映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

東京流れ者  渡哲也

2009-05-26 19:55:52 | 映画(日本 昭和35年~49年)
中年以上が多いカラオケスナックにいくと、テーマソングを時たま聞くことがある。渡哲也の初期の作品。B級映画で荒ぽさが目立つがたまにはいいだろう。鈴木清順監督といえども日活アクション映画はどれもこれもあまり変わらない。

渡哲也はヤクザの組から足を洗おうとしている若者。そんな彼の元親分も組の解散を企てている。ところが、ヤクザの闘争に巻き込まれてしまう話。
松原智恵子は歌手の役だが、声は吹き替え、しかもまったく似合わない声カラー映画なので、色づかい鮮やかだけれども、美術は非常に稚拙セリフもたどたどしかったりする。川路民夫は普通。二谷英明はニヒルでかっこいい。見所は佐世保のクラブでの大喧嘩くらいかな?

40年代前半の様子がずいぶんと映されている。これがなかなか趣がある。佐世保の米軍相手の飲み屋街はロケ。米軍キャンプ近くの英語看板のバーが映されている。40年代の横須賀を思い出す。そのころの横須賀も今より英語系の匂いが強かった。
近代化途中の日本。まだまだ雑な匂いがする。
コメント
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