「エグザイル／絆」

　ども。

　今日は午後3:10からみなみ会館で「エグザイル／絆」を観てきました。
　
　香港ノワールのエッセンスを煮詰めた映画です。
　男達の生死をかけた行動・緊張感とそれを弛緩させるユーモアと友情。

　桂枝雀さんが笑いは「緊張と緩和」と喝破されていましたが、それを地で行く映画です。

　その男達が、結構なおっさん（FAT:ラム・シュ、BLAZE:アンソニー・ウォン、TAI:フランシス・ン、CAT:ロイ・チョー、WO:ニック・チョン）だということで、人生の悲哀もたっぷりと感じさせます。それと対照的な派手なアクションシーン、バンバン弾が飛び交い、血がたっぷり流れます。
　ボス役にサイモン・ヤム、ラム・カートン。
　警察役でリッチー・レン。

　アクションシーンとこの配役、さすが、ジョニー・トー作品です。

　個人的には人の良さを感じさせるフランシス・ンと「古惑仔」シリーズの悪役が印象的なロイ・チョーの演技に注目しました。
　また、マカオの街並みと角の丸みを感じさせる映像がフィットして、返還前の一瞬の時代を感じさせて秀逸です。

　香港映画には珍しく、セリフが少なく、それがかえって映画の印象を深めています。

　久しぶりに超上質の香港映画を味わいました。