大阪道修町(どしょうまち)は薬種問屋が集まって形成された街です。
そのビル街に、「神農さん」として親しまれている少彦名神社が鎮座しています。
日本の医薬神である少彦名神と中国の薬草神である神農炎帝が習合しています。
今でも、周辺には多くの製薬会社が本社を構えています。
虎の張子がイメージキャラクターになっています。これは、1822年に大阪や京都でコレラ(虎狼痢:ころり)がパンデミックを発生させた際、「虎頭殺鬼雄黄圓」という丸薬で対抗したということに由来します。ちなみに、「虎頭」は虎の頭蓋骨で「雄黄」は三硫化二砒素。
昔は家庭常備薬というものがありましたね。
拝殿左手前の虎の張子の奥に神農像が祀られています。こちらの神農像はオーセンティックな像容で、左手で薬草をつかみ、葉を口に含んでいます。
神農さんと言えば、西の少彦名神社、東の湯島聖堂ということになりますね。
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