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民主党

2007-11-06 08:02:17 | 社会・経済
 小沢一郎氏の突然の辞任表明。民主党の役員会でのやりとりがどういうものだったのかはわからないが、みんなびっくりしたのは間違いないだろう。

 いま参議院では、民主党が第一党である。次の衆議院総選挙では民主党議員や支持者はきっとみんな「勝てる」か「勝てるかも知れない」という期待感を持っているに違いない。

 そういうなかで今回の小沢氏の民主党に対する発言は、唐突だし、見方によっては、いい雰囲気に水を差すものにしか見えない。



 しかしである。何の根拠も無くこういう発言をするという事の方が考えにくい。



 民主党の議員がどういった面々なのかはわからないが、かつて自民党に居た人達はもう高齢化して、政権からしばらく離れてしまい、輝きも老獪さも失われつつある。また方や若手と言えば、批判はお手の物だが、政権を担当し、やり手官僚に屈しないほどの力量も期待できず、自民党以上に秘書を抱えないと何も出来ない可能性も否定できないのではないか。


 つまり、言うことは立派だが、行動力はどうだと問われたら、仮に一度ぐらいは政権を担当できたとしても、長期化はままならず、国民の期待を背負う分、期待に応えられる行動ができなければ落胆も激しく、結果として二大政党どころか、自民党一党という体制にすぐに逆流するおそれがもっともありうるシナリオである。


 ならば、連立であろうとも、“与党”になること、“官僚をどう動かすか”ということを、自民連立の傘の下で経験させることがもっとも“2大政党”の実現と継続という理念の実現にとっては、良い方法だとも考えられる。


 いま民主党は、過去のいろいろな問題、肝炎の薬害、年金制度の運用など、省庁や官僚の不正などを突いてきた。わかりやすく言えば、いま仮に衆議院総選挙を行って、民主党が第一党になって、野党になった自民党から同じような追求がなされたときに、本当に民主党は、いま民主党がやっていることをやれると言い切れるのか。官僚を動かし、解体したり、再編したりができるのか?と言われれば、まだまだ何もかも足りないと、小沢氏は感じたのではないか。そういう考察を、参議院で過半数をとった中で感じたのではないか?

 本気で、2大政党を標榜してきた小沢氏からみれば、参議院の過半数確保でうかれている民主党内部に対して、「とってから何をするのかが大切だ!なにを浮かれているのだ」とでも言いたげな、怒りに近い感覚をもったのではないか?

 小泉氏は、道路公団をつぶし、郵政も民営化した。そのまま社会保険庁の再編もやり終えて欲しかったが、いずれにしても「実績」を残した。自民党がやったというよりも小泉氏がやった。

 どんな形であっても、実績を残した。果たして民主党はどうだろう。

 一部の議員からは、「性急すぎる」との声もあるが、いまが最大のチャンスである。大局をみて考えればわかるはずである。いま動かなくていつ動くのか?そういう大局観は多くの人は持てない。


 そういう中での孤独感が小沢氏にはあるのだろうが、民主党が目の前のチャンスをみすみす逃すのかどうか、今後の動向に注目である。




今朝の一句

 民主党。チャンスの前髪見えないの?



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