この年末年始は、“紅白”は見なかったが(矢沢永吉!)、“BS”は見た。
マイケル・ジャクソンの昔のライヴ、ジョン・レノンがいたクォーリーメン?の現在の老人たち、旧ソ連でのビートルズ信仰、スペイン美術の旅など。
このような“まじめな番組”において、ぼくの<テレビ侮蔑>は解消されたか?
否。
これらの<情報>は、ほとんど虚偽である。
テレビが、現実を“ただうつしている”から、<リアルだ>ということはない。
現実をただうつすことに、<選択>があるし、くだらないナレーションが、<現実>を裏切るのだ。
たとえば、スペイン美術の旅における、ベラスケスとゴヤの対比は、たんなる<嘘>を述べる。
ベラスケスは、“侍女たち”において、王家を讃美してなどいない。
真中に描かれた皇女(幼女)の顔は、美しくはない。
このように“常識というデタラメ”を無限に増殖する<メディア>こそが、<神>なのだ。
すなわち、テレビを信仰する者には、<真実>にたいする感性がない。
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