気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

宮本さんの振付のこだわり(明子ちゃん編)

2008-09-25 16:23:52 | 振付師
昨日のチュッキョフィギュアは、鈴木明子ちゃんの「リベルタンゴ」の振付のこだわりでした。フィギュアこぼればなしに、宮本さんの振付の特集を連続して扱ってくれた裏話が載っています。このシリーズ、4作目以降男子編も期待していたのですが、とりあえず3部作になるようです。(いつか続編を期待しますね、チュッキョフィギュアさん)
動画もありますが、一応書きますね。

ナレーション
「鈴木明子選手の今シーズンのエキシビション、リベルタンゴ。情熱的な滑りを得意とする鈴木選手らしいプログラム。本来男女のペアで踊るタンゴを観客を男性に見立て、時には挑発するように演じました。感動の余り、涙を流すお客さんも。」

宮本さん
「あのねー、元々タンゴをやらしたかったんですよ。大ちゃんも僕もゆってて、で、あっこちゃんもうんうんゆってて、じゃあぜひやろうよって。
まずタンゴの強さ、上半身だけじゃなくてエッジにも伝わるぐらいの強さのステップを入れたりとか、で、あとは目線。
1人で踊ってるんじゃなくて、周りに誰かがいるように作ったんですよね。だから、タンゴってもともと1人で踊るもんじゃないじゃないですか。女性と男性が踊る。そういうのもすごい意識して。それを観客に向けてって作ってるんで。その辺も注目してもらえたら。」

ナレーション
「リベルタンゴ、力のある視線で観客を挑発する鈴木選手。そして観客を男性に見立てた演技。タンゴの力強さを表現した情熱的なステップ。」

スタジオにて本多恵美アナウンサー
「鈴木選手は23歳。日本のフィギュア界では、女子としては引退を考える時期、年齢。今年初めて大きな国際大会への出場が決定。NHK杯、いきなりの表彰台もあるかもしれませんよ。」

今回の振付のこだわり(というか、もう「振付の秘密」という言葉を使いたい)は、「観客を男性に見立てる」でしたね。
それで納得。このプログラムには、今まで女子選手のプログラムにはなかったぐらいはまり、リピ見したけれど、魅了されたのは当然のことだったのだと思いました。私達は彼女に男性に見立てられ、誘惑されていたのだから。
あー、もう、宮本さんの仕掛けたワナにはまったのも同然だわ。(笑)

DOIの最終日昼公演で、リベルタンゴを観たときの感動は忘れません。彼女の演技の始まりとともに会場の空気が緊張感で張り詰め、ぐんぐんと惹きこまれ感覚を翻弄され、終わったときにははっと夢から覚めたようになって、立ち上がり大きな拍手。総スタオベに彼女自身も涙汲んでいて。

昨日リピ見しながら細部を観察していました。ジャンプ直後の表現まで凝っているんですよね。エレメンツがストーリーに違和感なく溶け込んでいます。
最初のスピン、サイドウェイズとレイバック、これが曲と前後の振付にものすごく合っています。スピンから出るところも雰囲気あって秀逸です。
宮本さんのEXプロのスピンって、バチェラもそうですが、すごくプログラムの雰囲気に合っているんですよね。このプログラムならこのスピンしかない!っていうぐらいぴったりのスピンで、曲を盛り上げます。
競技プロでスピンを見ているとき、レベルのためとはいえ、表現をぶち切るような唐突な印象を受けるものが多いんですけれどね。(宮本さんのプロの話ではなく、一般的に、です。)

リベルタンゴ、DOIの動画です。BSが観られなかった方、どうぞ。THE ICEのほうが明子ちゃんの演技もカメラワークもずっといいのですが、その動画は以前はあったのですが、先程探したら見つかりませんでした。
あの背中からのスタート、衝撃的でとても素敵なのに。昨日は放送後、手元の録画をこちらばかりリピ見していました。

昨日も↓に書きましたが、私は今季、女子はとにかく鈴木明子ちゃんを応援します!がんばれ、明子ちゃん!NHK杯表彰台!(本田アナも彼女を応援してくれているようで、心強いです。)