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何が罪なのか

2009-06-09 06:01:00 | 文化・芸術
 裁判員制度が始まった。

 そこでふと疑問がわいた。

 「何が罪」なのか、「何を罪とする」のか?

 「何に罰を与えるのか?」

 というごくごくシンプルな疑問




 “殺人”を起こしたことのみが罪ならば、そしてその事実に罰を与えるのであれば、その事実が立証されるだけで機械的に懲役何年だとかを決めればいい。

 しかし、その動機、その時の精神状態まで問うということは、罪に問われるのは、もちろん司法上での加害者の保護というのもあるが、単なる殺人の事実だけではないことを物語っている。


 裁判員の存在が必要とされるのは、その事実以外の部分をどう汲み取るのかということが要求されているからかもしれない。

 
 裁判では単に殺人の事実の立証のためだけではなく、何故殺人に至ったのかという経緯や動機を明らかにして酌量の余地を問う。


 つまり単に殺人を犯したという事実に対してのみ罰を与えるのではなく、経緯や動機を含めて罰を与えるわけだ。


 
 1人殺したから無期懲役で3人殺したから死刑という図式だけで人を裁くのではない裁判の難しさを司法のプロの感覚だけに任せるのではなくて、一般市民のごくごく当たり前の考えも取り入れてよりよくしようという試みがこの裁判員制度のように思う。



 何が罪なのか、何を罪とするのか?そして何に罰を与えるのか?


 一般市民としての感覚をうまく反映させることができるような進め方になるように裁判員も積極的に関わる必要がある。



 制度への賛成反対の不毛の議論にエネルギーを投じるのではなくて、真正面から考えてみてはどうだろうか?

 裁判員制度がうまく行くことを見守りたい。




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