仕事」について学んできます。)

あったかい

2011年05月09日 | 沖縄教育出版

DOIT!95号「ともに生きる、今を生きる」をBGM代わりにして決算業務に勤しんでいます。


・懸命に、素直に、ひたむきに働く障がい者から学ぶもの

・「心を開く」ことから生まれるお客様との温かい絆。

・前に向かう勇気は仲間がくれた!笑顔があふれる職場。

・人はみんな不完全。個性や多様性を認め合う感動の職場。


◆◆ 螺旋階段を一つ登った。

ブロックスさんが螺旋階段を一つ登った感じがします。

DOIT!シリーズは、映像だけではわかりにくいだろうということで、ナレーションで解説を入れていました。しかし、今回はナレーション無しの70分です。

事情を知っている私はよくわかりましたが、初めて見る人はとまどうかもしれません。その場合は78号を見てから見ると理解が進むと思います。

しかし、それは、「理解」なんですよね。
反対に今回は「理解」ではなく「感じる」ことができた映像に仕上がっていると思います。

「あったかい空気」が伝わってきます。
ついに映像に温度という付加価値がついた感じです。

「理解」すすめるのか、「感じても」もらうのか。
目的に応じて使い分けできる可能性を見せていただきました。


先日紹介した弁証法。
螺旋階段を上っているのを、上から見ると元へ戻っているように見える。
でも、横から見ると一段高い場所へのぼっている。
つまり、回帰しているようで、ただの回帰ではなく必ず新しいものが付加されている。
それが弁証法だそうです。


映像は元々、淡々と事実を映し出すものでした。音声が入るようになって、その次は第三者のナレーション・テロップという付加価値がついていたのが昨今。

それが過去に戻るようにナレーションをやめてみるチャレンジ。
結果として違う感覚を呼び覚ます作品に仕上がっています。
一段上がった部分が「空気」というか「雰囲気」を映しているものになっています。

螺旋階段を一つ登っていますね。
きっと78号を見てない方も魅かれるものがあると思います。
だから95号→78号の順で見た方がいいのではないかとも思ってしまいます。
感じたあとで、その裏にあるものを見にいく感じですね。

※95号は78号にはある、商売として優れた仕組みは紹介していません。
 ただただ「人」「絆」「関係性」に焦点が当てられています。

◆◆ あったかい

信弥さん中心の映像から始まって、彼をとりまく仲間、会社全体へと輪を広げて伝えていっています。見ていて、とってもあったかい気持ちになりました。

日本一楽しい朝礼を始め「行ってみないとわからない」部分の多くが感じられるいい作品となっていると思います。

打算でなく、純粋に相手の成長、幸せを願う「家族のような」温かい目と手と心ではぐくむ「絆」。今回の国難に際し感じています。この国難を乗り越えるには、この「絆」が必要だと思います。

大切なものは目に見えない。・・・「絆」こそ最大の力と感じました。

先日来、私が見舞われていた数々のトラブル。
相手との「絆」ができていないから発生したと痛感しています。
その程度の関わり方しかしてこなかったから起きるべくして起きたということでしょう。
「投げたものは返ってくる」

「絆」があれば、たいていのことは問題にならない。
だから「家族のような」というレベルまで求めないといけないと感じました。


◆◆

私の担当の牧野さんも個別インタビューに登場していました。なんだか嬉しいです。まだ、お付き合いの期間が短いですが、これからゆっくり家族のような絆を深めていきたいと思います。よろしくお願いしますね。




螺旋階段を一つのぼる

2011年05月07日 | ノンカテゴリー
震災下で求められた「強い言葉」 人気漫画「ONE PIECE」名言集(産経新聞) - goo ニュース

GWはジャンプも休みで「ONE PIECE」もおあずけ状態です。

「ONE PIECE」に関連するものを目にするたびに気になって仕方ありません。
ユニクロやコンビニに行くたびにタイアップ商品に魅せられています。


この記事でも出てきましたが
”明治~昭和の価値観が隔世遺伝のように漫画を通して蘇(よみがえ)ってきていることも、人気の要因といえそうだ。”

螺旋的に復古して新しいものが脚光を浴びる。
しかも、一段上に上がっている。
つい先日、下記の本を読み終えていたので、目にとまりました。

大将が
青キジ・・・松田優作
赤犬・・・・菅原文太
黄ザル・・・田中邦衛という設定も、この記事を読むと納得です。

「任侠」「義理人情」のよく似合うマンガです。

◆◆

ちょっと前に出た本ですが、この「使える 弁証法」は時局分析、時流予測、戦略策定にとっても有効だと感じました。うなづくことが多すぎます。ドラッカーともランチェスターともその他とも違うアプローチのこの本の学びをうまく活かしたいと思います。


使える 弁証法
クリエーター情報なし
東洋経済新報社

へこまないように...

2011年05月01日 | ノンカテゴリー
【男性編】仕事をしていてガーンとショックを受けることランキング(COBS ONLINE) - goo ニュース


気がつくとブログの更新が止まっていましたねぇ。

いろいろディープな事があって大変でしたが、GWに入ってとりあえず一息ついています。解決したわけではありませんが、小康状態となっています。

お気楽に仕事しているイメージがあるのでしょうか?いつでもスケジュールが空いている口ぶりで、電話一本、メール一通で容赦なく時間を奪われていくことが多く大変でした。

「相手の時間に敬意を表しているか」

高野登さんの言葉が身にしみます。
相手に配慮してアプローチを心がけたいと思います。


◆◆

冒頭のランキング。


1位 データの保存し忘れ 55.6%

2位 メールの誤送信をしてしまった 19.4%

3位 給料が減った 17.0%

4位 ボーナスが減った・なくなった 12.8%

5位 予定があるのに残業を頼まれた 12.2%

5位 ミスコピー 12.2%



思い当たることがたくさんあります。
本日はミスコピーをやらかして、何十枚かダメにしてしまいました。
ホントに大したことではありませんがへこみます。
時間と資源のムダです。

現在、3月決算の追い込みでとってもバタバタしているので、「データの消失」だけは避けたいと思います。

今までの時間がムダになる=使ってきた命がムダになることです。
集中力を切らさないようにしたいと思います。


今年は伊那行きが5月なので、早めに仕事のケリをつけておかないと面倒なことになります。命を大切に、段取り良くいきたいと思います。

へこまないですむように、日々丁寧に生きていきます。