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「パートの女は怒っている」

2004-11-16 01:22:51 | 
 ひきつづき例のお店の話題。

 パートの人たちの仕事は、小間使い的なことから、販売接客、レジ打ち、商品の陳列、片づけ、売り場の棚割り、商品の移動、買い物された商品を駐車場のお客様の車までの運搬、お客様からの返品の受付処理、訂正処理時の上司の承認印受領、お客様からのお問い合せに対応する、在庫商品を探す、GOT端末での発注、など多岐にわたる。普段私たち買い物客の目に触れる所以外でも、一人でこれ以上の種類の仕事を担当している。しかも、ポイントだの割引券だの、セール期間中に買ったものを、セール期間終了後に交換するなど、レジ処理だけでもたくさんあるのだが、パートにも売上げ目標があるのだ。

 ちょっと意外な感じがするが、まぎれもない事実である。みんなで積極的に接客しようとか、パートだからといって甘えた考え方は止めよう、という主旨で始めたモノなのだろうが、これがまた大企業病により、主旨がどうもいびつに理解され、運用されているようだ。その一例を紹介しよう。

 パートの売上成績の付け方の基本はレジ登録を人になるのだが、時には接客した担当者があきらかな場合などは、レジの担当は、気を利かせて接客した人のコードで処理をしたりする。やっかいなのはそんな風に運用したとしても、必ずしもパートの能力や努力がそのままそのパートの成績にはならない点だ。そもそもパートなのだから、毎日店にいるわけではないし、土曜日、日曜日に勤務にあたっている人と、土曜日、日曜日が勤務出来ない人がいるはずである。また商品が高額なものだったりした場合で何度も店に足を運んだお客様には、異なる担当者が接客するからだ。

 であるにもかかわらず、レジに打ち込まれた情報から集計した担当者別の1週間分の売上を書き出して、壁にはりだし、目標に到達していると、○、そうでないと×を付けているというのだ。本人の接客努力が必ずしも売上に結びつかないにもかかわらずだ。仮にそういうことをやるとしても、せめて目標額に届くまであとどれくらいだったというぐあいの表現にとどめるような配慮が必要だ。パートは時には、社員の指示にしたがって、陳列や売り場変更などで、店頭には殆ど出られなかったり、レジに立てなかったりしているのだからである。

 ”パートも一緒に販売に協力しあいましょう”というかけ声はわかるが、実運用がこれでは当のパート本人たちもけっして素直に理解できるものではない。また、いろいろと積極的に動き回るパートさんほど、レジの前に立っている時間も少なくなり”売上”を積み上げる機会にも巡り会わないこともよくある。他方で積極的に動かずにレジの前に立っているだけしかできない人もいるのだ。そういう人にかぎってちゃっかり自分の実績にしてしまうのだ。まじめにやるとバカをみる仕組みにしてしまった社員やマネージャの責任は重い。 

 そういう、積極的に動き回る人ほど、成績があがらず、レジ前でぼーっとしている人がレジ打ちで自分を販売担当としてしまっている事を知った別のパートは、正社員にこの現実を知って適切な改善をしてもらうべく話をした。そうするとその答えが、「まぁまぁ大人になろうよ」と言われたというのだ。仕組みがおかしいといっているにもかかわらず、「大人になろうよ」はないだろう。パートの女は怒っているぞ。


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