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マイクロソフトカップファイナル!東芝優勝おめでとう!

2007-02-04 21:30:19 | スポーツ
 マイクロソフトカップ決勝戦、東芝対サントリー。秩父宮ラグビー場に決勝戦を観に行った。混雑が予測されたとはいえ、なんと10年ぶり(らしい)の満員札止めとなった秩父宮ラグビー場は、23000人を越える観客でほんとうにいっぱいになっていた。

この試合は、東芝が3連覇をかけた試合であることと、最後の1つはサントリーがあの早稲田の強さを作った清宮監督になり、今年すでにその成果を出していて、東芝の三連覇を阻止するにふさわしいチームなので、見応えのある試合になるとみていたらまさにその通りの内容だった。

 試合は、強者同士の戦いに観られるとおり共に低い得点での展開。強いチームは何しろディフェンスがしっかりしている。

 お互いに譲らず試合は、前半20分ぐらいまでは0対0のままであった。サントリーはこれまでのリーグ戦で東芝に勝てていないので、相当に東芝を研究してきたようで、大変落ち着いていて、また「勝つのだ!」という意識が感じられた。一方の東芝は、いつもの東芝の強さであるパワーや展開がなぜか上手く出ない上に、ラインアウトがどうしても上手く行かずに調子に乗れないでいた。

 こういう試合では1点が物を言う。だから前半の4分頃にサントリー12番のニコラスがペナルティーゴールをねらいに行くが、惜しくも外してしまう。少しだけ嫌な予感がした。

 サントリーの得点は、前半24分。東芝ボールのパスを上手く14番栗原がインターセプトして獲得した1トライ、ニコラスの1ゴールの7点。ここで0対7

 東芝にとっては、怪我のような得点だ。上手く攻められてとられた得点ではないだけに、気持的に立て直すのに苦労しそうな得点のされ方だが、その後もしっかり落ち着いた試合を続けた選手達の精神力の強さは本当にすごい。

 この得点シーンは確かに盛り上がったのだが、個人的には「これは神様からのプレゼントのようなもの。」に見えた。これが吉とでるか凶とでるか。

 前半、東芝が混乱の中から上手く抜け出して突進し12番マクラウドのトライが決まる。東芝らしい短く速いパス回しとスピーディーな集散が、攻守ばらばらになっている状態でも選手の意識がそろっていることを証明していた。得点はゴールも決まって7対7。

 後半に入って、からサントリーが11分と37分にペナルティーゴールを決めて6点リードになったが、決して安心は出来ない。1トライ1ゴールあれば7点となって6点差は逆転できるし、東芝はバックスはもちろんフォワード陣も得点力があるチームである。

 案の定試合も後半37分にニコラスのペナルティゴールが決まったあたりから、サントリーの緊張感がゆるみ始めていた。ボールキープが出来ていたし、東芝の猛烈な攻めも上手くディフェンスが機能して止めていたから、勝てると思ってもムリは無い。しかし、試合は最後の動いた。

 ラグビーは40分ハーフのゲームだから37分を過ぎて、6得点差。38分になってくると、リードしているサントリーはあと2分、攻めなきゃならない東芝は、ロスタイムも入れてあと6分ぐらいと考える。しかも今日のレフェリーは岩下さん。ロスタイムを10分ぐらいとることもあった人である。観ている方もハラハラである。

 そして試合の時計は40分を回った。場内アナウンスでロスタイムは4分と発表。ここから東芝がどんどんとパワーをかけて攻めてくる。防戦一方のサントリーは東芝の攻めのパワーとスピードで徐々に守りのタイミングが遅くなってしまった。致し方なくなのか意図的なのかサントリーはモールでオフサイドを連発する。しかしペナルティーキックからのラインアウトを選択している時間はない。プレーを継続する東芝は、モールで攻め続ける。

 サントリーのディフェンスも必死に守る。サントリーはディフェンスラインを、東芝のスクラムハーフの動きと視線に応じて右に、左にどんどん位置を変えている。

 時計は44分を回った。

 ラグビーでは、たとえロスタイムを使い切っても、プレーが続いている限り試合は終わらない。プレーを切らさないようにパワーをかけつつも丁寧に攻める東芝は最後はゴール左下のモールから、ブラインドサイドを抜けて5番のフォワード、バツベイがトライ。これで12対13。時計は46分になっていた。

 その後14番、バックスの吉田大樹がゴールを決めて14対13となってノーサイド。東芝の優勝が決まった。

 すごい試合である。

 ちょうど、神戸製鋼が平成2年の第43回社会人選手権大会で3連覇をかけて三洋電機と戦った試合のようだった。ロスタイムに14番ウィリアムスが右サイドを50m駆け抜けてのトライ、15番細川のゴールも決まって18対16で神戸製鋼の3連覇が決まった。このときのロスタイムは3分である。この試合三洋電機はトライ後の1つのコンバージョンゴールを失敗していた。

 ここから神戸製鋼の7連覇へ繋がったことを考えると、3連覇が大きな通過点であることは間違いない。3年連続優勝することが如何に難しいは、社会人ラグビー選手権大会の歴史をみても分かる。1949年以来、3連勝経験のあるチームは、八幡製鉄(2回)と新日鐵釜石(1回)と、神戸製鋼(1回)だけである。

 新日鐵釜石の7連覇、神戸製鋼の7連覇の時代とは変っていて、実力伯仲の時代だから東芝が7連覇できるとは言い切れないが、日本のラグビーの発展のためにも強いチームが素晴らしい試合を見せてくれることが何よりである。

 神戸製鋼対三洋電機の試合後については二宮清純氏がレポートしている。

 また今日の試合については、こちらを参照されたい。
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