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社会人ラグビー・神戸製鋼

2007-01-28 23:32:39 | スポーツ
 ラグビーのマイクロソフトカップも順当に東芝とサントリーが次へと駒を進めた。ラグビーというスポーツは、案外「金星」が少ない。勝つには勝つ理由があるものである。よって勝つ理由がしっかりしていると、安定した強さを発揮することになる。

 だからと言っていつも同じチームが勝つのでは面白くないのだが、実は勝つ理由は常にどのチームにもあるし、負ける理由も同じようにどのチームにもある。

 ここ数年の東芝の強さはそれを証明しているし、ことし関東学院が勝利したが、早稲田の大学選手権3連覇は立派なものだ。また今シーズンからサントリーの監督に就任した清宮氏は、早稲田を勝利に導き、ことしはさらにサントリーも優勝に絡ませるところまで持ってきている。

 勝つには、その理由がある。

 さて、地元の神戸製鋼はといえば、ここ数年さっぱりである。何度か試合を見に行ったが、「気迫」が感じられない。”社会人クラブ活動”といったおとなしさにまで落ちてきているとまで感じてしまう。選手には申し訳ないがファンとしては情けないなぁと感じるのである。

 秩父宮や神戸ウイングスタジアムでは、選手のぶつかりがまともに聞こえる距離で観戦できる。だからもちろん選手一人一人がそれこそフィジカル面での強さを持っているし、速さも持っているが、どこか自分たちで頑張りの天井を作っているかのように思える。ラグビーを楽しんでいないというのは大変失礼だがそうとも見える。

 残念だが、いまの神戸製鋼には負ける理由があるのだ。

 日本代表の大畑が1月22日の試合で大けがをしたのも、”ムリ”からくる災難である。チームがうまく行っていない証拠でもある。調子のいいチームは本当にけが人が少ない。今年の関東学院がその好例である。

 さて、ラグビーでは勝つ理由、負ける理由は同じところに存在する。ラグビーはさまざまな攻撃ができるスポーツである。キックあり、パスあり、ランあり、モールあり。多彩な攻めが可能である。この多彩さを15人のメンバーでどれだけ相手の予測を裏切って相手より速くできるか?が勝つ理由の1つである。負ける理由は、プレーが相手に予測され、相手よりも遅く、多彩さに欠け、15人がバラバラであれば負けるのである。

 プレーの多彩さと速さはそのまま練習の成果である。また15人が1つの意思をもった生き物のように動けるのも繰り返される練習の成果である。多彩さをもったチームはより多くのバリエーションを試合で試し、繰り返し練習するからどんどん強くなるのだ。

 これらの力をチーム力とすると、拮抗する力のチームの場合どちらに結果が転ぶかわからないが、こういう時に影響するのが個人技というか個人の機転である。速さそして相手を欺く個人の機転が試合を左右する。

 勝つチームの試合は何度も繰り返し見ても、やっぱり速さがある。離合集散の時に必死で走っている選手が多いチームが強い。

 いまの神戸製鋼の試合で気迫が感じられないとおもうのは、この速さの部分だろう。走る時に走っていない。どうなると危険なのか理解していれば走らずに居られないはずなのだが、理解していないのか、俺の仕事じゃないと思っているのか、何しろ集まらないのだ。だから、相手に余裕が生まれるし、攻めていても怖さがない。

 そろそろ強い神戸製鋼に戻ってもらいたいものである。

コメント
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