Don't Let Me Down

日々の雑感、引用。
言葉とイメージと音から喚起されるもの。

ニッポンのカイシャ

2010-01-20 10:01:42 | 日記


あるニッポンのカイシャがトウサンしたそうだ。

“メディア”は語る;

▼ 国家管理という空港に不時着し、会社更生法の格納庫で身軽になる日航。初めての着陸に固唾(かたず)をのんだジャンボ開発陣のように、納税者は再びの離陸を厳しく見守りたい。天候がどうであれ、今度はしっかり飛んでもらう。(天声人語)

◆人に限ったことでもない。かつて“日本の空”の代名詞であった企業が涙のときを迎えている。日本航空が東京地裁に会社更生法の適用を申請した。いわば倒産であり、一からの出直しになる。危機感の乏しい「親方日の丸」体質、小回りの利かない肥満体形、複雑な労使関係…と、閉めた扉のなかで改めなくてはいけないことは幾つもある◆3年以内の再建を目指すという。贅肉をすっきり削ぎ落とし、安全で、安心で、流した涙のぶんだけ素敵な笑顔の翼となって戻っておいで。(読売・編集手帳)


はてさて、ぼくは“日本航空”というカイシャに特に関心はございません。

ぼくが関心があるのは、<ニッポンのカイシャ>ですね。
つまりぼくもずいぶん長い間、ニッポンのカイシャで働いた“カイシャイン”だったから。

ぼくはその前は、“ニッポンのガッコウ”という所にもいたんですね(笑)
<問題>は、そのいずれにも、あまり良い思い出がないことですね。

まあ、かんたに言えば、“いやいや-やっていた”ということです。

つまり、自分の<生涯>を振り返って、“いやいややっていた”ことが、あまりにも多いということです。

まあ簡単に言えば、“社会(カイシャ)不適応性”ということなんだろうね。

まあ“社会に不適応”なひとに対して、<社会>の方は、“君が悪い”とか“すべてのひとに快適な社会なんかない”と<強迫する>わけです。

しかし、ぼくの僻目(ひがめ)かもしれないが、この<社会>で結構楽しい人とか、快適な人も多いようです。
こういうのを<趣味のちがい>と言うんですね(爆)

だからぼくは、先日のSnapshotで、<現実的な社会は、現実的なひとによって成り立っている>というように書いたワケ。

つまりなにが<現実的>かも、趣味の問題ですね。

“カイシャ”の問題にもどれば、“カイシャ”について、とやかく言っている“メディア”も<カイシャ>なんです。

つまり“カイシャ的な人々”が、“カイシャ的な人々”に対して、とやかく言う、のです。
これは限りない、<悪循環>です。

すなわち、その外に出られないのです。

これは<カイシャ>だけでなく、<セイジ>ということにも、まったく正確に適応できます。
現在メディアやその周辺の(ブログとかツイッターとかも含めた)<言論>というのには、<外がない>んですね。

つまり<同じようなひとが、同じことを、いつまでも言っている>という徹底的な<悪循環>なんです。

つまり“ニッポン”という国とか社会には、もはや<外がない>んです。

ニッポン列島の外には、<海>があったはずなんですが。

でも<海>もなかなか見れないですね。

なんか“このレットウ人(列島人?劣等人?)というのは、海よりペラペラな人口イルミネーションに<美>を見ちゃってるんです。

まあこういうのも<趣味のちがい>というんですが、その趣味が、徹底的に“アメリカン”になったのも、“歴史の必然”なんでしょうか?

ぼくは、最近もう歳なので、<昔のこと>とか、<自分の子供時代>とか、<死んだ母のこと>とかを<おもう>よ。

そして<学校時代>の方が、長かった<サラリーマン時代>より、強烈だ。

あの時代に、自分も“他の人々も”決定されてしまった。
つまり<ガッコウ>の強烈さ、ですね。

もちろんガッコウというのは、ダイガクだけではないし(ダイガクに入ったときには、すでに決定されていた、とも思えるが)、たとえば、法学部のひとは法学部のようにしか考えられない、のです。

ぼくにとって、<カイシャ>というのは、決定的に<影が薄い>場所だった。
つまり、“自分の”影が薄いだけじゃなく、“あっちの”(つまりカイシャの人間の関係が)薄かったんです。

このブログを読む<若者>が、60歳を過ぎたとき、それについて<ドーおもう>かが、興味深いが、その時、ぼくは<彼らから>それを聞くことはできない。

残念!

だからぼくは、いま、本を読む。


ひとに会いたいからね。






* 写真は、ヒコーキに乗ると海が見えるという<説明>である。
日本航空は、このヒコーキを飛ばす会社であるから。
海も見えるし、島も見えるし、列島も見える。

もちろん雲しか見えないときもある。
ああヒコーキからは、<ひと>が見えない!




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