気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

Number買っちゃった(加筆修正しました)

2008-04-10 17:00:47 | 高橋大輔その他
フィギュア雑誌だけにして、それ以外の雑誌はなるべく買わないつもりだったのに、今日発売のNumberをつい買ってしまいました。
たった2ページのために530円の出費かぁ。でも真央ちゃんの記事もいいものでした。ワールドFSについて「あのときね、間違いなく、神様がいた。」、真央ちゃんの名言ですね。

大ちゃんの写真は田村明子さんの記事に合った、とてもいい表情のものです。
田村さんの言う「戦士の顔」。キッと正面を、自分自身を見つめていて。こちらの胸の奥底にまで届くような眼差しです。
最近いいものが多かった大ちゃんの写真ですが、この写真ほど彼の内面を表したものはなかったように思います。ワールド終了後の高橋大輔の気持ちがそのまま写っている、と感じました。
この写真を見るためだけにでも、この雑誌を手に取る価値はあると思います。

もちろんインタビューも内容が濃くていいものです。2ページに凝縮されたワールド直後の大ちゃん。4回転2本に挑戦したこと、4回転論争についても触れていて、あのときの彼の心をなぞるような気持ちになります。
やはり大ちゃんは4回転2本に挑戦したことは後悔していません。予想がついていたとはいえ、これは嬉しいことでした。負けたけれど、4回転2本に挑戦した大ちゃんを改めて好きだと思っていたものですから。

そして4回転論争。「ジェフにも挑戦してほしかったという気持ちは、少しだけあります。」という言葉は私には意外でした。
意外に思う私が、しのぎを削り合うトップアスリートの心理を分かっていなかったのでしょう。あれほど4回転にこだわっていた以上、自分以上の回数の4回転を見事に成功させた選手に負ける方が、まだ納得がいくのかもしれません。ジュベールもそんな気持ちだったのでしょうか。
ジェフが成功率が悪いジャンプに挑戦しないのは当然のことで、誰かから何かを言われなければいけない筋合いのものではないと私は思っていました。
4回転2本を入れた選手と全く入れなかった選手がどちらも完璧に演技をしたら、4回転2本を入れた選手が勝つのだから、4回転を入れることが賭けであるのと同じように、4回転を入れないことも1つの賭けだと考えていたのです。
でも4回転ジャンパー達にとってはそんなに単純なものではなく、大きなプライドが掛かっていたのでしょう。

亡くなったおじいちゃんが見守っていると感じるという言葉が一番印象に残りました。試合に勝てるようにとは祈らず、怪我と事故だけないようにとお願いする。ジャンプの成功を頼みそうになると自分を叱る。彼の強さ、潔さを感じます。
そして思ったのは、愛されて育った子は強いということ。生前にかわいがられた記憶が、死後も彼の力になっているのでしょう。
幼いころ気持ちが優しく弱虫だったという彼は、周りの人の愛を吸収して本当の意味での強さを持った青年に育ったような気がします。
田村さん、長年取材をしてきて信頼関係ができているとはいえ、よくこんな彼の心の奥底に踏み込んだインタビューが取れたものです。このときの大ちゃんの心境が言わせた言葉なのかもしれませんが。
彼の心にちょっぴり触れたような気がしました。
彼の心の強さ、美しさがにじみ出た本当にいいインタビューでした。

昨日、時間のないときにバタバタと書いた記事で納得がいかなかったので、加筆修正しました。コメントをくださった皆様、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。