映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

バグダッドカフェ  女の友情

2009-05-28 19:37:14 | 映画(洋画 89年以前)

題名にバグダッドとあり、中東映画と思っていた。勘違いでした。
舞台はラスベガス郊外の「バグダッドカフェ」というカフェ兼用のモーテル。女主人が切り盛りする店にドイツ人の太った女性が宿泊する。彼女がカフェの仕事に首を突っ込みカフェが次第に変わっていく話。 意外なことに女の友情を描いた映画であった。誰もが10回以上聞いたことある主題歌「コーリングユー」が心に響く。

怒りっぽい女主人が切り盛りする郊外のカフェはさびれていて、カフェといいながらコーヒーメイカーすら壊れている。女主人は大喧嘩して旦那を追い出したばかりである。そこに米国旅行中に夫婦けんかして取り残されたドイツ人の中年女性が泊めてくれと来る。
突然の来客に不審な人物かと女主人は疑い保安官を呼ぶが何も不審なところはない。きれい好きのドイツ人は部屋をきれいにすると同時に、カフェの中もいらないものを捨てて整えていく。女主人は怒るが、次第にカフェが変わっていく。。。。
けだるい始まりで、登場人物に美男美女はいない映画。最初は大丈夫かな?と思う。ところが、中盤からピッチを上げていく。

奇妙な登場人物が多い。主役二人は超個性的だし、バッハばかり弾いている息子、泣きじゃくる息子の子供の赤ちゃん、男狂いの遊び人の娘、売れない画家、敷地内でテントを張って寝泊りするブーメランの名手の若者、原住民のコックなどなど。。それらが少しずつ変わっていく。
伊丹十三の「タンポポ」「スーパーの女」のような匂いも軽く残しているが、ドイツ人女性が別にかっこいいわけではない。
牧歌的な要素が強く、気持ちが徐々に穏やかになってくる。後味が良い映画だ。

コメント
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