ゆったりと生きたい

私も若くないし~~~
しんどい時もあるけどゆっくり生きようと思う。
日記代わりのブログです。

地震の日

2011-03-16 | 独り言
地震発生は3月11日の午後2時45分頃。

夫と馬車道を出て、ニィニィのマンションまで歩こうと店を出たとき、
何故か北東の方向の空が異様に黒かった。
『雨でも降ってくるかな・・・・』そう言う夫に、『西の空は青空だから雨は降らないわ』と私は言った。

カ~~ン、カ~~~ンと金属を打ち鳴らす異常な音が聞こえて来た。
その後、グラグラと来た。
渡ろうとした歩道橋の鉄筋が鳴る音だったようだ。
電線が大きく揺れて家の壁をたたいている音も聞こえる。
空にはカラスが2~3羽、鳴きながら飛んで行った。
15階建てくらいのビルが大きく揺れているのが見えた。
何故だか10~15階建てのマンションは30階建て以上の高層マンションよりも大きく揺れているような気がした。

とても長い間揺れているようで私は心の中で早く揺れが収まるように祈った。
こういう経験は二度目だ。
35年くらい前に起きた宮城県沖地震に遭遇した時、私は幼い二人の子供を抱えながら同じように激震の中、しきりに祈ったことがある。



私はニィニィのマンションに直行した。
エレベーターは止まっているから階段を登った。
日頃、少し山登りをしているのが役立った。
7階のニィニィの玄関から見える居間の床にはランプが転がっていた。
そして植木鉢も転がっている、花瓶も落ちて・・・・・。

幸いなことに落ちたそれらのものは壊れていない。不思議だ。
土と水が一緒に落ちて床はひどいことになっていた。
洗面所や流し台の下部の引き出しが全て飛び出していた。
高い所にある戸棚や棚の中の食器などは全て無事だった。不思議だ。
壊れたものが何もないから、本当にラッキーだった。

余震が怖い、時々、揺れ始める。大きな建物が揺れるって不気味だった。
飾ってある風鈴が鳴り始めなんだか怖い気持ちが噴出してくる。
さっと水だけを拭いて中途半端に片付けて外に出た。

結婚したばかりのまだ、若い女性が、ご主人が出張だと言って、心細がって涙ぐんでいる。
1時間くらい彼女を励ましながら一緒にいた。
大きなテレビが落ちたと言っていた。怖くて壊れたかどうか確認も出来ないとか。
部屋にいた人たちは部屋が大揺れして怖かったのだろう。
私は外にいたから案外と平気だったみたい。

それにしても、又、私は大地震の中で何かに守られているのを感じた。



夫と一緒だったせいからか恐怖心もなかった。
以前の仙台での大地震の後、私たちは身近で地震に一番強いと思われたニュータウンに引っ越した。
その古家も変な借家人に一時は乗っ取られ、その後、そのためか売却した方が良いような気分になってしまった。
夫と売却後の確定申告を済ませた後の出来事だった。

仙台に家を持つ気になったのは大地震を経験したからで、
売却を決意したのはあくどい借家人に家を凌辱されたような気分になったため。
売却後の確定申告も済ませごねぎらいを兼ねて夫と食事をした後のことだった。
地震とともに仙台の家を作り、処分した直後に又、この大地震。
何か因縁めいたものを感じ不思議を感じる私でした。