「その日のまえに」

　ども。

　今日も、京都は寒い一日です。

　「その日のまえに」文春文庫　重松清著。
　一気に読みました。

　短編連作で、一見バラバラなストーリーが読みすすむに連れて重なっていきます。こういうストーリー展開は面白いですし、色々な年齢・置かれた立場など異なる人物を書き分けて、スーッとお話しがまとまっていく展開を味わえることが「小説」を読む醍醐味です。オシャレな小皿料理を食べたような感じ。
　後味もすばらしい。

　「その日のまえに」「その日」「その日のあと」と続く連作は何度も読み返しながら味わいました。現実でも、家族や夫婦の奇跡的な日常を愛しく感じられ、世界が変わって見えます。

　この世界をどう映画にしたのか、不安でもあり、楽しみでもあります。