映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

マリー・アントワネット  キルスティン・ダンスト

2009-05-31 22:04:03 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
ソフィアコッポラ監督が描く女性の世界。世紀の悪女マリーアントワネットの女性としての歩みをかわいらしく映している。ベルサイユ宮殿をロケで使ったのでスケール感はある。スパイダーマンの恋人キルスティンダンストが演じるとマリーアントワネットがかわいそうな存在に見える。

娘が授業でフランス革命をやっていた。社会の教員がかなり気合を入れてプリントをつくっていた。池田理代子「ベルサイユのばら」の漫画から、いかにマリーアントワネットが浪費家だったというのを示す場面を抜き出していた。でも「本当は彼女もなりたくてそうなったんじゃないよ」ということで、一度見たこの映画のDVDを借りて一緒に見た。

オーストリアとフランスとの政略結婚でフランスの王太子ルイにお嫁に行くことになったマリーアントワネットはキュートでかわいい女の子。ベルサイユ宮殿に嫁いだが、周りからは白い目で見られている。しかも、王太子は夜のお勤めをしないので子供がなかなかできない。そうしているうちに王太子の弟に男子ができる。。。。。
日本の皇室にダブってしまうような話でもある。彼女は子供ができないそのストレスを衣装や靴の贅沢やギャンブルの散財に向けてしまっている。最終子供は生まれるのだが、その使いっぷりは変わらず、国民の批判をあびフランス革命が起こるという話だ。しかし、後年の評価では浪費はそんなにひどくはなかったと言われている。国民と乖離している中、ネタミが集中したのであろう。

ソフィアコッポラ監督は余計なセリフを排除して、画像でセリフに充当することを実に見事に表現している。コンテの美しさと美術の素晴らしさは特筆すべきところだ。視覚的に美しいデザートがこれでもかと出てくる。この時代からこんなデザートがあったのであろうか?おいしそう!!
コメント
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