さあ、いよいよ紫根染めの練習です。
一般に、紫根染めは難しいと言われています。
事前にいろいろとリサーチした結果、
染液が抽出しにくい
紫根の色素(シコニン)は70℃以上で黒変してしまう
何度も重ねて染めるものらしい
という留意点があるようです。
茜染めの際は、煮立つかどうかの比較的高温で染液を抽出しましたが、紫根染めでは色素を黒変させないように30~40℃の低温で抽出するか、エタノール抽出をする必要があります。
そこで、今日は、まずエタノール抽出を試してみました。
一晩、漬け込んでおいて、さらに手で紫根をぎゅうぎゅう揉んでみました。
こうして得られた1番液は、だいぶ赤っぽい感じです。
温水で湯通し。今回から温度計も登場です。
紫根も茜と同様に先媒染です。
で、染液に浸します。
シコニンを黒変させないように液温を40数℃に抑えています。
茜と違って、温度管理は紫根染めのポイントの一つなので温度計をゲットしたわけです
で、1回目の浸染完了。
まあ、ちゃんと紫色に染まりましたね。色調はいい感じですが、ちょっと薄いかなあ。
で、水洗して、陰干し。
あらためて媒染し、2回目の浸染後。
水抽出で2番液をとってみたところ、金柑のど飴色。
よく分からないけど、3回目の浸染では、これを染液に加えてみました。
浸染3回後
特に2番液の効果はなさそうですねえ。
この後、媒染液を新液と交換。
浸染4回後
浸染5回後
浸染6回後
うーん、重ね染めしても、あんまり濃くなる感じはないなあ
前回の茜染めと比較してみました。
左:茜染め、右:紫根染め(3回後)
浸染6回(ちょっと生乾き)
茜は鮮やかに染められるようになったんだけどなあ。
濃い紫色を目指して、もう少し探求してみましょう
次は、低温抽出や酢酸抽出を試してみようと思います。
紫根についても、濁り成分の有無について調べてみないといけないのかな。
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