映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ダークマン  リーアムニーソン

2009-05-06 05:41:59 | 映画(洋画 89年以前)
スパイダーマンのサムライミ監督の89年の作品。ダークマンは「シンドラーのリスト」のリーアムニーソンが演じ、相手役はコーエン兄弟作品常連のフランシスマクドーマンドである。そののちスパイダーマンを撮るサムライミ作品だけあって、見るものをあきさせない連続性がある。加えてダニー・エルフマンの音楽が響き渡り気分を盛り上げる。B級映画の域を超え、なかなかの傑作だ。

リーアムニーソンは人工皮膚の研究者、弁護士のフランシスマクドーマンドにプロポーズをしたところだ。弁護士の彼女は、湾岸開発に関する裏話の秘密文書を手に入れた。顧問先社長から文書を要求されるが、受け渡さない。その文書をめぐって、恋人のリーアムが何か知っているのではと、利害に関係するマフィアたちが、彼の研究室に侵入して、彼と研究所をむちゃくちゃにして、機密文書を奪う。
研究室の爆発で耳しか発見されず死んだと思われたリーアムは、海に漂流されたところを行方不明者として発見される。全身大火傷で介護された病院を抜け出し、恋人の元へ行くが化け物としか思われない。恋人マクドーマンドが顧問先社長たちと楽しむパーティ会場へリーアムが行くと、そこには研究室を襲ったマフィアたちも参加していた。リーアムは復讐に燃え、マフィアの一人を叩き潰すが。。。。。

このあと自分が研究していた人工皮膚のマスクを作り、マフィアたちに挑む話の流れでストーリーは単純だ。ダークマンとなり、七変化する中で、面白いヤマ場をいくつか作る。
思わず大笑いしてしまうシーンも多い。
バットマン、スパイダーマンの伝統的アメコミの流れに加えて、オペラ座の怪人の不気味な流れを混ぜていく。ダークマンは正義の味方で市民を助けるといった立場ではない。時折正義に反することもやってしまう。ダークナイトで検事役の顔が火傷でむちゃくちゃになるのは、この作品の流れか?

俳優が特別な活躍をするわけではない。むしろスタントマンのすごいアクションに敢闘賞という感じ。
悪役がいかにも悪役らしい顔をしているのが良い。
高らかに響き渡るダニー・エルフマンの音楽の迫力はいつもながらすごい。この映画音楽があるからC級映画がA級まで押し上げられる。ダニーは、画面を見てから、音楽をあわせるのであろうか?緩急自在にアクションの抑揚に連動する音楽で、身体がジェットコースターに乗っているように躍動してしまう。
コメント
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