永続のページ別館

愛知県岡崎市在住
永続のページ管理人の個人日記

気持ちを「形に表す」こと

2011年06月30日 | ノンカテゴリー
気持ちを「形に表す」こと(グローバルナレッジ) - goo ニュース



◆◆

思いは目に見えないけれど、思いやりは目に見える。ってありましたよね。

ちょっとしたことなのですが、この記事の例は素晴らしいと思います。

「あぁ、私はここで仕事をしても良いのだな」

こう思えるってとってもだいじです。

居場所がある。

そう思えると頑張れます。

何かの形で応用してみたいと思います。


みなさんもいかがでしょうか?

肩を貸すことができるか?

2011年06月25日 | ノンカテゴリー
21日、22日と石巻でボランティア作業に参加してきました。

石巻専修大学の敷地内にベースキャンプを張っている日本を美しくする会の
活動に参加してきました。

我々が行ったのは雄勝町(おがつ)というところで、石巻で広域に被災した港
の周辺とは離れた小さな港です。そのため震災後一ヶ月ぐらいは自衛隊も入って
こない状況だったそうです。

そんな孤立した町に乗り込んでガレキの撤去などをコツコツ進めたのが、掃除に
学ぶ会と行った方が早い「NPO法人日本を美しくする会」です。

全国数ある中で中核となって現地を仕切っているのが西三河、名古屋それぞれの
掃除に学ぶ会です。

同友会でお世話になっているスギ製菓の杉浦さんが現在世話人をしています。
当日お世話になったのは竹中電機の会長さん。は竹中さんは我々と同じ日にいったん
帰り、入れ違いで来たのが魚魚丸の社長さん。

◆◆ 日常と隣り合わせ

行って驚いたのは、同じ石巻でも被災していない場所は、まったく普通に動いている
ことでした。建物もほとんど倒れていません。イオンとかケーズデンキとかドラッグ
ストアにコンビニ。普通に営業しています。

心は見えませんが、物はとりあえずあるようです。
普通に暮らしているように見える人たちも、もしかしたら、何かを抱えているかも
しれません。

でも、公共施設に行くとそこでは避難生活でとっても不自由な暮らしをしているのも
現実です。そして仮設住宅に入りたいのに当選しない人、入ると光熱費等が自己負担
になるので、入れない人、入らない人、様々のようです。


◆◆ 微力だけど、無力ではない。

我々のやってきたのはガレキの分別です。
ハチドリの一滴、大海の一滴。
なんになるんだ、という話がある一方で、いつかはやらないと一生片付かない話。
微力だけど、無力ではない。
そんな思いが交錯しました。

土、瓦、石、ガラス、可燃、不燃など混ざった土嚢袋の中身を分別して可燃だけでも
回収して処理できるようにする作業です。

小さな町の小さな一角。
それでも積み上げられるゴミの量は大変なものです。
近くには大きなガレキの山もあります。

分別は、くさいし、ガラスが危険だし、包丁とか普通に紛れ込んでいるのでヤバイし、
ケガすると破傷風になるらしいし。石綿も紛れ込んでいます。

法的に言うと違法状態のゴミなので、国・行政はこの手のものの分別はできません。
国が指示したというと責任問題になってしまうくだらない現状があります。
だから、危険は自己責任でという民間の人が刃物とか、石綿の吸引とかのリスクを
背負って、任意にやるしかないのです。


◆◆ 本人にはなれない。 

目の前の港では、船の引き上げをしていました。
船に家に車に。大量というか町そのものがほとんど引きずり込まれて沈んでいるので
ずって引き上げ作業を続けていくそうです。

三ヶ月以上たって随分整理されたといっても、とんでもない状態です。
屋根の上に車はのったままのところもあります。
最初の状態は想像できません。
三陸河北新報社が出版した「大津波襲来、石巻地方の記録」を買ってきました。
写真をみて、その瞬間のその場所の状態はわかりますが、当事者ではない自分が冷静
にみているだけです。

一緒に言った羽原さんも言っていました。
悲しみは共有できない。
そんなことができたら戦争は起きていない。と

確かに、絶対に当事者になれないと痛感しました。
できることは、せいぜい「寄り添ってあげること」ちょっともたれかかりたくなったとき
に肩を貸すこと。ちょっと話たくなったときに耳を貸すこと。
根本的に癒すことはできなくても、その瞬間、少しでも楽になるなら、肩を差し出して
あげたい。そう思いました。

何かできることはあります。
できることをやる。
これしかないのです。
できるのに、しない。これを減らせば、もっとよくなるはず。

自分にできるのはなんだろう。
もう一回考えたいと思います。

心の栄養補給

2011年06月15日 | ノンカテゴリー

心の栄養補給に協力しました。

20日に東北に行く前に小銭だけですが協力させていただきました。

誰かの力になれたら嬉しいです。「笑顔は無限力」

尊敬する井上さん。

気づくとさっさと一般社団法人を作っていました。

【青山フラワーマーケット 花の応援団】東日本大震災の被災地の方々へ、心のこもった花を贈りませんか。

一般社団法人“花の応援団”

http://www.aoyamaflowermarket.com/pc/index.php5?a=project

*********************

支援活動というと、とかく物質的な面での支援に目が向きがちですが、

被災地の方々にとって、今後は心のサポートも重要になると思われます。



花は「Flower」。「Flow」+「er」。

つまり、エネルギーを湧き出させ、流れを作るもの・・・。

精神的な疲れを癒したり、元気を与えてくれます。



花は食べることも、着ることも出来ません。

でも、だからこそ、「心」にまで、その存在が響くのだと思います。



そんな花に、皆様お一人お一人の温かい気持ちを託して一緒に贈りませんか。



今回は何よりも皆様のお気持ちが大切です。

是非、心をこめたメッセージをお願いします。



花の応援団 井上英明

******************

ちょっと気になるので、たったいま端数を寄付して1万円にしました。

これが最終的にいくらになるか...

それをみなさんの「想い」次第です。

うちの家はみんなが悪い

2011年06月10日 | 気づき

きょう私が学校から帰ると、お母さんが「お兄ちゃんの机を拭いていて金魚鉢を落として割ってしまった。もっと気をつければ良かったのに、お母さんが悪かった」と言いました。

するとお兄ちゃんは「僕が端っこに置いておいたたから、僕が悪かった」って、言いました。

でも私は思い出しました。きのうお兄ちゃんが端っこに置いたとき私は「危ないな」って思ったのにそれを言わなかったから、私が悪かったと言いました。

夜、帰ってきてそれを聴いたお父さんは「いや、お父さんが金魚鉢を買うとき、丸い方でなく四角い方にすればよかったなぁ。お父さんが悪かった」と言いました。

そしてみんなが笑いました。うちはいつもこうなんです。うちの家はいつもみんなが悪いのです。


◆◆

地球村出版の高木善之さんの「ありがとう」に収録されている話です。
ある作文から、とあるので元のソースは不明です。

昨日、長男の担任の先生がプリントのこの文をのせてきました。この作文に出逢って先生も驚いたようです。ついで、サンテグジュペリの「責任」のことも載っていたので、ウンウンとうなづきながら読んでいました。

やるなぁ、S山S一さんの同級生、体育会系の担任のセンセ。
こういう投げかけは、何度も繰り返し必要だと思うので、今後もよろしくお願いしたい次第です。

といいつつ、以前も紹介したことがある文章ですが、自分自身、この心がけを忘れていることに気づきました。反省...。

そして、原発問題も、この精神で取り組んでいただけば、今よりも解決・復興への速度は早くなるのではないかと思っています。


◆◆

自分を責めず
相手を責めず
問題を責める

川畑父さんからの大切な教えです。

責める必要はありませんが、反省は必要です。

反省なくして成長なし。


謙虚にいきたいと思います。

便利グッズ

2011年06月08日 | ノンカテゴリー
折り畳めるヘルメット「タタメット」 震災後に注文殺到(朝日新聞) - goo ニュース


欲しいなぁ....。

以前何かの記事で目にして欲しかったのですが、買わずじまいでした。

知らぬ間に4ヶ月待ちとは、恐るべしです。

ガイガーカウンターとか色々なものが脚光を浴びています。

みんな努力して開発したものでしょうから、日の目を見るのはいいことです。

便利グッズ大好きな私としては、この手の記事についつい喰いついてしまいます。

最近ではソーラーLEDランタンを発注したところです。

手動での充電もでき、携帯の充電もできるなかなかのものです。

20日より東北へボランティアに行って来ますのでその際には持っていきたいと考えています。


→ 帰ってくるのが23日の早朝の予定ですので、その間は連絡がつかないと思います。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

西水美恵子さんのお話4

2011年06月03日 | 経営品質


◆◆ 詫びの力

ネゴのファシリテーターのように、仲介に入る場合、どうするのか?という問いから話が発展しました。

ニュートラルというよりも、AとBのそれぞれの立場になって聴く。
聴く前に、信頼関係を築き、会話を対話に持っていく。

そして、第三者である自分の意見はコントロールする。
(自分の意見を手のひらに棚上げするイメージ。)

最後のまとめ役は、自分の意見は最初に言ってはいけない。
これについて、失敗談を語っていただきました。

「あ」 2006年11月18日 より

その「文革」手始めの頃、組織の透明性と開放的な意思疎通が必要だと部下の意見に賛成して、いっそ個室を大部屋にしたらと提案したが、部下の意見は煮え切らない。1年後に大部屋効果を分析する約束で主張を通した。その分析結果報告書に唖然とした。生産性が落ちていた。仕事に集中できないなど、部下の文句がすごい。自分の大部屋体験を通じて感じていた以上に悪い状態だった。

報告書を添えて、部下全員に詫びのメールを送った。「君たちの心配を聞く耳をもたない私が馬鹿だった。透明な組織と開放的な意思疎通が要するインフラは人の心だったと思い知った。皆の時間と努力を無駄にしたことを心底後悔する。ごめんなさい。今度こそ君たちの主導で再設計してもらいたい」。ガラスの扉や壁。あちこちに配置されたカフェが集会の場。皆が喜々として、静かで開放的なオフィスを作ってくれた。一番嬉しかったのは、部下が敬称を捨て、私を「ミエコ」と呼びだしたこと。
上下関係の壁を消す詫びの力は、勇気を授けてくれた。誤りの認識や詫びが下手な我が国のお役人に、大いにお勧めしたい。


これは私自身思うところがあります。
ある会議でブチ切れてしまったのですが、キレたあと、いけないと思いとにかく謝ったことがあります。全員に許していただいたとは思っていませんが、その後会議が妙にやりやすいのは何故でしょうか?

挨拶、謝罪は先手必勝。
そんなことを感じています。

◆◆ 本気でビジョンを描くには

言葉はダメ(ごまかす術を知っている人が多い)なので、講堂にみんなを集めて、雑誌、のり、ハサミを与え、「働きたい世銀を表していると思ったら切り取ってモザイクを作って!」とグループ作業を指示。

出来上がったところで、描いたモザイクの意味を各グループに発表してもらったところ、各グループともメッセージが同じだった。最初の2、3グループの発表を聞いていたときは会場がまだざわついていたが、しばらくすると会場がシーンとなって「針を落とすと、その音が聞こえるくらい」静かになった。

「みんなわかったね。」
説明不要、ビジョンが共有できた瞬間です。


写真は鬼澤さんのブログから拝借してきました。


これがビジョンということで、「私たちが夢見る世銀」として英文化。
共有のために文字を使うのでなく、共有できたものを言葉にしました。

そして、組織図を作ろうという話になって、メンバーが作ってくれたのが
「透明なガラスのブドウの房」
頂点にカスタマーがいて、一粒一粒は透明で見通しがきくセクション。どこから見ても、全体が見渡せます。そして、底辺でスカートを履いて、汗をかきかき、支えているのが西水さん。という構図。
とにかく嬉しかったそうです。

リッツカールトンの逆ピラミッドのような形ですが、私見ですが、こっちの凄いのは、そう「透明」なこと。一番下の西水さんは、見上げれば、仲間を通してカスタマーが見えます。

その後、
『行くのが待ち遠しい会社と帰るのが待ち遠しい家庭』
これを実現するためにはどうしたらいいか?という投げかけを。

これに対し、自発的にアイディアがどんどん出てくるので、「普段の仕事の質が低下しない」ことを条件に一年間試行したのですが、結果は質・量ともに生産性が向上したとそうです。



◆◆ その他

・本気になることは、本気で悩むこと(末期ガンで余命宣告された状態を例に)

・絶対権力は、絶対に腐敗する。(引き際の話)


◆◆ やばい。

二日間の日程をおえ、左右の人と振り返りをする時間が最後にありました。
最後の最後に、「先に理論で考えるて、どうつかむか考えるのではなく、私はまず捉まえたあと、それを理論的に振り返る」

「考える前に感じる。」

8時間かけて西国からいらっしゃったN嬢にアドバイスをいただきました。
本家の楽心会にも5年通った大先輩の言葉、有難く頂戴。

それと同時に、二日間の受講について、そもそもの心的態度が違っていたのではないかと自問自答。
いまさら...
多分こんな機会、二度とないので、やり直しがきかないんですけど...(^_^;)

◆◆ 本物に

ずっと、太陽のような人とたくさん付き合っていたので、久々に、全てを見透かされそうで怖かったです。隠すもの、繕っているものがない状態を裸というのでしょう。

メッキは火中に入れると溶けてなくなりますが、本物のプラチナは火中に入れると輝きを増します。怖いのは、こっちがニセ物で、消し去られそうだから。

西水美恵子という人物。
本物しか付き合えない方でした。ニセ物は消し去られます。
でも本物になれば、今度は輝くためのエネルギーを惜しげもなくくれる方です。

記念撮影させていただいた写真を振り返ると、感じます。
その写真はとってもステキな笑顔をしています。
すごいのは、その時は一緒に写っている人の笑顔が、とっても自然です。
とっても温かい方です。

本物にとっては「太陽のような人」だったんだ。
私の師匠達と何も違わない。

本気になろう。
本物になろう。




西水美恵子さんのお話-終

西水美恵子さんのお話3

2011年06月02日 | 経営品質
しかし、雨がよく降りますねえ。
30日と31日以外、とにかく雨のイメージが。
「猛烈」とまで言われた台風が中部直撃予定の30日にはただの温帯低気圧に。
50周年のときのように、跳ね返す力が何かあったのでしょうか?

さてさて、続きです。



◆◆ ここからは

事前にした予習と重ね合わせた考察です。
西水美恵子様ご本人から直接ご回答をいただいたわけではありませんで、ご注意ください。

「国」 ・・・ 国をつくるという仕事
「貧」 ・・・ 貧困に立ち向かう仕事
「あ」 ・・・ 日経新聞連載、あすへの話題

事前にあれこれと読み込み、重要だと思った文章を付箋に書き出して、それぞれの関連性を考えようとした試みは大失敗に終わりました。そもそも左脳で考えて全てつなごうとしている時点で間違っていたかもしれません。でも、これほど筋の通った人物も珍しいので、ご本人の中では確立されているかもしれませんが。


◆◆ 5つの和 ★1

「あ」 2006年12月2日 より

人間は何よりも幸福を望む。
幸せの追求には、衣食住の安定と共に、
1.人それぞれの心の和、
2.家族との和、
3.地域社会との和、
4.自然との和、
5.そして母国の歴史と文化に属するという自己認識の和が
欠かせないとの考え。

「ブータン2020」で言っている、人間がする国の成長として壊してはならないものは、この5つと受取りました。アイデンティティ、文化、歴史、地域・・・これらの尊重は、個人個人の背景にある個性・人間らしさの尊重であり、否定は人間性そのものの否定につながると感じました。

参加者から「幸せ」って何か?という質問がでましたが、知覚的なものですから、個々に違うので、当然、全員共通の回答を出せるはずもありません。でも「何か」というよりも「どういう状態か」と考えると少し整理がつく気がします。

国の安泰をもたらすのは国民の幸せ。そこまではいかないが、国の安定をもたらすのは国民の満足。
では、満足とは?→そのカギは「自主」「主体性」

人間の尊厳は主体性を持って生きることです。
中小企業家同友会でも「自主」の深い意味は「人間らしく生きる」と定義しています。


「貧」 開発プロセスは変革を絶えず学ぶというプロセス。つまり、人々が「自分たちの運命を」コントロールする力を強め、視野を広めて生活を豊かにし、貧困による苦痛や足枷を緩和し、生命の活力そのものを改善することを「選択できるように」してゆくこと。

「変えられるものを変えていく勇気と、変えられないものを受け入れる心の静けさと、それらを見分ける英知を、お与え下さい」という渡辺和子先生の言葉が心をよぎります。

勇気、静けさ、英知を身につける学習プロセス。
自身の人生への裁量を高めることが最良の人生につながる。
自分の人生が自分で変えられる。
今は幸せではなくても、主体的に幸せを追求できるという満足。
「自分で考え」「自分で選択し」「自分で責任をとる」

これが個々の心の安定をもたらし、自主性を育み自立へ誘い、組織の成熟をもたらし、変革を生む。逆に社員が長い間不幸なら、一切の変革は生まれず、会社は社会から消え去るということでしょう。

会社存続のための基礎がこの5つの和ではないのか。
(利益は絶対条件という経済性はもちろん確保)

幸福とは何かを考えたり測定したりするのではなくて、「幸せになって欲しい・幸せにしてやりたい」と想うことで、手助けの態度・方策は変わってきます。

管理できない幸福感の測定(幸福度指数)に意味はなく、「幸せ」に行き着くための「満足」を生む、5つの和を保つようにすること。社員(国民)が幸せになるために、この和の障害を取り払うのが経営者の仕事であると本気で思い、なすこと全ての焦点として本腰を入れること。

この5つの和を見事に保持しているのは伊那食品さんであると思います。
我々が伊那食品を目指しているのは間違っていないと思う。
実際に目に見える、伊那食品さんをモデルとして目指すことは、この5つを目指すこと。人の幸せにつながり、組織の維持発展をもたらすこと。

この考えに矛盾はないか?そんな確認をしたかったのですが、なんかトンチンカンな質問をしてしまいました。今でもまとめきれていないですから。聞きなおされたときに頭の中が真っ白になってしまいました。修行が足らないです。

(とにかく発言する。がポリシーの私、時間切れ寸前に、整理しきらないうちにとにかく発言することが目的になってしまった罰です。)

※みんなのサイレンス聴きたかったなぁ...
 きっと素晴らしい思いをもっているに違いないので。


◆◆ 「動的」の示すもの ★2

・ブータンの指導者はビジョンと価値観を非常に明確に持っている。たらに、ただ持っているのでなく、それを「動的」に国民にいつも伝える努力をしている

・世界銀行の職員の意識を変えて組織が持つ1つの文化を変えようとした時、自分が副総裁を辞めても、何かそのまま動的に成長していくものを残したい思いがありました。自分が辞めたらもう駄目になるという改革はしたくありませんでした。(部下が私の発言について「マミーがこう言った」と話しているのを聞き「辞めどきだ」と瞬時に思いました。リーダーが組織のDNAになるのは危険だからです。)

→指導者として成功したいのならば、自ら進んで権カを放棄せよ。指導者の成功とは、自分がリーダーとして必要なくなる時である。
→恐怖にる盲従とおなじぐらい怖いのが、尊敬による盲従。


・「ダイナミックな発展」「ダイナミックな安定」(特定の指導者に頼る国づくりはもろい)

勉強不足で恥ずかしいのですが、ダイナミックの意味がよくわからなくて、この「動的」というものと近いのかなぁと感じています。そして、この「動的」の示すものはどんなものか、もう少しきいてみたかったです。多分、人間の体のように、代謝を繰り返し、元の細胞はなくなっても、違う細胞が生まれてきて、全体として一人格・一個性が保たれている状態なのかなぁと思っています。

そして、「動的に伝える」とはどういう状態なのでしょうか?
異口同音に同じことを言う、伝言ゲームをやっても、伝わる中身がまったく変わらない、時間と場所と人が変わっても言うことが変わらない、という感じでしょうか?

ご自身の持つ「動的」ということに対する価値観、組織を「動的」に保つ勘所なんかもうかがってみたかったです。

◆◆ 「すべきことをどう捉えるか」 ★3

「貧」 私たちが直面している開発課題は私たちの行動そのものではなく、その行動について考える姿勢にある。
「国」 貧困解消への道は「何をすべきか」ではなく「すべきことをどう捉えるか」に始まる。その違いが人と組織を動かし、地域社会を変え、国家や地球さえも...

→ 本人の受けとめ方、心構えでその行動が変わる。要は「意識改革」ということでしょう。
これを劇的に変えるのが「原体験」というやつでしょう。「焼きつくような」感情を与えるものです。
ナディアの話、塚越会長の結核、川畑さんのガンなど。まさに魂を揺さぶるような出来事ですね。
これは意図的に体験できないのが難点です。

インスピレーションを与えると、そこに変化が起きる。
この受けとめ方を変えさせるように外部から刺激・きっかけを与えるにはどうしたらいいか?

聞いてみたかったことです。

世銀のホームステイ作戦は、この体験を重視した施策であると思います。
翻って平和ボケ・飽食におぼれている私たちが意図的に刺激を与えるには?
とにかく色々体験してみるしかない。という程度しか思いつきませんでした。


◆◆ 目的は何か?

目的は
国民の幸せなのか?
国家の安全保障なのか?

「目的」に触れるとき、二つの目的が登場します。
国家の安全保障の手段が国民の幸せなのか?
くだらないことは考えてしまいました。

二律背反するものではなく、ニワトリと卵の関係というより、どちらかというイコールに近いのでしょう。

大好きなワンピースのアラバスタの国王が答えを教えてくれます。
「国とは人」

国を守るというのは、人を守ること。
国をつくるというのは、人をつくること。

この非常時に政権争いしている輩に肌で感じさせるには、どうしたらいいんだろう...。


国をつくるという仕事
クリエーター情報なし
英治出版


貧困に立ち向かう仕事
クリエーター情報なし
明石書店

西水美恵子さんのお話2

2011年06月01日 | 経営品質
◆◆ 人間としての幸せを考えるようになったきっかけ

それは雷龍王ではありません。

(2006年8月12日 日本経済新聞に掲載)
ある小学生にそれを教わった。元気がなくなった部下に理由を聞くと、息子の成績が下がり、海外出張の度に寝小便をすると言う。勘で「出張に連れて行ったらいい」と補助金を出した。忘れた頃、その子から「出張報告書」が届いた。「母が飛行機で飛び立った後のことが解って嬉しい。母はインドの貧しい人を助けている。僕みたいな子が学校へ行けるように立派な仕事をしている。母を誇りに思う。僕も母のようになりたいから、一生懸命勉強します」。幼い文字を辿りながら、溢れる涙が止まらなかった。もちろん、おねしょはぴたりと止まり、成績は親子揃ってうなぎ登り。部下に明るい笑顔が戻った。
恥ずかしかった。人は職場でも家庭でも同じ人間。どちらかで不幸せならもう一方に響く。こんな簡単なことが解っていなかった。以来、給与体系から出張規則や産休制度などまで、人事全てに職員のみを対象とする思考を捨てた。部下の家庭を対象に、人間としての幸せを考えるようになった。


◆◆ リーダーシップ理想像

・人をひきつけるビジョンと情熱
・右にならえをせぬ勇気
・人の上に立つには下にいることと知る謙遜
・異なる視点や反対意見を重んじる寛容
・信念、鉄の如く、ほれぼれするほどつながる頭とハートと行動
・まことの力は自ら権力を放棄してこそ授かるものと熟知する人徳


◆◆ ナデイアの死に意味を与える

もちろん西水美恵子さんご本人に、こんなこと直接きいていません。もし言ったら、それこそぶん殴られたかもしれません。
「人の死を肯定するな、人の心を踏みにじるな」と。

世界銀行の役目は憎まれ役。権力者の腐敗と悪統治を開発当事者を奮起させ国づくりをしていくこと。
誤解を恐れずナディアの死に意味を与える、しかも、見出すというより、もっと創造的に与えるとしたら。

もし、「誰の神様でもいいから、ぶん殴りたかった」と憎まれ役を買ったとしたら...

ナディアの死を通じて西水さんにスイッチを入れることで、のちに多くの命を救うことにつながる。その命は、喜ばしいとは言わないが、あえて西水さんの面前で地に落ちることで実を結んだのではないかと。

「一粒の麦もし地に落ちて死なずばただ一つにあらん、死なば多くの実を結ぶべし。」ヨハネ伝12章24節 この文を読んでいて、そんな妄想、曲解をしたりしていました。



◆◆ 同じ顔

伊那食の社員さんは全部同じ顔に見える。
みんな家族みたい。
目の輝きかなぁ、笑顔かなぁ。
(誰か正確な発言思いだして...)

打ち合わせはしてないはず。西水美恵子さんの第一印象は、大久保寛司さんが常々言っておられる、伊那食品さんを代表とする、いい会社の特徴というの評価とピタリと一致しています。

この発言の瞬間を受けて、顔を見合わせた大久保さん原伸介さん。

多分、多くの方がこの発言に驚いたはずです。