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旅のエピソード 化けもの旅館に泊まらず逃げ帰る

2008-02-24 19:24:02 | パソコン相撲
数年前、私は関が原を旅行した事がある。
行く前からそこに泊まるのを躊躇したのには、やはり訳があった。
戦国時代の古戦場の跡である、東西数万の将兵が埋まっている所である。
現地ではその日の宿の事で、思い悩んだものである。
関が原に宿を取るのではなかった。
後の祭りである……。

昼間のうちは、自転車を借り史跡巡りをした。
観光客がかなりいて、行く先々でさすが関が原と思った。
日暮前、私は首塚にたどり着き、しばし感慨にふけったものである。
不気味な雰囲気があたりに漂っていた。
さあ、そろそろ帰ろうと思いまわりを見ると、人だかりは消えていた。
それからは闇が覆ってきた……。

暗くなってから、とある宿に入った。
これまた一目でわかる程の、気味悪い旅館であった。
玄関はがらんどう、私のほか客はなし、それもここ数年無さそうなようす。
通された部屋に、これまたぞっとした。

間違いなく、出る、私は直感した。
絶対出る、ここにだけは泊まれない、駄目だ。
私はお茶も飲まず、夕飯も断り、キャンセル料を払い、急ぎ逃げ帰ったものである。

私のその判断は、今でも正しかったと思っている。
旅好きでほうぼう行ってるが、あんな宿は初めてである。
宿には悪いが、御免である。
それはそれで、貴重な体験であった。
あしからず。
コメント
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